南アルプスとその周辺山地のササ
ここでは南アルプス(赤石山脈)と深南部、身延山地、伊那山地など南アルプス周辺のササを紹介したいと思っていますが、今のところ、十分な調査ができていません。ササの種類もミヤマクマザサなのかミヤコザサの仲間なのか、はっきりしません。
空中写真から想像すると、南アルプス北部では入笠山、釜無山、夜叉神峠などの標高2000m前後の高さでササが見られます。
しかし、北沢峠や広河原の上部はシラビソ林ですが、その林床にササはありません。
また、西農鳥岳の南に位置する伝付峠付近にはササが分布しています。
富士川と安倍川の間にある身延山地では、十枚山や青笹山などにササ原があります。
南アルプス深南部では、中ノ尾根山、不動岳、黒法師岳などの2000m級の山岳にササが分布しています。
シラビソ高原南側などにもササが分布しています。
この南アルプス周辺については今後精力的に調査したいと考えています。
![]() 標高1900mのシラビソ高原 ![]() 葉が紙質でシナノザサに比べ小さい ![]() 葉の裏には細毛がビッシリ ![]() 古い稈の節は球状に膨らんでいる ![]() 若い稈には肩毛が発達している ![]() シラビソやダケカンバの林床は笹原 |
<シラビソ高原> ミヤコザサは冬になると葉の周辺は少しずつ隈取はじめ、翌年の春までにすべてのササが完全に枯れます。しかし、ミヤマクマザサは冬に隈取っても一部のササは枯れることなく2年目も成長を続けます。 これらの違いを調べることで種類を見分けることが出来ると考えます。ほかの方のHPやブログを調べてみました。 「2024年5月しらびそ高原山岳オートキャンプ場」の写真では、すべてのササが枯れてはいないようです。つまり、ミヤマクマザサの可能性が高いと思われます。
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