おはなし屋の日常

語りや朗読をお届けする「おはなし屋」の日々の暮らしをのんびりお伝えします

「いいまつがい」あらため。

2005年07月28日 | 日常
言い間違い、聞き違い、勘違いなどを総称して「いいまつがい」とする。
この糸井重里さんの定義に従って、わたしもこの種の間違いを「いいまつがい」としていましたが、人様のまねは良くないと思い直し、
このほど「言いまちがい」を「スリッピングマウス」、聞き間違いを「スリッピングイヤー」、勘違いを「スリッピングアンダースタンディング」としました。
「口が滑った」「耳が滑った」「理解が滑った」ということですね。わかりやすい。

ということで、今日の「スリッピングマウス」。
「溺れるものはファラオもつかむ」

あさっての本番で「スリッピングマウス」しないように気をつけます。
ま、やっちゃったらやっちゃったで、おもろいかもね。

今日は土用の丑の日。うなぎの蒲焼を食べて元気をつける日です。
でも今年はうなぎは高いので、我が家の晩ごはんは、うなぎの代わりに厚揚げの蒲焼にしました。
厚揚げに片栗粉をまぶして焼いて、甘辛いたれを絡めます。
あとは、たたき山芋のゆかりあえ、ししとうとしめじのいためもの、など。
野菜と厚揚げで元気つけて、暑さを乗り切るぞ。

改造「やたがらす」で。

2005年07月25日 | 日常
今朝、知り合いに電話しました。
そしてわたしは、かなり腹を立ててしまいました。
電話を切ってからも、相手への怒りや不平はおさまりません。
手をぎゅっと握り締めたり、ため息をついたりティッシュの箱をけとばしてみたり。もう、全身からいらいら光線が出てしまいます。
でも、こういうことは3分以内で切り上げないといけません。
長く続くと、思わぬところにとばっちり。
いらいらが自分に向くのです。それも、かなり根源的なレベルまで。

そもそも、こういう事態を招いたのは、お前があの時あんなことを言い出したからだ。
言い出しっぺは自分なのだから、相手に何か期待してはいけない。
だめなのは相手じゃなくて自分だ。
・・・わたしがわたしを、容赦なく攻撃します。こうなると、もう止まりません。
そのままずんずん突っ走って、最後には「なんであたしはこんなことしてるんだろう」さらには
「けっ、どうせあたしは汗っかきで足がくさいわよ」
になります。こうなると、ほとんど意味不明。道端の石にけつまづいて転んだ腹いせに、地球誕生の歴史に文句をつけるようなものです。
自分でも、どう収拾つけたものかわからなくなります。

確かに、うまくいかない原因を相手にだけ求めていては、何も解決しませんよね。
わたし自身に問題があったら、それを取り除くようにしなくてはなりません。
でも、それも程度の問題。
オトナは、他人にも自分にも、必要以上に悪口を言わないものです。
それはわかってるんだけどねぇ。

気持ちを切り替えたくて、買い物に出かけました。
1キロちょっと離れたスーパーまで、「やたがらす」に乗って。
「やたがらす」はタイヤを細いのに交換したおかげで、走りが軽い、軽い。
帰ってきたら、すっかり気分が良くなっていました。

虫さされのかゆみように、いらいらはたまにぶりかえすのでしょう。
そういうときは、冷たい麦茶でも飲んで深呼吸、ですかね。

いいまつがい、いろいろ。

2005年07月22日 | 日常
語りの練習していると、「いいまつがい」をたくさんします。
最近の「いいまつがい」をいくつか。

(いいまつがい・・・本当は)
のろるトロルの首を・・・残るトロルの首を
くそがしい・・・くそいそがしい
おおぼこもの・・・おおばかもの
しだれもだれ・・・しどろもどろ

「しだれもだれ」は、ちょっと気に入りました。「しどろもどろ」状態よりも重症な感じがして、goodざます。

映画を見に行きました。

2005年07月21日 | 日常
昨日は、映画のレディースデイ。
特攻服で角材などを持って、バイクで乗りつけ、チケット売り場で
「運太良部連合・道で喪支部・総長代理、歯無し屋ゆき、夜露死苦~~!!」と名乗れば、
1000円にしてくれます。勇気のある方、ぜひどうぞ。
・・・って、そっちのレディースかよ。

