出雲国神社めぐり

島根県東部の神社探訪記!
犬もあるけば、神社にあたる!!

久良彌神社

2012年03月08日 | 松江市(旧市域)

風土記:久良彌社・同社波夜都武志別社・椋見社
延喜式:久良彌神社
雲陽誌:倉稲明神(都留支日子命・倉稲魂命)
様  式:春日造変態
御祭神:闇於加美神・速都牟自別神
合祀神:都留支日子神(椋見神社)・素戔嗚命(日御碕神社)・建御名方命(諏訪神社)

   

中海西岸を廻り松江市街へいたる県道260号線を本庄より1km程南下し、山の端が近くなったところで小道を西に入る。この小道は幅員が非常に狭く大型車での参拝は厳しく思われるが、しばらくして境内が見えてくる。拝殿、本殿は東面して建ち、それに対して斜に入る参道の両脇には白砂が敷き詰められていた。拝殿は塗炭屋根のあっさりとした造りも、女千木をかかげた本殿はしっかりとした造りで歴史を感じさせらる。周囲に人家を見ないにもかかわらず、本殿周りの樹木も整えられ、数多の荒神に幣が捧げられるなど、よく整備されていた。

 

『神国島根』に由緒をみると、風土記に神祇官に載る久良彌社あるいは延喜式内の久良彌神社とし、同社に波夜都武志別社もあって史料に従五位の下を授けらると記されている。両社が一つとなる年代は不詳。さらに南西1.5kmの位置にあった椋見神社もいつのころにか合祀、近世の官布に依って日御碕社・諏訪神社の諸神も合祀された。『雲陽誌』新庄の頁をみると、倉稲明神に都留支日子命・倉稲魂命を祀るとあり、古くは二十町程山奥の峯倉稲越という所にあったが、冬季の祭礼に雪深く難儀につき、社地を遷したと記されている。

〈境内社〉

本殿北側に木造の小祠一宇。『神国島根』に依れば、素我神社に素戔嗚命を祀る。

〈所在地〉
島根県 松江市 新庄町

参拝日:平成24年 1月21日


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