松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例ってなあに(つくば市)

2010-07-06 | 2.講演会・研修会
 つくば市のネットの人たちが中心となって、市民向けの講演会を開催した。4000枚のビラをまいたということであるが、参加率は1%にとどまった。でも、あせることは、ないと思う。
 なぜ自治基本条例が必要なのかを基礎から話してほしいということで、「民主主義とまちが元気になる」にはという2点から話をした。この2点についての危機意識がないと、この条例の必要性は、なかなか実感できない。会場からも質問があったが、特に生活に支障が出ていない中で、なぜ自治基本条例が必要なのかわからないという意見は、理解できないわけではない。とりわけ、つくば市は、講演会でもいったが、「遅れてきたバブル」の真っ只中であるから、その感は強いのだろう。実際、つくば市は茨城県ではあるが、つくばEXで、秋葉原まで45分である(ちなみに横須賀から品川まで50分)。便利であるし、土地も広々として気持ちがよい。しかし、人口減少時代に入り、東京、神奈川でも人口獲得策に乗り出そうというときに、先行きは必ずしも、安閑とはしていられないだろう。
 こうした経済面もあるが、今、日本で大事なのは、市民がしっかりと軸足を決めて、踏ん張れるかだと思う。戦後、与えられた民主主義を自分のものにできるかどうかで、次の100年が、決まってくる。確かに、すぐに困るという話ではないが、基礎体力の問題なので、困ったときには取り返しがつかない。そのためのウォーミングアップをするのが自治基本条例だと思う。
 だから、簡単に条文を作ってはいけない。集まった委員だけで条例を作ってはいけない。
 担当の人たちと話をしながら、古くからの生活クラブ会員であるわが家の昔話をした。マンションの下に集まって、肉を切り分けたり、卵の分配をしたりした時代であるが、今はすっかりなくなった風景で、こういうところかも、コミュニティがなくなってきているのだろう。
 私がかかわる町は、長く、濃いいつきあいになるが、つくば市とも長い付き合いになりそうである。
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