車まみれのNO CAR,NO LIFE!

車で「ひとつ」になるな。車で「ひとり」になれ。車で自分になれ。
車を24時間365日想っている人の話

T-Roc TDI インプレッション

2021年05月02日 15時36分19秒 | VWインプレッション
フォルクスワーゲンのプロがインプレッションする企画第2弾!

今回はT-Roc TDIをインプレッションします。





T-Rocは昨年の2020年夏から日本にて発売されました。
前回紹介のT-Crossのような台数の記録はそこまで大きくないものの、
今のフォルクスワーゲンの主力モデルであることは間違いありません。
実はT-Rocの世界的なデビューは2017年のモーターショーでした。
当時、TIGUANと同時に発表発売されましたが、日本ではなかなか導入されませんでした。
ですが、昨今のSUVブームにより日本でも導入、発売をした注目の新型モデルです。

◆デザイン◆
フォルクスワーゲンらしいエッジの深いデザインと、サークル型のデイタイムランニングライト、
クーペSUVとも言われる、後席にかけてルーフラインが落ち、デールゲートに傾斜がついているのが特徴的です。
また、ホッケースティックと言われているサイドのガラス上からCピラーにつながるシルバーのトリムがおしゃれポイントです。
流麗、エモーショナル、というフォルクスワーゲンらしくないワードが導入研修で印象的でした。
フォルクスワーゲンのデザイン哲学としては水平基調でシンプル、飽きの来ない、古く見えないデザインを大事にしているので、
T-Rocはちょっと特別な凝ったアウディ的なデザインをしています。
また、T-Cross同様、車体下側は樹脂になっていて、SUVらしい力強さも演出しています。
プレスラインはサイドの深いキャラクターライン以外にも、前後のフェンダー部のホイールアーチ、リアゲートの深い折り目ラインが印象的です。
ドアノブもキャラクターライン下にあり、他モデルと比べると少し低い位置にあるのがわかります。



また、インテリアも凝ったデザインをしています。
エクステリアフロントマスクを思い出してみると、リンクしているのがわかります。
サークル型のデイタイムランニングライトは左右のエアコン吹き出し口、
グリルの形は、ダッシュボードインパネの形とリンクしています。
こういう統一されたデザインが所有欲を高めます。

◆パッケージング◆
フォルクスワーゲンの考え方としては家族で快適に乗れるスペースを大事にしています。
後席にかけてやや下がっていくルーフライン、クーペSUVスタイルのT-Rocでも、
後席のヘッドスペースを犠牲にしていません。大人4人であれば広々と乗ることができます。
また、後席の足元のスペースもT-Crossと比べると余裕があります。
車幅もT-Cross比+6cmということもあり、シートにも余裕があります。
T-Crossでは少し小さい、後席の使用頻度が高いという方にオススメです。
ラゲッジルームもゴルフやT-Crossより大きいものになっています。
小さめであればゴルフバックが横に乗る場合もあります。

◆エンジン◆
排気量:2000cc
馬力:150PS
トルク:340N・m
燃費WLTC:18.6km/L
燃料:軽油

他のTDIモデルと共通の2リッタークリーンディーゼルターボです。
アドブルー(尿素水)で有害物質を無害化する最新の浄化システムを採用している、
新世代のクリーンディーゼルとなっています。
クリーンディーゼル車の特徴としてとても太いトルクの為、ガソリン車ではあり得ないパワー感を感じることができます。
中高速域での追い越し加速のシーンを得意とするのですが、街乗りでも扱いやすく、モリモリと力強く走ります。
またトルクで走るので、ガソリン車と比べて満載の重い時でも燃費悪化しないのも特徴です。
とは言え、ガソリン車と比べるとネガティブなポイントもあります。
エンジンレスポンスです。走り出しのスムーズさ、踏み込んだ時の応答がやや遅いです。
エンジン構造が違うので仕方ないですが、スポーツカー的な走りには向かないエンジンです。
とは言え、T-Rocはネガがかなり改良されています。TIGUANやGOLFのTDIエンジンに比べればガソリン車に近いです。
あとは、振動やガラガラ音、フォルクスワーゲンのクリーンディーゼルはかなり静かな方ですが、
ガソリン車と比較してしまうとやや振動、音は気になります。

