「願興寺」悠久の1200年

最澄縁の願興寺ブログ。2015年には開基1200年祭を予定。本堂、24体の仏像が国指定の重要文化財。

慎重も進歩に繋がる

2013-06-27 18:16:14 | Weblog
今はモバイルフォーンも進化し、iphoneに代表されるようなスマートフォンも普及した。しかし、そこに大きな落とし穴があることも注視したい。銀行のような厳重なセキュリティがあるであろうサーバーすら、潜り抜けて進入されてしまう。モバイルの進化とともにアプリケーションもただ同然で使うことができる。しかし、中には悪意のあるアプリケーションもあるかもしれないし、悪意ある人間が悪意を持って利用してしまうかもしれないことも肝に銘じておきたい。

大きな問題となったボーイング787は、一度は搭乗してみたい飛行機だった。夢のような設計で、多くの日本企業も参加して、今までの常識を覆す飛行機になるはずだった。未だに乗ることのできない自分自身が非常に残念な思いである。

この飛行機は蓄電池にリチュウムイオン電池を使用していた。しかし、我が国でこの電池を使用しないように努めている企業がある。この企業は世界に冠たる企業である。我が国のトップ企業が次々に二線級成り下がっているのは、皆さんもご承知の通りである。そうした中で唯一トップ企業であり続ける企業がある。その企業の戦略をみるに実に慎重なのである。

云わずと知れたトヨタである。トヨタは重量も容積もリチュウムイオン電池よりもはるかに大きいニッケル水素電池を未だに使用している。もし、このトヨタがリチュウムイオン電池をHVやPHVに使用していたなら、世界中のトヨタ車で被害の続出が報道されたであろう。

トヨタはOSにMEはもちろんXPが出現し、どんどん便利になっていく中、旧態然とし、不便だった98を使用していたことも知られている。そして、XPが安全であると分かったときに始めてXPを使用したという。現在トヨタが何を使用しているかは、疑問であるが、いずれにしても、最新のものが最善とはいえない事は事実であったと思うが如何であろうか。

トヨタはこの慎重さで世界に冠たる企業であり続けたことは見習うべきではないか。そして、トヨタの強みは、最新のリチュウムイオン電池を使用すれば、燃費その他でよりよい性能を生み出したであろうが、旧式の電池を使用しながらも、他の企業と互していけると決断できた日々の努力であろう。

私の云いたいことは、トヨタの宣伝ではない。買い物をする一瞬、進路に迷った一瞬、立ち止まって慎重になることである。前述のアプリケーションについては、くれぐれも慎重に使用したい。日本の現政権をみても、どうも性善説には、疑問符が付くのではないかと思う。