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50代少年の好奇心つれづれ

50代になった元少年の好奇心の毎日をつれづれに

貝毒

2011年04月11日 | 視点

朝、淀川の堤防を走っていると奇妙な看板を見つけた。
貝毒が発生しているので、シジミなどの二枚貝を採らないでくださいという内容だ。

そもそも貝毒って何だ?

gooで調べてみると、有毒プランクトンを食べた貝が体内に毒を蓄え、その貝を人が食べる事によって食中毒がおきることを言うらしい。しかもこの毒は熱を加えても分解されないので、火を通せば大丈夫というわけにはいかないらしい。

この時期、まだまだ水に入るのは寒いので潮干狩りという人は少ないだろう。ただ、淀川堤防周辺は、道路や鉄道の高架下でブルーシートで暮らしているホームレスの人達も多い。そういう人たちにとっては日々の食料に関わる大問題かもしれない。貝毒の被害者がでないことを祈るばかりだ。

命にもかかわる話なので、以下に兵庫県立農林水産技術総合センターからの引用をまとめます。
この中でびっくりしたのがマウスユニット(MU)という単位だ。毒の強さの単位で、一匹のマウスを殺せる毒の量を1MUというらしい。これでいくと、人間の致死量は3,000~20,000 MU、つまりねずみ3,000~20,000 匹分だそうだ。ちょっとドキっとした。
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■貝毒とは?
ホタテガイ、カキ、アサリ等の二枚貝が有毒プランクトンを食べることで毒化し、毒化した貝を人間が食べることで食中毒を起こすことがあります。貝毒には、症状により麻痺性貝毒、下痢性貝毒などがあります。
■貝毒の原因
二枚貝は海水中のプランクトンなどを餌としています。一部の毒をもつプランクトンを摂取することによって、貝自体が毒素を中腸線(肝すい臓)に蓄積することにより起こるとされています。よって、プランクトンがいなくなれば、毒は貝から排泄されます。
■貝毒の症状
1.麻痺性貝毒
 a.症状:フグ毒による中毒と非常に良く似ており、急性です。食べてすぐに異常を感じ、早い時には2時間以内で亡くなることもあります。筋肉が麻痺し、頭痛・めまい・吐き気を伴い、手足のしびれ、麻痺、呼吸困難を引き起こす神経性の食中毒です。
 b.特性:水溶性で熱に安定しており、家庭料理程度の加熱処理では毒性は落ちません。
 c.人間の致死量:3,000~20,000 マウスユニット(MU)以上といわれています(例えば、1.0MU/g は可食部1g 中に体重20g のマウスを15 分で死亡させる毒量があることをいいます)。
 d救急法:できるだけ早く、胃中のものを吐き出させて病院へ
2.下痢性貝毒
 a.症状:嘔吐、下痢、腹痛を伴う急性の胃腸炎を起こします。
 b.特性:麻痺性貝毒同様熱に安定しており、家庭料理程度の熱処理では分解しません。
 c.人間の致死量:通常食べる量では死亡しません。
■毒化する貝の種類
アサリ、カキ、ムラサキイガイ、バカガイなどの二枚貝類のみ
■毒の持続期間
毒化した貝を、貝の毒化が発生していない海域に移動すると2週間程度で無毒になる例がありますが、地域、条件によって異なるようです。
■毒化した貝の出荷規制
食品衛生法第6条に有害食品等の販売等の禁止が規定されており、罰則もあります。その可食部1g 当たりの毒量が、麻痺性貝毒は4MU/g、下痢性貝毒は0.05MU/g を越えるものの販売等を禁止しています。この規制値を超えた場合に出荷自主規制処置を取り、県民の皆様様に情報提供を行います。貝毒量が一定期間連続して規制値未満であった場合、出荷自主規制処置を解除し、注意体制をとります



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