で、「姑獲鳥の夏」を見てきました。
特攻服着て北九州まで行きましたよ。いやぁ暑かった。・・・まだ言うかね。

映画は、おもしろかったです。
原作を読んで映画を見ると、裏切られたと感じることも多いのですが、この作品はそんなことはありませんでした。
映像が凝っていて、暗さやおどろおどろした雰囲気が伝わってきました。
音楽もねぇ、不気味で良かったですねぇ。演奏している人たちも有名どころがちらほら。
でも、ミーハーなわたしはやはり最後は「京極堂、かっこいい」「榎木津探偵、いいぞ」でした。

わたしは、京極夏彦さんの描く世界が好きです。
おどろおどろしい出来事が描かれますが、でも最後は納得して、安心できる。
妖怪とか、呪い、怪奇現象・・・そういうわけのわからないものが、こんがらがった糸玉のように目の前にあって、どうしようかと途方にくれるけれど、最後にはそれはほぐれて、1本のまっすぐな糸になる。
その糸玉をほぐすのが、御行の又市だったり、京極堂こと中禅寺秋彦だったり。

又市さんは「世に不思議なし。世は凡て不思議なり」と言います。
中禅寺さんは「不思議なことなど何もないのだよ、関口君」と言います。
きっと、この二人はどちらも同じことを言っているのでしょうね。

「不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
くー、かっこいい。

ではわたしは、こんなふうに言ってみましょうか。
「君の人生に、ムダじゃないものなど何もないのだよ、Tグチ(わたしの旧姓)君」
・・・別に深い意味はありませんよ。ただの思いつき。

あ、そうそう。原作にはない、映画ならではのお楽しみもありました。
作者の京極夏彦さんと、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんが、意外な形で出演されています。
とにかく、大満足の2時間でした。

くもの巣、はってました。

2005年07月20日 | 日常
昨日、ひさしぶりに「ギガント・やたがらす」を起動しました。
「やたがらす」は、わたしの相棒の3輪自転車で、ほんとうは「トライク」って言います。
前輪が2つついています。しかも、バンク(パンクではありませんよ)するんです。いちおう7段変速です。
だから、段差のあるところでもすいすい走ります。
とってもいいやつなんですけど、坂の多いここでは、ちょっときついの。
それで、このところもう1台の、普通の自転車「銀色のマルコビッチ」にばかり乗っていました。

自転車置き場で、「やたがらす」は潮風にあたってあちこちさびて、ちょっと痛々しい姿になっていました。
おまけに、りっぱなくもの巣まで。
でも乗ってみると、やっぱりその安定感はいいなぁ。安心して身を任せられます。
気持ちよかったので、「このまま海岸まで行ってみるか」と思ったのですが、もう夜の8時前になっていたのでやめました。

少し前、夫に「もう乗らないのなら売れば」と言われたのでした。
わたしには「やたがらす」を売るなんてできません。
「やたがらす」は、わたしに自転車の楽しさを教えてくれた、「恩人」なのですから。
でも、恩人と思っているなら、もっと気にかけて大事にするべきでしたね。
くもの巣を払いながら、反省しました。

今日も暑くなりそうです。

「でてこい でてこい」

2005年07月13日 | 日常
今日は、近所の保育園に出かけて、絵本を読みました。
楽しかった~。
「またきてね」のことばが、ほんとうにうれしいです。
次回は8月。またまた、楽しい絵本を持っていきますから、待っててね。

今日の絵本は

でてこい でてこい   はやしあきこ・作 福音館書店
ゴムあたまポンたろう  長新太・作 童心社
水は、  山下大明・写真、文 福音館書店
みんなでうみへいきました 山下明生・作 梶山俊夫・絵

