松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆熟議の市長選挙㉒ネット討論の進め方をイメージする(三浦半島)

2017-07-29 | 1.研究活動
 どんなふうになるのだろうか。ネットの場合、文字で残り、読み返せるという強みがある。それを生かしてほしい。どんなふうにネット討論が進むかイメージしてみた。

 ここでも基本は市民のための公開政策討論会である。選挙活動ではない(選挙活動としてやると現行法では違法になる)。市民が学び、自ら判断できるように進めることになる。

 例えば、人口問題である。人口問題は新城市の最大のテーマの一つで、3人とも、重要政策として取り上げることになると思われる。

1.まず、人口問題の現状をしっかりと確認するところから始まるのだろう。
 人口の推移、年代別の構成、年代別の人口移動(転入、転出)、通勤・通学の状況(どこに働きに行っているのか、どこから働きに来ているか)などで、これらは基礎の基礎である。ここをきちんと確認しないと、市民も理解できないし、議論も空中戦になる。

2.人口問題でターゲットにしようとするテーマは、3人とも、それぞれが違うだろう。もし観光で人を増やすとすると、観光客の現状や経済波及効果など、ターゲットにするテーマの現状もきちんと説明し、議論の前提とする。

3.それらが出そろって、それぞれの立場から、人口問題に対する主張、立論の根拠を示すことになるのだろう。ここでは意気込みだけではなく、できる限りの客観的根拠である。
 その根拠には、強みと弱みが併存するから、この点を巡って、お互いに批判や対案、あるいは反論が出されていけば、議論が深まっていき、それを通して、提案した案が鍛えられていくことになる。ただ、3者が均等に、主張、批判できるようにするには、ある種のルールが必要だろう。

4.議論を通して、当初案を修正することも出てくるが、それは恥ずかしいことではない。批判が多くて実現可能性もない案に固執して、それで市長になったら、市民にとって不幸である。あくまでも、市民のために、案を鍛えるためにネット討論をやっている。

5.市民は、この議論を通して、立候補予定者の思考の深さや広さ、人となり、課題対応能力、政策の実現力等を比較判断し、投票の参考にすることができる(選挙活動ではないが)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★協働研修(人形町) | トップ | ☆熟議の市長選挙㉓誠実さに依... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事