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松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆「シビック・プライドとは何か」(月刊自治研)

2025-04-09 | シビックプライドをつくる(実践編)
 月刊自治研4月号が発売された。

 これに「シビック・プライドとは何か―政策化の理論と実践」を書いた。8000字なので、書きやすい。

 [はじめに」は、最初の原稿では。ナポレオンのフランス軍はなぜ強かったのから書き始めた。

 はじめに-フランス軍はなぜ強かったのか
 フランス革命でできた国民国家フランスは、戦争にめっぽう強かった。革命に危機感をいだいた他国の軍隊がフランスに侵攻するが、傭兵からなる軍隊は、市民や農民で構成される軍隊にことごとく負け続けた。リーダーとしてのナポレオンの力もあるが、その強さの秘密はナショナリズムである。「自由か、しからずんば死か」。フランスは自分たちの国であるという当事者性と自分たちの国に対する愛着、誇り、共感という内発力が強い軍隊をつくっていった。金目当ての傭兵ではとても勝負にならない。
 同じように、市民一人ひとりのまちに対する思いと当事者性で、地方自治を推進していけないか。それを仕組みとしてデザインするのが、シビック・プライド政策である。

 でもちょっと刺激が強すぎたようで、次のように書き換えた。

 これまで自治体は、量的拡大を基調とする都市経営をずっと続けてきた。地方創生における定住人口の獲得競争も、そのひとつで、日本全体の人口が増えるわけではないのに、自治体間での人口の奪い合いに、貴重な政策資源を投入し、その結果、多くの自治体が疲弊することになってしまった。今こそ、現状をありのままに理解したうえで、人口減少期にふさわしい社会設計を行うときである。
 シビック・プライド政策は、これまでの量に着目する政策とは違って、市民の意欲や熱意といった質の部分に光を当てることで、自治体の政策をより効率的・効果的、パワフルなものにしようという試みである。
 市民をまちづくりの主体として位置付け、市民一人ひとりのまちに対する思いと当事者性で、強い地方自治をつくっていく。それを仕組みとしてデザインするのが、シビック・プライド政策である。

 コンパクトに全体像が見える論文になったと思う。
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