でした。

頭がぱんく。

2005年07月12日 | 日常
小笹の最中を食べながら書いてます。
白餡もけっこう好き。

今、頭の中で三つのお話がぐるぐる回っています。
一つは、「げきじょう」でも公開中の「メケー・ドマ」。
これは、自宅でする予定の語りの会のプログラムに入れようと思っています。
それから、「大ザメと少年」と「3本の剣」
「3本の剣」は、もらんで披露する予定。
「大ザメと少年」はハワイ諸島のむかしばなしで、食いしん坊な男の子が、人々を困らせる
サメをやっつけるおはなし。「主人公を突き動かすのが、食欲」ってところが気に入ってます。
でも、5年ぶりに引っ張り出してきたので、思い出すのがちょっとたいへん。

こうやって見てみると、わたしが語るおはなしの主人公たちは、楽観的というか、あんまり物事を深刻に考えない人たちが多いように思います。
「なんとかなるさ」で前に進んでいって、ほんとうになんとかなってしまう。
きっと、わたし自身の願望が反映されているのだろうな。

明日は、ご近所の保育園に行って、絵本を読みます。
また元気なあの子達に会える!!楽しみ~。

小笹のもなか。

2005年07月11日 | 日常
母から、小笹の最中が届きました。
小笹は、吉祥寺の和菓子屋さんです。羊羹が有名ですが、ものすごい人気で、朝早くから並ばないと手に入りません。でも最中なら、お手軽に買えます。
別に、どうというものではないのです。どこにでもある、ふつうの最中。
でもなぜか、実家では最中ならそこと決めていて、
わたしが結婚して家を出てからは、わたしが里帰りするたびに両親が用意しておいてくれます。
そして、わたしは小笹の最中が、今でも好きなんです。
食べ物って、そのもののおいしさももちろんですけど、
そのものにまつわる記憶もまた、味の一つなんですね。

「ありがとう」と電話したら、そこで父の健康についてちょっと気になることを聞かされました。
8月は、里帰りしよう。
そう思いました。

今、京極夏彦さんの「文庫版・塗仏の宴」を読んでいます。
1000ページ弱で2冊分。
かなりの大作ですが、読み出すと止まらないんです。
一見何の脈絡もない、妖怪やら魑魅魍魎に関する薀蓄が、思わぬところでストーリーに結びついていくところとか、あっと驚く仕掛けにだまされる快感とか・・・それに、人間の業とか情念がからむ独特の暗さと湿度。
理屈抜きに、読む楽しみを満喫しています。

ミントのお茶。

2005年07月09日 | 日常
今とても気に入っているのは、ミントの香りの緑茶。
お茶の葉に生のミントの葉を加えます。
煎れ方は普段どおり。少し冷ましたお湯を急須に入れて1分待ってから、お湯飲みにそそぎます。
冷たくしても、おいしい。口の中がさっぱりします。
庭に植えたパイナップルミントが、いつのまにかずいぶん枝分かれして、大きな株になってきました。

夕べは、テレビでスターウオーズのエピソード2を見ていました。
終わり近くのところで、ヨーダさんがおそろしく機敏に動いていて、びっくり。
そりゃそうですよね、彼はジェダイマスターなんですから。
髪の毛らしきものも、ちょっと多めでしたねぇ。
でも全体の印象は、なんか薄かったな。
コマーシャルが頻繁に、しかも大量に入るのと、本編が始まる前の坂上みきのはしゃぎっぷりに、しらけてしまったんですね。
やっぱり、映画は映画館で見るべきだ、と思いました。

胡桃いりのゆべし、作ってみました。

2005年07月06日 | 日常
ゆべし。あべし。ひでぶ。あたたたたたた~。

じゃなくて、ゆ・べ・し。
餅菓子の一種です。
甘くてしょっぱくて、おしょうゆのかおりが香ばしくて、胡桃の歯ざわりもよくて、大好きです。
スーパーなどで見かけると、ついつい買ってしまいます。
たくさん買っても、夫とわたしで競争で食べてしまうので、すぐになくなってしまう。
それならば、作ってみようと思い立ち、やってみました。
今は便利な時代です。レシピは、ウエブ上ですぐに見つかりました。
レンジを使って簡単にできるんですね。