◆走行性能◆
・ハンドリング
TDIエンジンはT-Crossの1リッターエンジンと比べると重いです。
その重さによって重厚感のある走りになっています。
軽快さはありませんが、とても安心のできるしっとりとしたハンドリングです。
T-Crossとの車格の違いを感じる、一段上の質感を感じます。

・足回り、乗り心地
こちらも質感の高さを感じます。
ドイツ車らしい硬い乗り心地ですが、目地段差でドンッ!と突き上げられた時、
T-Crossよりも振動は少ないです。足がうまく収めてくれて、懐深い足だなと感じます。
とは言え、高級セダンのような滑らかな乗り心地ではありませんのでご注意を!笑
T-Cross同様車高の高さを感じさせないロールの少なさ、国産モデルにはないしっかり感があります。
高速で長距離移動しても疲れません。安心してずっと乗っていられると思います。
また、シートもすごく良いです。
ドイツでは走行距離の想定が日本の2倍です。年間2万キロ走行が想定されています。
つまり、シートに座る時間も2倍です。長く乗っていても疲れないシートになってます。
シートは硬めで座面には傾斜がついていて腰がしっかり固定されます。
特にT-Rocのスポーツシートは詰め物の量、サイドサポートがベストバランスで、
快適性、ホールド性がここまで高いレベルで両立できるとは!と驚きました。

・ブレーキ
ドイツ車らしくよく利くブレーキです。
速度を問わず、扱いやすく、安心できます。
T-Crossよりも剛性感、しっかり感があります。

◆不満点◆
多くの方からご指摘頂くのは内装のチープさです。
安くても410万円、高いと460万円、諸費用入れると500万円超えの車なのに、ダッシュボード、ドアはハードプラです。
競合国産モデルはこの金額で選べばかなり豪華なインテリア(レザーシートなど)が選べます。
POLOでさえソフトパッドを使っています。せめて、ダッシュボードにソフトパッドを・・・涙
なぜかというと、フォルクスワーゲンは目に見えないところにお金をかけているからです。
MQB骨格など非常にマニアックなつくりをしています。
だからと言って内装を簡素にというのはお客様には受け入れられません。

◆総評◆
★★★☆☆3.5
デザインはとてもカッコよく、サイズ感、使い勝手がちょうどいいです。
幅は182cmと少し大きいですが、最小回転半径が5.0mととても小回りが利くのもうれしいポイントです。
正統派、硬派なコンパクトSUV、一緒に暮らしたら楽しいこと間違いなしだと思います。
個人的には本国モデルの1.5リッターガソリンエンジンが気になります。
このサイズ、この格好にはガソリンモデルがマッチしていると思います。
日本に導入されることがあればまた記事にしたいと思います。


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VW T-Cross インプレッション

2021年02月26日 17時15分13秒 | VWインプレッション
お待たせしました!
フォルクスワーゲンのプロがインプレッションする新企画!とうとう始まります。
車種ごと評価ポイントを共通化するために
デザイン、パッケージング、エンジン、走行性能、乗り心地、不満点、総評という
7つの項目で各車種をインプレッションしていきます。

車選びの参考にしていただけたらと思います。

今回は注目のコンパクトSUV、フォルクスワーゲンT-Crossをインプレッションします。



T-Crossは約1年前、2020年1月に日本で発売されたコンパクトSUVです。
発売当初から人気が高く、2020年輸入車のコンパクトSUV部門でNO.1の販売台数だったという実績もあります。

そもそも世界でコンパクトSUVは今、流行っています。
なぜかというとコンパクトカー並みの取り回し性能で、背が高くヘッドスペースにも余裕があり、荷室容量も大きい。
また、高い着座位置で視点が高く運転しやすいからです。
ハイトワゴン軽自動車が決められて寸法内で上に大きくなっていて、それがとても人気があるのに理由は似ているかもしれません。

◆デザイン◆
大型のフロントグリルが特徴的です。
フォルクスワーゲンのデザインとしては珍しい大型のフロントグリルを採用、
また、ボンネットの高さを高くすることで実寸以上に車が大きく見えるデザインとなっています。
ボンネットのプレスライン、サイドのプレスラインともに2本線のラインとなっていて統一性があります。
サイドラインのプレスラインは深く、陰影が楽しめるデザインもフォルクスワーゲンらしさです。
リアのテールライトがつながっているのも今時のデザインです。つながっている部分は反射板のみで光ったりはしませんが、
夜間の安全性を高めるデザインにもなっています。
下側をカバーしている樹脂パーツはSUVっぽさを強調しています。
実際、ちょっと擦ってしまっても鉄と違い錆びないからそのままにできる点や、
板金ではなく樹脂部交換で済む為、安く直るメリットもあります。

