ウサ子の生態

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9月19日(金)のつぶやき その2

2014年09月20日 | 過去つぶやき

47.安川氏「福沢は日清戦争を『文野の戦争』としていました」。岩上「西洋中心の『文明と野蛮』という構図をそのまま持ち込んでいます。これは現代にも引き継がれていますね。米国だけが例外的な国家で、『人道的な介入』という理屈が許されている状況です」


50.安川氏「私が国民学校5年の時に敗戦でした。それまでは軍国主義教育を受け、『貴様らは最後の一人まで戦うのだ』と教えられていました。日清戦争の時に福沢が『日本臣民の覚悟』の中で同じことを言っていることを知り、大変なショックを受けました」


51.安川氏「福沢には、戦場での死が幸福であることを兵士が理解するために、天皇陛下が靖国に参拝して云々という主張もあります。靖国神社の軍国主義的な政治利用に関しても先駆的だったわけです」


52.安川氏「この25年来、学生の意識調査を続けています。閣僚による靖国の公式参拝に関しては批判の意識がないようです。とくに小泉純一郎氏が参拝を繰り返すようになってからは、7割以上の学生が、政府代表や閣僚の参拝を当然だと答えるようになっています」


53.安川氏「私は社会科の先生の前で講演したときに、靖国のことを生徒たちに教えてほしいと訴えました。その講演のレジュメには、『わだつみ会』の事務局長だった、作家の渡辺清の遺書を載せました」


54.安川氏「渡辺清の遺書にはこうあります:『お父さん、お母さん、今度は僕も生きて帰れないかもしれません。でも僕はそれで本望です。……僕が戦死すれば天皇陛下が御直々に参拝される靖国神社の神さまとしてまつられるのです』」


55.安川氏「渡辺清の遺書は『それを思えば勇気百倍』と続きます。彼と同じ少年兵が同じ船に乗り込んでおり、皆がそれを写したといいます。靖国がこのように利用されていたことを考えると、安倍首相の参拝を単純にいいと言ってはおられないなと強く感じます」


56.岩上「靖国神社に天皇を来させ、セレモニーを開催し、戦死者が幸福だと感じるようにする。遺族もそう感じるようになる。そのような国家儀式が行われていなかったからこそ、福沢が『そういう風にしようぜ』と考えついたわけですね」


58.安川氏「のちの日本のマスコミ報道と同じ、最悪の戦争報道です。朝鮮王宮占領事件から日本軍の略奪は常習的でした。しかしNHKも放送した司馬遼太郎の『坂の上の雲』には堂々と、日本兵は一兵たりとも略奪しなかった、と書かれています」


59.岩上「日清日露の頃の日本軍は国際法を遵守していたという主張がありますが、これは間違いだということですね」。安川氏「略奪の記録が残っているのに、司馬さんは明らかな大嘘を書いていることになります」


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65.岩上「国内の不和を覆い隠すために、国外に戦争しようというわけですね。無茶苦茶ですね」。安川氏「福沢を持ち上げる石原慎太郎氏による、尖閣国有化を巡っての発言は、この路線に照らすなら大成功だということになります」


68.安川氏「第二次世界大戦で、連合軍には民主主義のための『正義の戦争』をするという建前がありました。その建前がありながら、良心的兵役拒否を行う人が続出します。英国では当時5万9千人の市民が、米国では1万6千人の市民が徴兵を拒否しています」


73.安川氏「丸山眞男は戦中、東大助手だった次期ですが、学徒出陣にむかう学生を励ます文章を『三田新聞』に書いています。『一人一人が主体的に祖国の運命を担わなければならない』とはっきり書いています」


75.安川氏「一方で、教科書裁判で有名な家永三郎さんのような方がいます。家永さんは、『戦争中に何もしなかった』との思いから、教科書裁判を起こしました。丸山は『旧制高校の友人から頼まれ書いた』という経緯以上のことは説明していません」


76. 安川氏「丸山は自らが侵略戦争に加担したことについての後悔を書き残していません。家永さんは、自分の生き方を賭けて、裁判に立ち向かいました。自分の生き方と学問や思想を、本当の意味でつなげてとらえていたのです」


77.安川氏「もし丸山が戦争責任というものを深刻に考えていれば、福沢をああいう風に甘い捉え方をすることはなかったはずです。それがあのように虚構の研究となったのは、やはり戦争責任を自分の生き方を含めて捉える視点が欠けていたのだと思います」


78.岩上「丸山に言及する必要があるとすれば60年安保のことがありますね。代表的なリーダーでした」。安川氏「チャンピオンですね」。岩上「現在の反原発運動と比較するなど、60年安保を美化する空気が今でもリベラル派の間でもあります」


82.安川氏「良心的兵役拒否について、高校までの教育で教えられたかというアンケートをとっていますが、ずっと1割を超えたことがありません。それでいて安倍内閣のもとで再び戦争国家の道へ向かおうとしています」


83. 安川氏「西ドイツで徴兵制が復活された際、憲法の条文に良心的兵役拒否が盛り込まれます。『何人もその良心に反して武器をもってする戦争の役務を強制されてはならない』と明確に規定されました」


84.安川氏「その後ドイツでは、青年の6割までが良心的兵役拒否をした。兵役を拒否した場合、例えば老人ホームで別の奉仕活動をする。その後、徴兵制は廃止されました。安倍内閣の動きで徴兵制の復活を心配する声がありますが、私はそれはないと思います」


85.安川氏「無人機などの開発で、総力戦を戦う必要がなくなっているからです。話を戻すと、ドイツで良心的兵役拒否の流れから、徴兵制廃止まできた。人間の歴史で、戦争の克服を示唆していると考えていいのではないでしょうか」


86.岩上「しかしこのただ中、ロシア対NATO、ロシア対EUとの戦争の懸念が高まっているように感じます」。安川氏「もちろん私は楽観どころか、日本が戦争国家の道を歩んで、自覚するところまで進まないと気づかないのでは、と感じています」


87.安川氏「日本の戦後民主主義を考えた場合、日本がそれを捨てて、戦争の道を進んでいるのではないか。ただ、徴兵制はロシアを含め大半の国で廃止されています」。岩上「ウクライナでは徴兵制が復活しましたが」



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