車まみれのNO CAR,NO LIFE!

車で「ひとつ」になるな。車で「ひとり」になれ。車で自分になれ。
車を24時間365日想っている人の話

86インプレッション〜86のある生活〜

2016年09月21日 17時38分17秒 | 86 ZN6
今回は愛車・86のインプレッション!
購入から3ヶ月が経過し、走行距離は5000キロになろうとしている。
一通りオーナーとしての気分も味わえたところでまとめておこうと思う。



このブログを始めたのが高校1年の夏前だから、こんな記事を書き続けて7年にもなる
『車大好き少年』だが、そろそろ少年を名乗るのが恥ずかしくなってきた。
思い起こすとブログを始めた頃は、いや、ずっとかもしれないが、
クルマ好きをこじらせすぎていて、もしも、オーナーになったら、
という妄想ばかりして車の記事を書き続けてきた。
そんな妄想少年も成長し、社会人デビューと同時にようやく
一台のクルマのオーナーになってしまったのだから時の流れは早い。
このブログは、僕の成長記録と言ってもいいのかもしれない。
だから、遠慮なくうちの子(86)との生活記録も書き記しておきたい。



■いいクルマ!



86ってどんなクルマか?
友人にそう聞かれたら、「いいクルマだ」と答えてしまうだろう。
もちろん、誰にとってもいいクルマだというわけではない。
4人乗りだけど、実際は2人乗りのところとか、2枚ドアで乗車位置が
低いがゆえに乗り降りが大変なところとか、遮音が少ないくロードノイズが
気になるところとか、乗り心地が硬いところとか、MTが面倒くさいところとか、
挙げだしたらキリがないくらい普通の人からしたら厄介なクルマだ。
もちろんこんなことは買う前からわかっていたことで、僕からしたら全部楽しいことなのだ。
うちのクルマ2人乗りだからと言えば男女グループでのお出かけも
ドライブデートになるし、乗車位置が低いと地面を這っているかのような感覚になって、
ソレっぽさが増す。遮音も足の硬さもスポーツカーそのものだし、
うーん、MTは面倒くさい時もあるけど、その分エンジンブレーキ時のブリッピングやヒール&トゥーがうまく決まった時には
心の底から嬉しいし、楽しい。
そんな使い辛い要素が、このクルマとの生活を楽しく濃いものにしてくれていると感じる。



速さがどうだとか、スペックがどうだとか、どうでも良くて目に見えるものよりも
フィーリングがいいクルマこそが、所有欲を満たしてくれるんだと思う。
サーキットを走るわけでもない、峠ガンガン攻めるわけでもない、
山を気持ちよく流して満たされている今の僕には最高の愛車だと思う。



■どこが良いのか?

まずはエクステリアから






2ドアクーペに憧れていたこともあって、とてもかっこいいと惚れ込んでいる。
リアフェンダーの盛り上がり、笑っているかのようなフロントバンパーの口角の上がり方、
フレームレスのドア窓、プリケツのようなリアビューも最高だ。



全体的に筋肉質で、肉付きがあるけどデブじゃないアスリート体型をうまく
スタイリングで表現できていると思う。ただ、クリアのテールレンズが
あまり好きではない。特にボディーカラーが黒だということもあって、
レッドのテールレンズの方がマッチしそうだ。



次にインテリア



真ん中のグレード、Gグレードということもあり、豪華さはないが
このシンプルさが逆に気に入っている。
レーシングカーは装飾なくシンプルで視認性の良いメーター、
操作のしやすいスイッチ類で統一されているもの。
ちょっとそんなレーシングカーの雰囲気すら感じられるコクピット、インテリアは
とてもスマートで逆にそこがかっこよく感じられる。
かと言って、安っぽくなっていないのもすごいところ。
ダッシュボードはウレタンのソフトパッドだし、ハンドル、シフトノブ、
ハンドブレーキは赤ステッチの本皮仕様!(スポーツインテリアパッケージのオプション)、
ペダルはアルミでドアの内張りも合皮、シートはホールド性の高い
スポーツシートになっていて触れるところにコストダウンはなく、
そのへんのコンパクトカーと比べれば上質感すら感じられる。
まさに、ムダがないインテリア。
エアコンスイッチの安っぽい操作感は残念だが、この価格帯のこの類いのクルマで
そんな細部までこだわっているのはフォルクスワーゲンくらいだろう。

ニーパッドが欲しい。
峠を走っていると無意識に足を踏ん張っているが、
けっこう左足がセンターコンソールに当たってしまうもの。
峠を走ると当たって軽い青あざになることがある。
上のグレードには標準装備のニーパッド、後付で付けたいアイテムになりそうだ。