◆パッケージング◆


SUVスタイルであるため、ヘッドスペースにゆとりがあります。
後席も狭くは感じさせない広さがあります。
コンパクトサイズなので絶対的な広さはありませんが、
ヘッドクリアランスや視界から狭く感じさせない工夫があります。

また、後席を14センチほど前後にスライドさせることができ、荷室の広さを変えることができます。
そもそも荷室もクラストップレベルの広さがありますが、荷物が多くなってしまった時には
頼もしい機構です。国産車はこの手の便利な機構がついている場合が多いですが、
どうしても輸入車はそういった一手間を加えた機構は苦手でした。
フォルクスワーゲンとしてはT-Crossで初採用となり、T-Croosへの力の入れようがわかります。

後席も広いことからファミリー層にもとても人気があります。

◆エンジン◆
排気量:1000cc
馬力:116PS
トルク:220N・m
燃費WLTC:16.9km/L

フォルクスワーゲンおなじみのダウンサイジングターボエンジンです。
1リッターではありますが、POLOよりパワーアップされており、
UP!GTIと同じエンジンを搭載しています。
馬力は116と驚くほどではありませんが、
街乗りや加速に特に大事なトルクは220Nと2リッタークラスの大パワーです。
パワー不足を感じさせません。競合モデルと比較してもパワフルです。
やはりこのあたりはアウトバーンで時速200キロオーバーでも走れるような
エンジンを載せていることがわかります。

◆走行性能◆

・ハンドリング
適度にクイックなハンドリングです。
遊びが少なく、スポーティーな印象です。
交差点やコーナリングでもグッと切っていくと思い通りの舵角でコーナーをパスしていきます。
とても気持ちいい。
特にフロントのエンジンは軽い為、グイグイノーズが入っていくように切り込めます。
ワインディングロードでもキビキビしていて絶対に楽しいのは容易に想像できます。

・足回り
柔らかく快適ではありません。
ドイツ車らしいしっかりとしたコシのある足です。
SUVはサスペンションのストローク量も多く、コーナーでふらつきがちですが、
さすがドイツ車、ロール量がとても少なく、ふらつきません。
初めて試乗してみた時に一番ビックリしたポイントです。
走りが好きな人はロールが大きい車は好きではないと思います。
そういった理由からSUVスタイルは好きになれない方も多いです。
T-Crossはコーナーの踏ん張り感がいい意味でSUVっぽくありません。
車高が高くない車に乗っているくらいのしっかり感があります。

・ブレーキ
私の86よりもしっかりしています。ブレーキの剛性やタッチがより安心できます。
つまり、国産スポーツカー以上の性能、質感という感覚です。
特に高速域でのしっかり感や初期制動の応答性、その後のタッチなどブレーキのフィーリングが
安心できるブレーキです。アウトバーン性能恐るべしです。

◆乗り心地◆
足回りがしっかりしている分、乗り心地はよくないかもしれません。
そもそもドイツ車は硬めの足として知られています。
スポーツ性を高めると乗り心地が悪くなるのは仕方ないことです。
でも決してガチガチのスポーツカーのように悪くはありません。
私の86は車高調を入れて走行性のは上がりましたが、快適性、乗り心地をかなり犠牲にしています。
休日に86に乗り、仕事でT-Crossに乗ると快適性と走行性能の両立を羨むほど快適です。

遮音性レベルもとても高いです。
ロードノイズ、風切り音、エンジン音、エンジン振動の車内への侵入はとても少なく快適です。
これはクラスを超えたレベルと言っても過言ではないと思います。
なぜか、それは3つの理由があります。
1.エンジンそのものがとても静か、3気筒エンジンですが、不快な音や振動は発生させないように作られています。
(これは試乗中のお客様に多く褒めて頂けるポイントです。)
今やただ走るだけのエンジンなんてどのメーカーでも簡単に作ることができます。
いかに静粛性が高く、低振動で燃費のいいエンジンを作ることができるか、各社が奮闘しています。
フォルクスワーゲンのエンジンはどのモデルもかなり静かで低振動です。
2.遮音材を多く使っている。床下やボンネットなど極力遮音できるように遮音材がとても多く使われています。
3.MQB骨格の採用、ボディ骨格は静粛性にも影響します。骨格のレーザー溶接や接着剤の改善により高級車並みの静粛性を実現しています。

