糖尿病のある人は、肝硬変や肝不全を含む深刻な肝臓病のリスクが高いことが明らかになっている。
2型糖尿病の人は、とくに肥満をともなう人では、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性が起こりやすく、肝臓に脂肪かたまり炎症や損傷が起こりやすくなると考えられている。
早期発見の手かがりとなるのが健康診断の項目にもある肝機能検査。年々体重が増えている人や、お酒をよく飲んでいる人は、とくに検査を受けることが勧められる。
日本食が中心の食事スタイルにより、脂肪肝疾患の進行を抑えられることが分かった。
気づかないうちに肝臓病が進行していることも
肝臓は、ヒトの体で最大の臓器。消化管からとりこんだ栄養を利用しやすいかたちに変えたり、毒物を分解したり、体内の物質のバランスを維持するなど、生命を支えるために重要な働きをしている。 肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、異変に気づきにくく、知らぬうちに肝臓病が進行してしまうこともある。気づいたときには肝硬変や肝臓がんになっていることもある。
肝臓病が進行して、疲れやすい、顔色が悪い、お腹が張るなどの症状があらわれて、はじめて肝臓病がみつかる人も少なくない。
肝臓の機能が低下し、炎症が慢性的に起こるようになると、線維化(かさぶたのような結合組織がたまり、通常の機能を果たせなくなった状態)が起こる。そうなると、「肝硬変」や「肝がん」など、命に関わる病気のリスクが高くなる。
糖尿病とともに生きる人は肝臓病のリスクが高い
肝臓の病気には、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などが深く関連している。
カナダのトロント大学などの13年にわたる調査で、新たに糖尿病と診断された人は、肝硬変や肝不全を含む深刻な肝臓病の長期リスクが高いことが示されている。
研究グループは、糖尿病と診断された30~75歳の成人約44万人と、糖尿病のない成人約206万人を比較した。
その結果、糖尿病のある人は、深刻な肝臓病の発症率が2倍高いことが明らかになった。
「とくに糖尿病があり、それにともなう肥満や高血圧のある人は、肝臓病のリスクが高いことが分かりました」と、同大学保健政策・管理・評価研究所のジリアン ブース教授は言う。
2型糖尿病の人は、とくに肥満をともなう人では、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性が起こりやすく、肝臓に脂肪かたまり炎症や損傷が起こりやすくなると考えられている。
早期発見の手かがりとなるのが健康診断の項目にもある肝機能検査。年々体重が増えている人や、お酒をよく飲んでいる人は、とくに検査を受けることが勧められる。
日本食が中心の食事スタイルにより、脂肪肝疾患の進行を抑えられることが分かった。
気づかないうちに肝臓病が進行していることも
肝臓は、ヒトの体で最大の臓器。消化管からとりこんだ栄養を利用しやすいかたちに変えたり、毒物を分解したり、体内の物質のバランスを維持するなど、生命を支えるために重要な働きをしている。 肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、異変に気づきにくく、知らぬうちに肝臓病が進行してしまうこともある。気づいたときには肝硬変や肝臓がんになっていることもある。
肝臓病が進行して、疲れやすい、顔色が悪い、お腹が張るなどの症状があらわれて、はじめて肝臓病がみつかる人も少なくない。
肝臓の機能が低下し、炎症が慢性的に起こるようになると、線維化(かさぶたのような結合組織がたまり、通常の機能を果たせなくなった状態)が起こる。そうなると、「肝硬変」や「肝がん」など、命に関わる病気のリスクが高くなる。
糖尿病とともに生きる人は肝臓病のリスクが高い
肝臓の病気には、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などが深く関連している。
カナダのトロント大学などの13年にわたる調査で、新たに糖尿病と診断された人は、肝硬変や肝不全を含む深刻な肝臓病の長期リスクが高いことが示されている。
研究グループは、糖尿病と診断された30~75歳の成人約44万人と、糖尿病のない成人約206万人を比較した。
その結果、糖尿病のある人は、深刻な肝臓病の発症率が2倍高いことが明らかになった。
「とくに糖尿病があり、それにともなう肥満や高血圧のある人は、肝臓病のリスクが高いことが分かりました」と、同大学保健政策・管理・評価研究所のジリアン ブース教授は言う。