呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

マイクロフォーサーズのすすめ(改訂版)

2016年04月02日 | PC/IT/AV機器等
先日重くて大きい一眼レフを交換レンズ数本と三脚持参で撮影に出かけて一日歩き、いよいよ体力限界が近付いたことを自覚しました。
そしてその後サブのμ4/3機に馴染んでいるうちに、今まで大手メーカのカメラ教室などで洗脳され、あまり深く考えずに一眼レフ(*注)に拘って来た自分にハッ!と気づいたのです。
またぞろ呆老のタワゴトと言われるかも知れないが、ミラーレスμ4/3というデジカメならではの格好の選択肢があったのに・・・

(*注);「一眼レフ」とは文字通りミラー付きの一眼カメラの事ですぞ!
*********************************************************

◆結論要旨:
ワタシはμ4/3機メーカに何の義理もないがμ4/3という規格を最初に決めた人はエライと思いますね~ 将来フィルムと同じような斜光に強いセンサーが発明されれば話は別ですが・・・
以下に述べることの要点は

(1)レンズのF値は単純に F=焦点距離/レンズの直径 である事を考えれば
レンズの焦点距離が決まればF値や直径の実現限界がおよそ分る。
つまり一眼レフで飛び切り明るいレンズを作りたくても太さで制約される。
ということと

(2)同じF値のレンズなら被写界深度はセンサーが フルサイズ<APS-C<μ4/3 の順に絞り1段分ずつ大きくなる。(ボケ難くなる)
だからμ4/3でも絞り2段分明るいレンズを使えばフルサイズと同じボケが得られるがAPS-Cでは折角フルサイズと同じ高級レンズを着けても絞り1段分かなわない
ということなんです。

(同等のセットで μ4/3群:1268g APS-C群:2775g。つまりAPS-C一眼レフは図体はフルサイズ並みだが同じF値のレンズで得られる被写界深度はフルサイズとμ4/3のちょうど中間)


◆μ4/3機の現状:
実際に使ってみれば分るが、最近のミラーレスμ4/3機ではAFの遅さ(タイムラグ)やセンササイズが小さいことに起因する画質面での数々のハンデはもう解決されたと言って良いと思います。
それどころか4k動画の中から十分画質の良い立派な静止画を一コマ選んで切り出すことさえできるのです!
また交換レンズも内外のサイトで評価の高いものが結構そろっています。
(メーカ間の差は当然あるが)

◆具体的メリット:(一眼レフとの比較)
(1)カメラ本体重量は30~50%以上軽い。
(2)交換レンズ重量は50%以上軽い。しかも良いレンズほど差が大きい。
(3)交換レンズの価格は20%以上も安価。
(だからその分明るいレンズが買えるしμ4/3陣営各社の製品がどれでも選べる)
(4)μ4/3のズームレンズには上を向けたとき自重で縮んでしまうような恥ずかしい製品はない。
(5)撮影機材の量は上の写真通りコンパクト。

◆誤解しやすい論点:
センササイズは大きい方が所望のボケが得やすいことは物理的に正しいが、絞りを開くことでカバー出来るのです。だからむしろ明るいレンズが欲しくても買えないAPS-Cの方が問題だと思いませんか。

    
手元にフルサイズのカメラがないのでAPS-Cとμ4/3で実際に同じ画角の写真(焦点距離比分距離を変え)で絞りとボケの関係を比較してみましょう。露出の話ではないので誤解なきよう。

(①APS-C f/4.0 45mm)

(②μ4/3 f/4.5 45mm)

(③μ4/3 f/2.8 45mm)

(④μ4/3 f/1.8 45mm)

①はf/4.0レンズをAPS-C カメラに付けて撮ったもの。
②が①より若干ボケが少ないのはμ4/3 のf/4.5はAPS-C換算でf/5.6相当だから。
③が①より良くボケているのはμ4/3 f/2.8はAPS-C換算でf/3.5だから。(フルサイズ換算ならf/5.6)
④は③よりさらにボケている。μ4/3 f/1.8はAPS-C換算でf/2.4だから(フルサイズ換算ならf/3.5)
つまりμ4/3でも絞り2段分明るいレンズを使えばボケはフルサイズと同じってことですね~
実際に標準のμ4/3用のf/2.8 12-35㎜ズームレンズは同等画角の一眼レフ用f/4.0 24-70mmズームより3割も安く買えるし重量はたった半分です。(f/2.8 24-70mmズームには敵わないが値段は2倍、重量差は2.6倍に広がる)*注
(2015年9月記 2016年4月改訂)

(*蛇足注)
以上は飽くまでも撮影旅行や山歩きでの可搬性(重量寸法)重視論ですからくれぐれも誤解なきよう・・
それにしてもボケの観点だけから言えばAPS-Cの一眼レフは寸法重量が大きいだけで実に中途半端な存在だということですかな?大手メーカーがエントリークラスに位置付けていずれはフルサイズを買わせたい所以です。
私の場合も一眼レフ(APS-C)の登場機会は激減し買い換え待ちの状態です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