松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆話はよく聞く、しかし、盲信しない(新城市)

2012-03-30 | 1.研究活動
 新城市の自治基本条例づくりがとてもいい感じである。
 この日は、いよいよ大詰めということで、新城に出かけることにした。行けば、私の意見を求められることになる。
 ここでの検討スタイルは、まず全体で意見交換をして、大きな方向性をつけ、それを分科会で詰め、それを全体会にはかって決定していく方式をとっている。
 この日も、意見を求められたので、最初に、冗談めかして次のように言った。「皆さんは、私の話を熱心に聞いてくれるが、最近では、私の意見は採用されることが少なくなってきた・・・」。たしかに、最初のころとはずいぶんと様子が違うと思う。
 しかし、だからと言って、これは悪いことではない。私の意見をきちんと聞いたうえで、持ち帰り、そのうえで、それを俎上にあげて、みんなで考えてくれているからである。
 自治基本条例でやろうとしているのは、単に条文をつくることではない。自治の文化をつくることである。自分たちのまちのことは、都会の研究者に教えてもらうことではなく、また市役所の指示で動くことでもなく、自分たちで考え、さらに言うだけでなく、実際に行動していく、そういう社会をつくっていくことだからである。
 この市民会議に、いつもT議員さんが傍聴している。聞くところによると、T議員さんは、自治基本条例には批判的であるということのようであるが、毎回毎回、熱心にメモを取っている姿は好感が持てる。この市民会議では、会議スタートの冒頭に、参加しているメンバーが自分たちの活動を紹介し、PRするコーナーがあり、この日もいくつの紹介があったが、T議員さんたちの会派の活動も、紹介し、PRされた。市民会議委員ではないが、(考え方が違っても)、まちのために行っている活動を聞き、それを拍手で答えている姿は、実に穏やかで、気持ちが良かった。
 この日は、久しぶりに時間があったので、早めに家を出て、豊橋から少し先の西尾市に寄ってみた。愛知県の小京都として、まちおこしをしている。松平6万石の城下町で、古い街並みが少し残っている。吉良、一色といった町も、西尾市なので、魅力的なところがたくさんある。桜は、まだ少し早かったが、古い街並みを歩き、ウナギを食べ、溜り醤油を買った。
 この日は、気持ちの良い一日となった。

 委員メンバーのブログ こちらのほうが、雰囲気がよく出ています。
【ブログ「山本拓哉のひとりごと」】
 http://takuya-y.jugem.jp/?eid=1267

 
 
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