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<難民認定申請>過去最多の5000人 認定は11人 

2015-03-11 00:10:59 | 社会

 <難民認定申請>過去最多の5000人 認定は11人 


 法務省は10日、昨年1年間に難民認定を申請した外国人は5000人(前年比1740人増)だったと発表した。日本の難民認定制度が始まった1982年以降最多で、10年間で10倍以上に増えた。一方で難民認定された人は11人(前年6人)にとどまったが、人道的な配慮で110人が在留を認められた。
 
  国籍別の申請者は、ネパールの1293人が最多。トルコ845人▽スリランカ485人と続き、ベトナムは前年の10倍近い294人となった。短期滞在や留学などの正規在留者は審査開始半年後から就労が認められるようになった2010年以降、申請が急増しており、昨年も全体の約8割を正規在留者が占めた。同省は就労目的の申請が増加しているとみている。
 
  一方、不認定となった人が異議を申し立てた際、その後の審査に参与員として加わる3人の民間人の多数意見が「難民認定相当」だったのに、最終的に不認定となった人は5人いた。
 
  法務省は申請急増で審査手続きが長期化しているとして、明らかに難民に該当しない申請者は就労を認めないよう制度を見直すことを既に決めている。難民認定基準が厳しすぎるとの批判や、人道配慮による在留許可基準があいまいとの指摘があることから、保護すべき対象を明確にすることも検討している。【和田武士】



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