file.no-100 『KINGDOM HEARTS Ⅱ』 parte1

　
「なんと言っても、相手は心だからな…」

ゲーム、アニメ、コミック…そういったものは、世間一般からキモイと一般に評価される。
なぜなら、いわゆるオタク・マニアという人々は、反社会的であり、失礼ながら、まさに性犯罪予備軍の様相。
…子供の頃ならよいが、年を重ねるとともに、その手を好む人は、「キモイ」という評価を受ける。
そう、彼らはキモイ。空気を読まない、礼儀を知らない、汗臭い、視界に入るだけでイラつく。
…ですが、それでも2008年頃からでしょうか、一般にキモイとされるオタクも、そうキモくなくなってきた感があります。
あれは、名古屋での事だったでしょうか。イケ男が18禁同人誌を買っているのを見たことがあります。

メディアの取り上げもあり、キモヲタも、今は昔…の感があります。
コミケに親子連れを見かけることになろうとは…時代も変われば変わるものです。
しかし、腐った林檎を入れると、他の林檎も腐るもの。年端のいかぬ子どもを腐界に連れてくるとは、無謀な親もいるものです。

それでも、一般にアニメは、やはりキモイ。
実写映画は、演技の可否こそあれ、それなりにシリアスに愛や友情をテーマにした佳作が多いですが、桃色アニメは妹萌えだの男の娘萌えだのと…身震いするものが、多い。
まぁ、私もヲタに成り果てたので、別にネガッてるわけではありません。
ただ、一部アニメ＝キモイ、ということでゲームやアニメすべてがキモイと忌み嫌われ、条例で禁じられることが…遺憾なだけです。

前回の レヴュー のなかで、ＫＨ２の若本是無ナスのことを書いたので、正月に、久方ぶりにキングダムハーツ２のムービーを観たのです。
映画ではないけれど、編集が巧すぎて、フツーに映画。
1800円払って、下手な映画を観るよりは、こちらのほうが よほど感動します。

オリジナルそのものでなく、編集され、ムービー＋プレイ動画をミックスしたもの。
もちろん、オリジナルゲームをプレイしてもよかったのですが、さすがにアラサーには、もうキツイ。
というか、設定そのものすら、もはや、あやふや。 何と言っても、あれから8年近い…。
最初、なぜ、
「『ネズミー』が出てるんだろう…？」
と思ったくらいですし。

ＫＨ２は、スクウェア…あえてスクウェアと謂いたい…ＦＦの衰退と反比例したかのように、成功したシリーズだと思います。
キャラ…ネズミーは、マレフィセント以外、正直不要な気もしますが…はビジュアルも設定もよいし、シナリオ、音楽…宇多田女史も含めて…それにゲームシステムもよく出来てる。さらには、キャラヴォイスの、声優配役の豪華さも、“絢爛”という言葉では不足。
…野村ディレクターの、才能が爆発した感があります

長くなってしまったので、分割しました。

( 2011/01/09、03/31 一部訂正 )