わしには,センス・オブ・ワンダーがないのか?

翻訳もののSF短編を主に,あらすじや感想など、気ままにぼちぼちと書き連ねています。

バビロンの塔~テッド・チャン①

2006-06-18 21:03:56 | テッド・チャン
巨大な円柱のふもとで,小さなバビロンの都が影に包まれている。やがてその影が,上に向かってひらく天蓋のように,塔をよじ登ってきた。 . . . 本文を読む
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タンジェント~グレッグ・ベア①

2006-06-15 00:02:16 | 海外SF短編
だしぬけに,タシーのすぐそばに,直径1ヤードほどの,薄膜でできたような明るいブルーの球が出現し,急速にふくれあがり,ねじくれ,凍りつき―瞬時に消滅した。 . . . 本文を読む
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追憶売ります~フィリップ.K.ディック④

2006-06-14 00:00:20 | フィリップ・K・ディック
しがない安月給のサラリーマン,ダグラス・クウェール。彼の願いは,火星へ行くことだが,そんな金もなく,妻はそんな彼に全くの無理解。クウェールは,やむなく,代替の方策として,“リコール株式会社”で,秘密捜査官として火星に赴いた架空の記憶を植えつけてもらおうとするのであるが…。 . . . 本文を読む
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錫の兵隊~ジョーン.D.ヴィンジ①

2006-06-11 21:32:46 | 海外SF短編
外宇宙を翔ける飛行士の娘ブランディと,飛行士たちの立ち寄る酒場のマスター兼バーテンダーの男マリスとの哀切たる恋物語を描く,ジョーン.D.ヴィンジの出世作。 . . . 本文を読む
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クローム襲撃~ウィリアム・ギブスン①

2006-06-09 00:47:09 | 海外SF短編
ボビイの徘徊する白黒の非空間では,濃密な情報の集積が星々のように空に輝き,さらにそのはるか彼方には,大企業の形づくるかすかずの島宇宙が燃え,軍用システムが冷たい渦状腕を伸ばしている。 . . . 本文を読む
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リトル・ボーイ再び~ブライアン・W・オールディス②

2006-06-06 23:53:06 | ブライアン・W・オールディス
とんでもなく不謹慎な作品として,知る人ぞ知る怪作であります。とりわけ,日本人にとっては,極めて不愉快なものですな。 . . . 本文を読む
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メエルストロムの旋渦~エドガー・アラン・ポオ①

2006-06-05 22:46:17 | 怪奇・幻想系
 北緯68度,淋しいノルウェイはロフォデン地方の近海で発生する大渦巻。  この物語は,未曾有の嵐に巻き込まれ,それがために生まれた巨大渦巻に飲み込まれながらも辛うじて生還した漁師の体験談であります。  私の読んだのは,新潮文庫「猫・黄金蟲」(佐々木直次郎訳 昭和50年 44刷)。  「」でわかるように,旧漢字・旧仮名遣いでありますが,これが実に雰囲気を出しているんですな。  当時,読んだと . . . 本文を読む
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伝道の書に捧げる薔薇~ロジャー・ゼラズニイ④

2006-06-04 23:01:48 | ロジャー・ゼラズニイ
それじゃあ,彼女はわたしを愛してはいないのですか?いちども愛したことはなかったのですか? . . . 本文を読む
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