ウサ子の生態

op0_0qoのつぶやきまとめ。日記代わりに使ってます。

9月19日(金)のつぶやき その1

2014年09月20日 | 過去つぶやき

これより、9月16~18日まで三夜連続で録画配信した「岩上安身による安川寿之輔氏インタビュー」(9月3日収録)の @IWJ_ch1 による報告ツイートを連投リツイートします。第一夜と二夜の動画記事はこちら→ iwj.co.jp/wj/open/archiv…


11.安川氏「福沢は1889年3月の『貧富智愚の説』の中で、『最も恐るべきは貧にして智あるものなり』『貧人に教育を与ふるの利害、思はざる可らざるなり』と書いています。貧乏人が高等教育を受けると恐ろしいことになる、ということを言っているのです」


12.岩上「教育は富裕層に限る、ということですね。そうなると福沢諭吉は、今日の新自由主義のイデオローグと同じように見えてきます。今日、大学の授業料は大変に高騰していて、奨学金は高利子で貸し付けられています」。安川氏「そのとおりですね」


13.安川氏「さらに福沢は、『福翁百話』の中で、人間を平等にしたら世の中はうまくいかない、ということを言っています。『人間世界に強弱智愚相匹敵して相親愛するの例は殆ど絶無と云う可し』。人間が平等だったら、親愛が成り立たない、と言っているのです」


14.安川氏「丸山眞男は、『と云へり』を無視し、人間平等論こそが福沢の思想だと論じました。丸山の権威と相まって、この読解が広く普及しました。しかし近年は、丸山は福沢の姿を借りて自らの思想を展開したのではないか、という指摘もなされるようになっています」


16.安川氏「これは『学問のすすめ』第3編の言葉なのですが、その中身は、個人の自由や独立などというものではなく、『国のためには財を失うのみならず、一命をもなげうちて惜しむに足らず。是即ち報告の大義なり』というもの。太平洋戦争中の日本と同じ考え方です」


19.岩上「先生はご本の中で、『個人是れ目的なり、国家是れ手段なり』と言い天賦人権を主張した中江兆民との対比で、福沢の思考は『天賦国権・国賦人権』であると書かれています。これは非常に重要な指摘だと思います」


21.安川氏「福沢の言う『独立』とは、先生に教えられてそうするのではなく、率先して国家に忠義を尽くすことだと言っています。これを福沢は『独立の孝』という言い方で表しています」。岩上「体裁としての、美名としての『独立自尊』ということですね」


22.安川氏「以上のように、戦後民主主義社会の中で福沢諭吉は、実体を超えた読み込みがなされ、誤読されてきました。明治期、同時代の知識人から福沢は、『ホラをフクザワ、ウソをイウキチ』などと言われていたといいます。それが戦後、不当に美化されたわけです」


25.安川氏「安倍総理は『強い日本を作る』という題で施政方針演説を行いましたが、そこの冒頭で福沢の『一身独立して一国独立する』を置きました。改憲を目指して国防軍の創設を安倍総理が、殉国精神を説いた福沢の言葉を引用したというわけです」


26.岩上「ここまでは、一応、福沢は綺麗な言葉で語っていますね。しかしこれから見ていく文献には、あからさまな差別用語がでてきますね」。安川氏「自由民権運動と出会った福沢は、『時事小言』の中で、『強兵富国』について語っています」


27.岩上「『富国強兵』ではなく『強兵富国』だと。幕末の貧しい状態からそのまま強兵になり、そして富国になろうと」。安川氏「この言葉に、日本が侵略と植民地支配を経ながら富を獲得していったということを、よく表していますね」


28.岩上「1881年10月の『時事小言』を読み上げてみます。『支那人…数千年来陰陽五行の妄説に惑溺し…』『無遠慮に其地面(アジア諸国)を押領して、我手を以て新築するも可なり』。すごいですね」。安川氏「植民地支配を盛んに主張しているわけです」


30.安川氏「福沢は『帝室論』のなかで天皇制を論じています。福沢は天皇制を『人主が愚民を籠絡するの一詐術』、つまり馬鹿な国民を騙すための方法だと位置づけています。ここに、保守思想家としての福沢の本質が出ていると思います」


31.安川氏「『時事小言』でアジア侵略、『帝室論』で国民の支配というかたちで福沢は保守思想を確立するわけですが、問題は、なぜ福沢がこうなったかということです。『民情一新』の中で福沢は、英国における社会主義や労働運動に対する警戒感をあらわにしています」


32.安川氏「『そうか、簡単にイギリスを真似ればいいんじゃないだ』と福沢は思うわけです。そこで、イギリス流の立憲君主制からプロイセン流の君主制へと思想を軌道修正させました。メッテルニヒによる強権発動を評価するようなことも書いています」


36.岩上「大日本帝国の中でも、福沢的な攻撃的、差別的な帝国論と、それとはまた別の、温和な帝国論もあったんですね」。安川氏「右派の人は『帝国主義の時代だから仕様がなかった』などと言いますが、そうではなかったわけです」


貧民を虐げ、独裁、侵略戦争をよしとした男が一万円札の顔の日本って…


ゲスいわぁ……。こいつもう、自分の感覚がおかしくなってる事に、気付けないんだろうなぁ……。 / “ゲスの中のゲス” htn.to/jX6kH9


この記事を書いてる人の中では、親を亡くした芸能人のコメントを大衆が求めてるような見方されてるんだけど、私は全く求めてない。自己満、乙です…RT


42.安川氏「『朝鮮人…上流は腐儒の巣窟、下流は奴隷の群衆』とも。上流階級は腐った儒教の巣窟であり、下流は奴隷の群れということですね。さらには『朝鮮…人民は正しく牛馬豚犬』とまで言っています」。岩上「まさに元祖ネトウヨで、ヘイトスピーカーですね。


43.安川氏「また、中国に対しては、『支那…東洋の老大朽木』という見解。『支那人を文明開化に導くなんと云ふことは、コリャ真実無益な話だ…百の李鴻章が出て来たって何にも出来はしない』と述べています」


44.安川氏「つけ加えると、日清戦争を正当化する目的もあったことから、このような『ネトウヨ』的な言葉は、分量としては、中国に対するもののほうが多いのです」。岩上「日本人の意識に刻んだものの大きさは計り知れないものがあります」


45.安川氏「台湾は日本軍の支配に激しく抵抗しました。その台湾に対して福沢は『台湾の反民…烏合の草賊…無知蒙昧の蛮民』『頑冥不霊は彼等の性質にして…殲滅の外に手段なし』とまで言っています」。岩上「『殲滅』を扇動しているわけですね」


46.安川氏「台湾の人びとも福沢に対して『最も憎むべき台湾民族の敵』と厳しい評価を下しています。あのような言葉を投げつけていたわけですから、それも当然だと考えます」