◆不満点、気になる点◆
1点目はエンジンが1リッターということもあり、ターボ加給が薄い回転域1000~2000回転までは
トルク、パワーが薄いと感じることがないこともありません。
ターボ車のデメリットは走り出しのトルクの低さだとは理解していますが、
他の1.2~2リッターエンジン車以上に排気量が小さい為に感じてしまう点もあるかと思います。
でも、逆に2000回転以上はとてもトルクフルなので、ターボ車の特性として割り切るしかないでしょう。

2点目は内装がプラッキーな点です。
フォルクスワーゲンは目に見えないところにお金をかけるメーカーです。
MQB骨格や高性能エンジン、足回り、塗装等にとてもお金をかけているため、
ダッシュボードやドアの内張はすべてプラスチックにになっています。
僕みたいな車マニアのお客様には理解して頂けますが、
300万円以上する車でこの質感はナシ!と早々にジャッチしてしまうお客様も少なくありません。
国産車はそのあたりがうまいです。ソフトパッドや合皮、ステッチを多用してそこまでお金をかけずに豪華に見せてきます。

3点目は後部座席が14センチ程スライドすると紹介しましたが、
リアシートを前に動かしたときにラゲッジスペースの処理が微妙なのです。
動いた分荷室のボードが伸ばせるとかそういった細かな工夫はない為、
シートが前に動いたままのスペースになっています。
(説明が難しいですが、見ればわかると思います。。。)

4点目は運転席の足元のスペース
輸入車は基本左ハンドルで設計されているため、
右ハンドル仕様にしたときに運転席の足元に余裕がないのは
昔からの輸入車の懸念ポイントです。
慣れれば問題ないかもしれませんが、T-Crossもやや狭めです。
僕の場合左膝がセンターコンソールにあたってしまいます。

◆総評◆
★★★★☆星4

使い勝手、走行性能ともにとても高いレベルにあると思います。
国産車では満足できない、車の本質を理解しているこだわり派の人に選んで頂きたい車です。
また、コンパクトSUVで上質な走りを求める方、人と違う一クラス上のコンパクトSUVを求めている人には自信を持ってオススメしたい車です。


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車大好き少年からブログ名、変更しました。

2020年09月04日 17時11分00秒 | その他



こんにちは!

11年続けている当ブログですが、

始めた当時は16歳の高校1年生でした。

まさに車大好き少年だった。


時は経ち、カーライフを満喫している現在、

私は27歳を迎えようとしております。


少年という歳でもなくなってきましたので、

これからは「車まみれのNO CAR,NO LIFE!」

というブログ名にします。


この11年を振り返るとまさに自動車に心奪われ

無我夢中に自動車にまみれた日々だった。


1618歳は自動車に憧れ、調べ続きた日々、

ブログにまとめるのが楽しかった。

1822歳は学生だった為、レンタカー屋でアルバイトをして

夢見るカーライフを叶えるためにお金を貯めた。

また、免許を取得したことで自分で様々な車を試せるようになった。

2225歳は86オーナーデビューを果たした。

サーキットやカートにも通い、ドライビングスキルも身につけた。

愛車のカスタムも始めた。

25歳〜趣味で車に触れるだけでは物足りなくなって、自動車販売の仕事に就く。

休みの日もドライブや愛車弄り、車の情報収集を絶えず行うことを欠かさない。


つまり、自動車こそ、私の人生の主軸なのである。


興味のあることだけに没頭するという性格もあり、

僕の生活から車を取ったら何も残らないくらいに、

車は僕の大部分を占めているのだ。


これから、もう少しブログの更新頻度を上げて行こうと思う。

やはり仕事で車業界にいると、常に最新の情報を知っておく必要がある。

自社ブランドに偏ったものよりも俯瞰して自動車業界の状況を見ておく必要がある。


今週も来週も継続して車を売るために努力を欠かしてはならない。


ということで、新連載!

「フォルクスワーゲンインプレッション」


フォルクスワーゲンのプロという仕事を活かして多くの人に各車種の

「本当のところどうなのか」という観点からお伝えしていきます。


連載と言えるように、続くように頑張りますので、よろしくお願いします。


お楽しみに!


