松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆審議会の作法⑤-京都市審議会運営ガイドブック(三浦半島)

2016-12-30 | 審議会の作法

 調べてみたら、すでに審議会運営ガイドブックというものがあった。『市民参加を進めるための審議会等運営ガイドブック』で、平成22年3月 京都市市民参加推進フォーラム・総合企画局市民協働政策推進室が作ったものである。

 構成は、

第1章 考え方編
 
1 審議会における市民参加はなぜ必要なのか・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 
 
2 「市民参加が生きない審議会」を防ぐために 
   シーンA 市民公募委員を「孤立」させていませんか?・・・・・・・・・・ 8
   シーンB 審議会が議論の場になっていますか?・・・・・・・・・・・・・13

第2章 ステップ編
 審議会運営のプロセスや決まりごと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
  ステップ1 審議会の設置の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
  ステップ2 審議会委員の選任・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
  ステップ3 審議会委員の公募・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
  ステップ4 審議会の公開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
  ステップ5 審議会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
  ステップ6 会議録の作成,公表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29

となっている。私が今、論じているのは、ステップ5・審議会の運営である。そこには次のように書かれている。

ウ 進行上の配慮
(ア)委員の皆さんが活発に議論してもらえる配慮をしましょう
 委員の皆さんかが自分の意見を言う機会が確保できているか,クロストークができているかを,事務局は意識して運営しましょう。必要に応じて発言の少ない方にマイクを回すなどの配慮もしましょう。

(イ)専門的な用語を多用しないようにしましょう
 できるだけ平易な言葉を使用し,市民公募委員も含め皆さんが議論に参加できる配慮をしましょう。専門用語には注釈を付けるなどの配慮をしましょう。これは,審議会の傍聴や会議録公開を通じて,より多くの市民が市政への理解を深めていただくことにもつながります。

(ウ)市民公募委員が話しやすい運営を心掛けましょう
 専門家の中で市民公募委員が発言することは勇気のいることです。座長や委員長が,少し丁寧に意見を聞き出す姿勢や,発言の真意の補足や解釈をする姿勢を取ると,発言が生かされ,審議会全体の活性化につながります。事務局は,ぜひ座長,委員長にこの点への配慮を事前にお願いするようにしましょう。

 私の話は、(ア)や(ウ)の具体例である。ここでは事務局の話になっているが、本来は、審議会の自主性、自律性の問題である。20回くらいで終わるかと思ったが、こんな調子では大変なことになりそうである。

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