■安全性
安全装備が充実してるのも好感が持てるところ。
ABS、トラクションコントロール、
横滑り防止装置が標準装備なのはもちろんの事。
やや激しく走ったときにそれらの介入を遅くし、挙動の乱れを安全に楽しめる
スポーツモードがあるのも嬉しいところ。僕みたいにスポーツドライビングに
自信がない、テールが流れただけでも怖いっていう人でも楽しく、
安心して攻められるのもこの制御があるから。
もちろん、運転のウデに自信がある人は制御を切って走ればいい話で、
FRの醍醐味ドリフトもできる。
8月にデビューした後期型はトラックモードになっていて、さらに絶妙な制御なんだとか。
僕は山を走るときも普通の制御モード!これからスポーツモードに挑戦し、
姿勢変化やスポーツドライビングを楽しめるようになりたいと思う。

エアバッグが6つあるところも安全、安心のひとつ。
今までクルマの安全性についてはこのブログで深く考えてきた。
そのクルマはもしもの時に頼れるヤツか、と。

国産車はまだまだ運転席と助手席にしかエアバッグが標準装備でない車種がたくさんあり、
やっぱりもしものことを考えると不安である。
でも86は運転席、助手席に加え、カーテンシールドエアバッグとサイドエアバッグを標準装備!
エアバッグが出たときはクルマの人生が終わった時だと思うけど、
安心して楽しく走らせられるのもこのような安心が底支えしているからだと思う。
とはいっても、安全運転を心がけたいところだ。

■走行フィーリング

フィーリングもとてもいい。
とっても濃い走りが楽しめる。
ハンドリング、エンジンのレスポンス、吹け上がり、ブレーキタッチ、
限界時の挙動にとても満足している。

ハンドリングはダイレクト感があって、意のままに操れるという表現をしても誇大にならない。
特に狭い峠で左右に頻繁に振るような動きをした時にいい車だなと感じる。
ハンドルとタイヤの接地感が薄くならないし、グイグイ食いついてくるからどんどん攻めたくなる。
もちろんそんな走りをしているときはニヤついてしまう。本当に楽しいやつだ。
エンジンも2リッターで200馬力あるだけあってとてもパワフル!NAだからレスポンスもよく、
高回転時のサウンドの高揚感は文字にできないほど。



エンジンそのものもいい音だし、サウンドクリエイターの効果も働いて吸気音がすごい。
すっごい空気吸ってるのがわかる。すごく本格的で純正なのに
こんな音させちゃっていいんですか?って感じ。
ブレーキもしっかりしている。
山とかだとフル加速して減速しての繰り返しで負担がかかりやすいから
気をつけなくてはならないが、強いブレーキをした時の安定感と制動力にはいつも感心するし、
こういうブレーキがあるから安心して激しい走りもできるんだと思う。

限界時の挙動変化もおもしろい。やはり、FRということもあってウェットの路面だと
交差点とかでも滑ることがあるほどシビアだ。

ドライの山のコーナーでも少し早めにアクセルオンするとスライドがはじまることもある。
すぐに制御装置が働いて何事もなくパスできるが、あ、制御入った!って走りが
楽しかったりもする。一応スポーツタイヤを履いてることもあって、
そんなにすぐに滑らないが、BRZよりも姿勢変化を楽しめる86ならではの挙動だと思う。

■タイヤ



タイヤはブリヂストンのPOTENZA アドレナリンRE003を履いている。
アドレナリンはポテンザの中でもシティユースを想定したタイヤでRE001のような
本格的なスポーツタイヤではないが、今のところかなり満足している。

やっぱりポテンザブランド、アドレナリンを侮るなかれ。
ウェットの山で激しい走りをしてもコーナーで気をつければ滑らない。
他社の同レベルのタイヤを試したことがないから比較はできていないが、
かなり優秀と言えるタイヤだ。

また、グリップするから低重心のクルマと相まってコーナリングスピードの限界がとても高い。
もちろん過信は禁物だが、それなりに攻めても走りは音を上げないタイヤだ。
( 音はキュルキュルしてます)

それに、少年時代から憧れていたポテンザ、そんな楽しいタイヤを転がしていると
思うだけで楽しいに決まっている。
走り込んで、いろいろ知っていきたいと思う。

かなり背伸びして手に入れた愛車、ハチロク。
とりあえずはノーマルのまま、少し余裕が出てきたら小さいところから手を入れていこうと思う。

週末に乗るドライブの時間、洗車の時間がとても楽しみで、そんなご褒美があるから仕事も頑張れる。



ハチロクと僕は一緒の時間を過ごした分だけ、絆が深まるだろう。
手に入れたのは1台のクルマではない、ハチロクと楽しむ人生だ。