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ブログ開設から10年

2019年06月24日 13時50分23秒 | その他
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
前回の更新が2018年3月と1年以上更新しておりませんでした。
それにもかかわらず、最近でも1日に100名ほどのアクセスがあり、
驚いております。
過去にもそんな有益な記事は書いておらず、
皆様は何を読みに来て下さっているのか不思議です。笑

そんな放置しがちな当ブログですが、来月で開設から10年を迎えます。
いつもご覧いただきありがとうございます。

少し振り返ってみようと思います。
10年前の私は当時高校1年生の16歳でした。
写真が好きで、写真同好会に所属しておりましたが活動はほとんどなく
毎日学校から帰ってはネットサーフィンをしており、自動車の情報を調べる日々でした。
今のようにSNSはなかった為、調べた情報の意見を発信する場としてブログを始めました。

当時、幸せなことに同世代の趣味が同じ方々とブログを通じてつながることができ、
とても楽しい日々だったことを思い出します。
コメントのやり取りがとても有意義で楽しく、コメントが来る度にドキドキしていました。
今見返してみると拙い文章で、大したことを書いていないので恥ずかしいです。

また自分の趣味、自動車以外には自転車やラジコン、電化製品、
時には周囲の人には相談できない複雑な悩みを記事にして残してきました。

悩み相談では普通であれば意見のやり取りをすることのない
自分とは離れた世代の方々から叱咤激励を頂き、
心の支えになっていたことも事実です。
本当にありがとうございました。
今でも時々振り返っては懐かしんでおります。

そんな私も社会人になり、自分の車を持ちました。
カーライフに憧れ、免許もない、運転したこともないのにクルマの評論をしていた
高校生時代からしたら一つ夢が叶ったと言えるのではないでしょうか。

自動車購入から3年、最近では憧れていた夢のカーライフも日常となりました。
運転技術向上を目指して、毎月サーキットかカートで練習をしております。
運動神経が悪く、なかなか技術やタイムが向上しないのが悩みですが、別にそれが仕事ではないので
自分が楽しく、ストレス発散になればいいと割り切っております。笑

86は特筆すべき驚くような性能やパワーはありませんが、
日常になった今でも本当にいいクルマだなと思います。
数値に表れないフィーリング重視で作られているだけあります。
本当に初めての車で86のオーナーになれて良かった。

あと、最後に仕事について。
今月末をもちまして駐車場屋を辞める決断を致しました。
営業の楽しさを知って、これを興味のある自動車で活かせたらなぁという想いが強くなってしまったからです。
7月からは横浜のVW正規ディーラーで新車販売の仕事をします。実は10年前からなりたい夢の職業でした。
傍から見たらバカな転職だとは思います。今以上に過酷で大変な仕事だと思います。
でも覚悟はできています。やりたくないこと続けるより、やりたいことして生きていきいたから。
やらない後悔より、やった後悔の方がいいから。
まだ若いんだから、保守的な生き方ではなく挑戦を選びました。

これが最近の私です。
これからも、車大好き少年をよろしくお願い致します。


最近乗っている車のプチレビュー前編

2018年03月21日 23時39分22秒 | 
こんにちは。

今回は最近乗っているクルマのプチレビューをしてみようと思います。
僕は仕事で外回りの営業をしています。
そんな営業マンの必須仕事道具と言えば・・・
スマホ、名刺、営業資料など思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
もちろんそれらも大事なのですが、毎日ちょっとワクワクする、クルマ、営業車のお話をしようと思います。

営業車といえば、シルバーやホワイトのプロボックス、ハイエース、プリウス、アクアなどを
がオーソドックスですが、うちの会社はちょっと違います。

若手社員には営業車はありません。
5年以上になるとプロボックス乗らせてもらえるかなぁー、といったところです。

では普段何で移動しているかといえば、カーシェアリング車両です。
カーシェアリングも各社、法人契約の囲い込みが成長のカギとなっているようです。
個人で使ってもらえる量は高が知れています。
特に平日の稼働を高めるためにはビジネスでいかに使ってもらえるかといったところなのでしょう。

