3回目になって、地方公務員法は服務の部分に入ってきた。
今回は、ちょっと工夫したのがテキスト。横浜市で、地方公務員法を教えるのは、今回が初めてで、テキストをつくりながらの講義である。1回目、2回目は、右ページを余白にして、書きこみができるレジュメにした。今回は、スピード理解と銘打って、「要するに」と「覚えておくこと」というコーナーに分けた。
130人も参加する講義で、知識レベルもバラバラな中、時間短縮で、覚える要点が凝縮されているレジュメは、結構、いい出来だと思っている。帰りがけに、受講生に聞いたら、まあまあのような感じだった。
受講生からは、エピソードや余談が楽しいといわれた。これは講義をしている私のほうも同じで、飽きて来るので、余計な話をしてしまう。今回は、一緒に仕事をして、一番仕事ができる人の話をした。何といっても、環境事業局の計画課で、机を並べたKさんで、ごみ行政の転換点で、私は条例を作り、Kさんは計画を作った。その構想力、説得力は本当に見事で、一緒に仕事をしていて、こんなに気持ちの良いことはなかった。
Kさんは、私より先に課長になったが、定年まで課長だった。20年近く課長をやったのだと思う。おそらく、上司も同僚も、Kさんの能力や持ち味を生かせなかったのだと思う。強みを引き出せば、すごい仕事をしたと思う。
1993年は、国民一人当たりのGDPは、世界一だった。今では25位。それだけ生産性が低いということである。白か黒か、正しいか悪か、単純な二項対立的な脊椎反応的発想が日本の国力を下げている。良い点があれば、そこをどんどん伸ばしていく。悪い点は改善して、よい点に変えていく。そんな基本がおざなりになっている。
地方公務員法は、あと1回。レジュメをつくらないといけない。