親が買ってくれたこの全集のおかげで日本の歴史に興味をもちました。
この全集は集英社から1961年に刊行開始、子供向けによく書かれた本で、集英社の発展の礎を作った当時のベストセラーでした。
当時小学生のワタクシは、この本に熱中のあまりよく鼻血を出し、全集のあちこちを血まみれにしておりました。
しかし中学高校の歴史の授業は面白くなかったゾ!
特に高校の日本史、受験に必要な事項を先生が板書するだけの授業はひでえもんでした。
しかし、イヤイヤ学んだ事でも、若い頭で学んだ歴史上の出来事や人名は、頭のどこかに憶えているものです。
先日、古本屋で一冊の本が目につきました。
タイトルは「一期の夢 − 小説・福地桜痴」小島直記著
受験知識では、福地源一郎(桜痴)とくれば「東京日々新聞」政府系。
ワタシが知っているのはここまで。
店先でパラパラと読むと、幕末から明治の人物相関関係が面白そうなので買ってきてその日のうちに読了。
大勢の人名が出てきました。その中で、津田梅子に関してこんな記述が。
「津田梅子は幕府通弁の娘。母の姉は田安中納言といわれた徳川慶頼の邸に奉公しているうち、主人の手がついて、家達と達孝という二人の息子を生んだ。」
家達は慶喜の後、徳川宗家をついだ人物ですが、梅子はいとこの関係になるんですねえ~、知らなかった!
津田梅子は岩倉使節団に随行した日本最初の女子留学生、津田塾の創始者であることぐらいしか知りませんが、もっと詳しく知りたくなってきました。
んで~、いいたかったのはなんだ?
受験のために憶えた断片的な知識も無駄にはならない!
その断片を繋げていくのは楽しいし面白い!
世の中、無駄なことはない!
無駄にするかしないか、それは自分次第だ!