私もとても便利に使わせてもらっています。
スマホで予約→使う→返却 というシンプルな工程です。

決まった車両がないということは、様々な車種に乗れるということ。
学生時代、アルバイトでトヨタレンタカーのスタッフをしておりましたが、
トヨタレンタカーではトヨタ車しか乗れませんでしたが、
今回は国産メーカーが端から端まで乗り放題です(笑)

とはいえ、いつも使う車というのは会社の近くの配備車両なので数車種に限られてきます。
今日はよく使う車種をピックアップして、営業車としての使いやすさをレビューしていきます。
(思いつきでやっているので画像少なくて、すみません。)


1台目はトヨタ・アクア



根強い人気がある車なだけあって、とても乗りやすいです。
モーターのトルクは発進停止を繰り返す街乗りにはとてもマッチしています。
中高速域でもあパワーがあって追い越し加速も問題ナシです。
ですが、長い期間乗っていると(学生時代のバイトでも頻繁に乗る車種でした。)ネガも見えてきてしまいます。
それはズバリ、足回りとボディーの不満です。
パワートレインがよくできているだけに車の基本骨格となる足とボディーがネガというのはもったいないです。
具体的には、細かい振動をよく拾うこと、大きい振動の吸収が遅いことです。大きい振動の揺れ残りが長いし大きい。
舗装路でも目地段差は多くあり、その度に足が残念だなと。
また、中速以上でのコーナリング時にボディー剛性の悪さを感じてしまいます。
ハンドリングもすごくチープでステアリングを通して歓びを感じられない。
カタログ上での魅力はありますが、(燃費、メーター周りの充実など)買ってみたら残念というところでしょう。
足として便利なヤツ、という印象しかなく、クルマとして見たときに満足はない。
とはいえ、ステアリングは軽くよく動くし、トヨタセーフティーセンスCもあるし、
パワートレインはよくできているから普段頻繁に使ってしまう1台です。

アクアの営業車としての評価 ★★★☆☆


次は日産・ノート(1.3ガソリンモデル)



eパワーがとても気になるところですが、カーシェアで配備されているのはガソリン車のみ。
まず乗り込んでみて走り出す前にシートポジションを・・・と合わせてみるが、
いくら調整してもシックリこない。僕はそんな規格外の体型をしているわけではなく
ごくごく普通の体型です。残念ポイント1。
次に、エンジンをかけるが、安っぽいエンジン音が響きます。
ステーションを出発して交差点を一つ曲がってみると、ハンドリング云々の前に
リアがうまくついてこないという表現が正しいのでしょうか。
バタバタっとする感じ。
ミッションはCVTですが、こちらも悪いCVTの代名詞、「音だけで全然走らない」
というものにあてはまるでしょう。
シフトレバーは渋く、ギアをセレクトするだけで無駄に力を必要とするし、Dに入れるつもりが他に入ってしまうこともあるほど。
シフトレバーによくあるオーバードライブ的なボタンを押すとSPORTSモードとメーターに表示される。
これでSPORTSはひどい、このボタンを押してもスポーツ的な走りにを感じる人はいないでしょう。
エンブレのSギアという位置づけ。
とはいえ、エマージェンシーブレーキがついていたり、ルームミラーに後方画像が表示されたりと装備は充実している。
個人的には、Vモーショングリルの精悍な顔つきも嫌いではない。
テールレンズの色の赤も程よい締りがある。
他に空きがないときに仕方なく選ぶことが多い、1台です。

ノートの営業車としての評価 ★★☆☆☆



次はスズキ・スイフト



新型がとても気になるところですが、まだ新型には乗れていない。
少しずつ配備され始めたから、機会があれば乗ってみたい。
でも今回は先代モデルです。
一言でいうと、よくできている。
ガソリンモデルのこの価格帯の足車としては文句ないかと思います。
先日、久しぶりにこの車を選んで走り出した。
この車のステーションが少し出ずらい場所にあって、
少し急ぎ気味にアクセルを踏んで走り出す。
すぐに交差点、信号が青だったためそのままの勢いで左折。
感動しました。前日にアクアに1日乗っていたこともあってか、思い通りにコーナーで走れて気持ちよかったのです。
そういえば、ジャーナリスト界でも評判よかったような。
エンジンこそ普通で特別褒める点はないですが、ハンドリングと足とボディーにこそ価値のあるクルマ。
走行中に何げなく修正する操舵も少なくすむし、思った通りに走れる。
交差点でこのラインで走ろうと意識して操作するとピッタリそのラインを走ることができる。
走りを考えてしっかりと作りこまれている真面目なクルマ創りがなんかうれしくて、ほっこりした。
ただ、リアハッチの間口が狭かったりと犠牲にしている点も見受けられる。
ボディー剛性を高めている分シワ寄せが少なからずあるのも事実である。
いい車に触れたくなった時、普段の道を楽しいハンドリングで走りたくなるアポのない日に乗りたくなる1台です。

