呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

中正紀念堂

2006年01月14日 | 遠近旅録-外国
隣国ながら歴史や社会情勢を良く知らないので、もともと中国本土で民主化革命を始めた孫文やその右腕たる蒋介石が毛沢東に敗れて逃げ込んだ先の台湾で建国の父?的扱いを受けているのがどうも私にはキチンと理解できないのだが、共産主義対民主主義と言う構図で見れば独裁的政治をした蒋介石も中国の民主主義者を代表する英雄として民進党政権下の今の台湾でも抵抗なく支持されるんでしょうか・・??

今回初めて見学した中正紀念堂は、白亜の大理石で覆われ、まるで北京の紫禁城に対抗するかのように堂々といかめしく聳え立っていました。
午前9時に大きな扉が開くので中に入ると巨大な蒋介石の座像を警備する衛兵の交代式が始まりました。
隊長の指揮下で僅か二人ずつの番兵が交代するのだが、カッコイイんですな~これが・・・
バッキンガム宮殿の近衛兵は中隊規模だから人数も多く遠くで見るとおもちゃの兵隊のような熊皮の帽子と赤い制服が可愛らしいが、こっちの番兵の交代はたった二人ずつだし兵の動作そのものがオモチャのように不連続なのが対照的です。
「気を付け」の姿勢で両足の踵をそろえたり銃の台尻を立てるたびにパシッパシッと大きな音を立てるのだがその音が何度やっても二人寸分のズレもないし、操り人形みたいにギクシャク動く動作も全くピッタリと見事に揃って動き、まさに驚きの熟練です。おまけにあの重い銃をバトントワラーのように片手でぐるぐる回したりするのです。そして交代した番兵は次の交代まで蒋介石像の両脇で微動もせず立っているわけだが、まぁゴクロウなことではありますね~。

不謹慎ながら、率直に感想を言えばこんなことも先の大戦で一応「勝った側」だからこそやれるんでしょうか・・・
(2005年12月記)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