王子ペットクリニック
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元気になりましたが、実は食道アカラジアもあるので現在立位で食事中です。先天性横隔膜ヘルニアはリスクも高い、麻酔管理も難しいので積極的には進められませんが、この猫ちゃんのように生活に支障をきたすようであれば、早期の手術がいいと考えます。

外傷性と違って先天性は腹腔の許容範囲が狭いので非常にゆとりを持って縫合することが大事です。























結局、腹膜の一部と筋を横隔膜として使用することにしました。欠損孔よりも少しだけ大きく計測し横隔膜にある程度のゆとりをもたせ縫合しました。























この猫ちゃんはとんでもない大きさで4センチ×3センチほどのヘルニア孔がありました。横隔膜はまったくほとんど欠損しており、厳しい手術なので2回にわけようと思ったのですが、体力的にも難しいことを考え一度で手術することにしました。飼い主さんとも十分話し合ってですが。