で結果は・・・
うーん。手間ひまかけなくてもできたことを考えれば、まぁ満足、かなぁ。
でもやっぱり、おもちの歯切れの良さや透明感は、お店で買ったものにはかないません。
やっぱり、もちは餅屋、なのだ。

今朝、玄関でふと頭上を見上げたら、天井にとりつけた電灯の中に、ちっこいむかでが入り込んでいました。
天井裏を歩き回っていて、電灯のコードを通した穴にはまって落ちてしまったのでしょう。
気の毒と言えば、気の毒。
でも、意地悪なわたしは、助けてなんてあげません。なぜならやつらは、わたしの天敵。
見なかったことにしました。

やっぱり!でした。

2005年07月05日 | 日常
週末、京極夏彦さんの「文庫版・姑獲鳥(うぶめ)の夏」を読んでいました。
ずいぶん前に買ったのに、あのボリュームに圧倒されて、本棚にしまったままだったのですが、
このほど映画化されたと聞いたので、手にとってみたのでした。
この人はどんな役者さんが演じるのかな、なんて考えながら読んでいました。
あとで映画のホームページなどを見て「答え合わせ」したところ、予想は一人を除いてことごとくはずれ。
で、その一人というのが、常人には理解しがたい言動で周りの人間を混乱させる探偵という役で、主人公ではありませんが、存在感があります。
この役を演じるのが・・・。テレビで見かけるとついつい「上田ぁ!」と声をかけてしまう、あの人でした。
それだけなんですけど・・・妙にうれしかった。

おとなのお客様を前に語りをしていると、ちょっとさびしいな、と思うことがあります。
目を瞑って聞く方が多いのです。
どんな聞き方をしようとそのお客様の自由ですから、わたしがとやかく言える立場ではないのですが、やっぱり、さびしい。
わたしはお客様のお顔を見ながら語ります。
声とことばが届いているかどうか、確かめたいからです。
そのとき、誰とも目が合わないと、とても不安。体中から妙な汗がふき出してしまいます。
それからもうひとつ。
「語る」というのは、声だけの表現ではないのです。少なくとも本人は、目の動きや表情、しぐさなどいっしょになって、体中で演じているつもりでいるのです。
そこも含めて楽しんでいただけたら、うれしいんだけどなぁ。

・・・と言いながら、CD(家内製手工業)やら音声ファイル公開など、しています。
これは、耳だけで楽しんでいただくよりありません。
矛盾してる?
いいえ、矛盾しません。
音だけでこれだけおもしろいんだったら、ライブで聞いたらもっとおもしろいだろうなぁと思っていただけるのがネライなのです。
ネライ通りとは、なかなか行かないようですが。(う、考えたら悲しくなってきた。泣いても良いですか・・・涙)

さてさて、夏の語りの会、近づいてきました。
元気よく、楽しく、準備しましょう。
目を瞑らないで聞いていただくために、楽しい仕掛けを考えます。ふふふ。まってろよ。

梅雨が始まったと思ったら。

2005年07月04日 | 日常
今までの分を取り返すように、雨が続いています。

家の中がなんかくさい。
台所の床を水ぶきしたら、乾かない。
お風呂場の木製のすのこに、きのこが生えた。
ちっこいムカデが出る。
でも、こういううっとおしい日が続くから、たまにのぞくお日様がうれしいんでしょうね。

この家の庭には、黒いねこが住み着いています。
冬は日向でお昼寝をしていたり、夜中ほかのねことけんかをして走り回ったりしています。
このねこは、もともとこの家で飼われていたのだそうですが、飼い主さんはお引越しのときに連れて行かなかったのだそうです。
それからはご近所の方にえさをもらって生きているんですって。
今朝、寝室のカーテンを開けたら、軒下の縁の上にそのねこがいて、目が合ってしまいました。
あまやどりだったのでしょうか。
思わず「ごめん」と言ってから、もう1回カーテンを閉めようとしたのですが、そのねこはそそくさとどこかへ行ってしまいました。

そのうち仲良くなれる日も来るかもしれません。