スイフトの営業車としての評価★★★★☆


次はスズキ・ソリオ(1.3ガソリンモデル)



室内広々、とTOKIOがアピールしているCMでお馴染みで、とにかく広い。
トヨタのタンクシリーズのクラスの先駆けなだけあって、あのタイプはファミリーでとても使いやすいと思う。
ハイトールワゴンの軽じゃなくて普通車が欲しい、でもワンボックスやミニバンはいらない。そんな人に選ばれるのがソリオ。
背が高いからコーナーはロールはするが、コーナー以外ではコンパクトカーのような走りの印象だ。
小回りもきくし、きびきび走る。全長もそんなに変わらない。
実はこのクルマこそ、営業中とても便利なクルマなのです。
書類が置けるメーター前のスペースと、カバンが置ける運転席助手席の間にある通路スペース。
助手席にカバンを置くと中から取り出す際に一度寄せて高い位置で中身を探さなくてはならなので、
フロアーにこのようなスペースがあると助かる。
さらに、リアシートはリクライニングができ、お昼寝の時に絶好の角度に調整できる。
毎日忙しく働くサラリーマンにとって、お昼寝のひと時が至福の時なのである。
最初は背が高いし、走らないと思って毛嫌いしていましたが、この使い勝手の良さと思いの外普通に走れる
クルマとしての価値は高いもので、思わず選んでしまう1台です。

ソリオの営業車としての評価★★★★☆


次はスバル・インプレッサ



こちらは先代インプレッサ、新型のカーシェア配備はまだ先のようです。
このクルマ、良くも悪くもスバルらしいクルマです。
使い勝手よりも、走りを。人に合わせるクルマ創りではなく人がクルマに合わせるクルマ創り。
そんな中に愛着が生まれ、根強いファンに支えられている。
乗り込み、エンジンをかけると現代の水平対向サウンドで始動。
僕からすると86の音ってやつです。仕事中にちょっとうれしくなるやつです。
走り出し、Dレンジに入れクリープで動き出しますが、クリープ現象時の速度が速い。
なんと、エンジン暖気中は回転が高まっていてそのまま駆動に伝わり、クリープ速度が速くなる。
現代のクルマではなかなか無い現象。暖気が終わるとやっと落ち着いたクリープでした。
いざ、走り出してみて思うことはハンドルが重い。
どのインプレッサに乗っても重いので個体差ではありません、はっきり言って86より重い。
営業中は細い路地や裏の狭い道を走ることや、Uターンをすることが多くあります。
軽く片手でハンドルを回そうとしたら、手が滑って突き指をしそうになったほど。
ファミリーカーでこの重さはマイナスポイントに感じてしまう人も多いでしょう。
その分、速度が出た時のハンドルのしっかり感は群を抜いている。
走り優先、乗り手はそれに慣れろという勢い。
エンジンの方は過剰に吹ける設定になっていて、軽やか、ちょっと必要以上に軽やかかもしれない。
慣れていないからか、ラフにアクセルを踏み込むと急発進になってしまうほど。
以前、車に詳しくない友人からスバル車は軽いのか重いのかわからないという試乗の感想を聞いたことがある。
ハンドルは重く、走りは軽い、双方のギャップから軽いような重いようなと感じたようなのです。
ボディーはBセグメントで大きく、小回りが利かない。裏路地を走り回る営業中の僕には乗りにくい。
乗りづらいけどしっかりしている、個性の強い1台です。

インプレッサの営業車としての評価★★☆☆☆


こう毎日様々なクルマと接していて思うことは、やはり自動車は面白いということ。
それぞれに個性があるのだ。
仕事中の僕にとっては使いにくいクルマでも休日のお出かけ用だったらまた評価が変わってくるものもある。
使い方、使うとき、行先、乗る時の気分によって選べばいい。
だって、カーシェアリングなんだから。

次回後編、お楽しみに。