(33歳の誕生日)
「おしゃべり」コーナーでのぽっきりさんのご質問「ジョアン・ジルベルトと言う人(?)の曲は、どういう音楽なのでしょう?」へのお答えを。「GET’S」というタイトルのCDしかあたしは聴いたことないんですけれど…とおかざき真里が答えている(00/01/28 15:43:49)が、うーん、ちょっとちがう(笑)。そのアルバムは、Getz/Gilberto / Joao Gilberto, Stan Getz, Antonio Carlos Jobim 。「ゲッツ」というタイトルではなくて、「ゲッツ/ジルベルト」というタイトルです。スタン・ゲッツというジャズサックス・プレイヤーと、ボサノヴァのギタリスト、ジョアン・ジルベルトのコラボレーションアルバムなんですね。ジャズの世界でも、ボサノヴァの世界でも、名盤中の名盤として非常に有名です。名曲「イパネマの娘」(ピアノで参加しているアントニオ・カルロス・ジョビンは、この曲をはじめとするボサノヴァ名曲を数多く生み出したこれまた有名な作曲家)にはじまって、全編、心地のよい素晴らしい音楽が続きます。ジャズにありがちな晦渋なところは一箇所たりともなく、とても親しみやすいCDですから、誰にでもお勧めできますね。といっても、やってることは大変に高級な音楽、入門用の安物ではありません。聴いてると、たしかに「雨の降るような」という気配もありますね。おかざきのいう「身体があたたまる」というのもわかります。じゃあ、ついでにもう一枚。
Look To The Rainbow / Astrud Gilberto 。これはジョアン・ジルベルトの奥さん、アストラッド・ジルベルトの名盤です。こちらは「雨があがったあと、さぁっと陽が射してくる感じ」の一枚。この人のヴォーカル・スタイル、実に独特なものがあります。レコード出すまでは、ほんとに唄ったことなかった素人だったらしい。うーん、絶品。