「願興寺」悠久の1200年

最澄縁の願興寺ブログ。2015年には開基1200年祭を予定。本堂、24体の仏像が国指定の重要文化財。

願興寺の十二神将

2010-07-06 08:28:34 | 願興寺
願興寺の本尊は、伝教大師(最澄上人)が桜の枯木を自刻し、奉納安置した薬師如来である。その眷属である「日光・月光菩薩」「四天王像」「十二神将像」はすべて現存している。今回は十二神将について、お話を進めていこうと考えている。

十二神将は薬師如来の12の大願に応じて、12の方位、12の時刻を警護するとされている。この時刻には時間、日、月、年のすべてが含まれる。12の神将ということで、十二支の動物を戴くことになり、それぞれの干支の守り本尊として祀られることも多い。

人気映画「寅さんシリーズ」には、名台詞「帝釈天で産湯に浸かり云々…」というのがあるが、この帝釈天とは十二神将の午の時刻と方向を警護する「因達羅(インダラ)大将」のことである。願興寺には像高約114cmの堂々とした十二神将が、一体として欠けることなく現存している。病気平癒に幸徳のある本尊「薬師如来」とともに各人の干支の十二神将に祈願することも可能である。願興寺の十二神将もウキペディアで紹介されている。


写真は願興寺所蔵の迷企羅(メキラ)大将(寅)である。

ウキペディア「十二神将」

願興寺の十二神将

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