飲食店の支出項目の中では、食材やドリンクの仕入代金である売上原価が一般的には最も大きな割合を占めています。
この売上原価率について、業界平均や競合店より高いというだけで、無理やり引き下げようとすると失敗するケースが多いように感じます。
失敗しないためには、①売上原価、②人件費、③地代家賃の3つを一定の範囲内で動かす意識が必要だと思います。私はこの3つの合計金額を売上の65%以内に抑えることを目安にしています。
そして、大切なことは、この3つを65%以内で、一番お客さんが喜ぶ配分にすることです。
例えば、地代家賃が安いものの立地が良くない場合には、浮いた分を売上原価に投入したり、また、売上原価をアップさせてでもお手頃価格で販売したいなら、人件費を抑える工夫も必要です。
売上アップと同じくらいしっかりと考えるべきテーマだと思います。