デジカメの充実サービス対PCの堕落ぶり

デジカメのファームウェアアップデートサービスってご存知ですか？
一般にデジカメの機能は日進月歩なので新型に新機能が盛り込まれると、それ以前に発売された上位機種などを対象にバージョンアップされたソフト（ファームウェア）が無償で提供される制度で、レンズ交換式カメラでは、レンズは長期使用が前提だがボディの方はまだまだ進歩変遷が激しいからこのサービスはユーザーの気持ちに即した誠に親切なものだと思います。
自分の買ったカメラにない新機能が後発の下位機種についていたら誰だってガッカリしますからね～　

ワタシの持っているP社のμ4/3のカメラにも先日このサービスが適用されました。
早速ファームアップしてみたが
(1)撮った後でもフォーカスポイントを変更選定できる機能と(冒頭の写真）
(2)高精細動画から所望のタイミングの静止画を簡単に切り出す機能

の2つはなかなか便利だし、どちらもミラーレス一眼カメラの弱点を補強する機能でもあり実に的を射た嬉しいサービスで思わず「オー！」と叫びましたね。
初め使い方が良く分からなかったがそれも電話サービス担当の女性が丁寧に教えてくれました。


それに引き換えパソコンOSの有償バージョンアップはどうでしょう？　この記事でもふれたように、典型的な売り手の都合優先のビジネスですね～
その都度喜んで買ったユーザーにも責任はあるが、windowsなど今迄のバージョンアップで、ユーザーが「お～！」と喜ぶ様な機能が一つでもあったでしょうか？ウィルスに対するセキュリティアップなどはメーカーの社会的責任上の義務みたいなものでユーザーに費用を負担させる道理はないのです。
さらにOSにバンドルされた「EXCEL」などのバージョンアップも酷いですね～。機能は30年前(windows以前)からロクに変わらず、操作メニュウの配置やデザインをその時々の設計者が自分勝手にいじくりまわすだけだから本来大事にすべきお得意さんである古いユーザーをまた初心者に逆戻りさせてしまう「余計なオセッカイ変更」ばかりでした。

黎明期からパソコンに付き合ってきた年寄りから見ると折角20世紀屈指の優れた発明だったパソコンも、一独占企業による度重なる無神経なバージョン変更に一般ユーザーも飽き飽きし、今や例のスマホ（アンドロイドなど）に席巻されてしまっている姿が哀れでなりません。
今回のwin10などは結構安定した良い出来なのに、全然人気が出ない訳をMS社は早く気付き反省すべきだと思いますな～
もっとも今回win7からwin10への変更が無償になった事は遅まきながら少し気付いて来た証拠なんですかねえ？

(2016年4月記）