松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆島”茶゛市計画-島田市未来カフェに出かける(島田市)

2018-10-15 | 1.研究活動
 学生たちと島田市の未来カフェに出かけた。

 今回のテーマは、島田市緑茶化計画、これを市民の力で、さらに浸透し、売り出すアイディアを考えるものである。参加者は、住民票による無作為抽出。3000人、手紙を出して、参加希望は33人、実際の参加は25人だった。



 島田市は、隣の牧之原市から学び、市民ファシリテーターを養成しているが、市民の運営で、賑やかに、楽しく開催された。

 タイトルの島”茶“市計画は、この中で出たもので、島田市の知名度は、必ずしも高くなく、時には伊豆の下田市と間違えられるという。耳目を引くPR方法として、また緑茶をPRするものとして、島田市のログをいたずらして、島”茶“市としてしまおうというアイディアである。

 島”茶“市 え、どこなの?という効果と、本来は、大井川の麓、島田宿を抱え、陽気で賑やかな、島田市らしい遊びごごろを表す試みをやったらいいだろうという提案である。

 この提案のいいところは、これを提案したのは若者であるが、無作為抽出で当たったと手紙が来たので、当日、参加するまで、緑茶化計画のアイディアを考え、そして、これを思いつい、当日、満を持して持ってきたところにある。

 つまり、日ごろは、まちのことを考える機会が少ない若者が、どうすれば、緑茶化計画が進むか考え、若者らしい視点でアイディアを出した。出番をつくれば、若者だって、まちの当事者になるし、おじさんたちが思いつかないようなアイディアを出す。

 そういえば、何人かに聞いてみたが、共通するのは、市外から結婚や仕事で、島田市で暮らしてみて、気が付いたことや、もっと知りたいと思うことがあったが、それを言う場がなかったこと、それが、今回、手紙が来たことで、参加の後押しになったということである。

 最後のまとめで話したが、
①島田市は、今は人口10万であるが、あと20年で、8万人に減少してしまう。高齢化率も35%になる。もう今までの、自治経営のやり方では、まちが持たない。
②無作為抽出の参加率が、1%にとどまっている。多くのまちでは2%から3%になる。その理由はいろいろあるのだろうが、お役所任せになっているのではないか。
③今回もそうだが、参加の意欲とアイディアのある人がたくさんいる。埋もれさせるのはもったいな話で、こうした人たちもどんどん参加する、つまり当事者となるまちづくりをしていかなければならない。
④そのためには、お任せ文化から、自分たちもまちの当事者になるという文化の転換と同時に、そのための仕組み(出番と居場所)が必要である。
⑤これを心に留めるという行き方もあるが、それでは曖昧なので、力としては弱いので、目に見える形で、文書化、体系化し、オール島田市で共有化し、みんなで取り組む必要が明確になったということである。

 この日は、シティプロモーションがテーマなので、少しは早めに行って、ギネス登録の世界一長い木の橋(蓬莱橋)、大井川の渡し場などを見せてもらった。最近、蓬莱橋のたもとにお土産屋さんもできて、学生たちは、抹茶ジェラードで大喜びだった。





 会場の金谷の公民館は、隣に大井川鉄道が通り、トーマス機関車が走る。その時間に、ワールドカフェの休憩を入れるという絶妙の運営で、ばっちり、見ることができた。動画を孫たちに送ってあげたが、きっと大喜びだろう。
 動画は、このブログには乗らないようなので、残念。
 
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