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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

寄生虫は「共生」させねばならない。

2005-04-02 21:00:55 | Essay
今回は、「医療」がテーマなのでしょうか? いいえ、違います。

『 Newsweek日本語版 2005年3月16日号 』掲載の『 Fear and Loathing 「移民嫌い」の不安と誤解 』という記事を読んでみました。
まぁ、不況というものは大なり小なり世界各国であると思います。
そして不況下では雇用が減る傾向にある。
ドイツの今年2月の失業者数は戦後最悪を更新、521万6000人に達し、失業率は実に12.6%の大台に乗ったそうです。
この事がドイツ国内の労働組合にヒステリーを起させ、EU( 欧州連合 )の「 サービス指令( 形式上手続きを廃止。エンジニア・看護師などの専門職を国境を越え、連合域内を自由に移動・就労させる法案 )」に反対させているそうな。
そうなると、移民に仕事を取られる国内の労働者が増えるじゃないか!・・・というのが組合の言い分だそうです。
これにより、移民がドイツ国内で締め出しを喰らい、就労が妨げられる危惧が高まるかと思います。

しかし、記事は言うのです。
サービス指令によって、移民が全域で働けるようになると、競争力が高まって60万~250万の雇用が生まれる。経済成長率も最大2%は上昇するのだ、と。
そして最後にこう締めくくる。
「 雇用の不安をいだくと、仕事でも私生活でも新しいことに挑戦しにくくなる( 中略 )
  アドバイスはこうだ。
  まず気分を落ち着けること。
  そして、より多くの人が仕事に就けるような確固たる政策を実現するよう、自国の政治家に働きかけることだ。」
・・・と。

私は最後のこの部分に強く引きつけられました。
「より多くの人が仕事に就けるような確固たる政策を実現するよう、自国の政治家に働きかけること」・・・。
日本はどうでしょう?
私は会社員、教員、そしてまた会社員と職を変えてきました。
昨今、日本も不況だ、雇用がない、と言われてきました。が、私の経験から「 職がない 」などとはとても思えない。
職は数え切れないほどあります。ただ、職業の情報に触れる術が少なく、行政も対応に二の足を踏んでいるだけなのだと思います。
私は思うのです。大多数の国民は、みな職に就くことを渇望してらっしゃる。
しかし、行政にそれをあまり強く要求してこなかったのではないか。
行政担当最高責任者:小泉首相に、メガトンパンチを喰らわしてこなかったのではないか。
そう、思うのです。

まぁ、小泉首相が雇用問題のような経済に明るい方だとは思ったことはありません。
私は大学が福岡だったせいか、地元にきらめく麻生グループのことはよく耳にしました。
麻生総務相がなぜ経済産業省を担当していないのか、今でも首をひねります。
実地で経済のイロハを学んだ麻生総務相のような人を経済問題に当たらせるよう、小泉首相に強く要求するのは国民の皆さんの仕事なのかもしれません。
議員さんたちは失政ばかり続けるくせに、高額のお給料をせしめるばかり・・・。
これでは、議員さんはいわば「寄生虫」みたいなものでしょう。
そして国民は寄生されて、栄養を取られ、身体が衰弱していくばかり・・・。
彼らとは「共生」しなければ!
では、何をどうすればよいのか。それはまた、難しい問題です。

「国に何かをしてもらおうと思うな。自分が国に何ができるかを考えろ」
・・・こんな言葉がアメリカ合衆国にありましたね。
私たちもこれに倣って行政に対して、「問題に精通している人材を問題処理に当たらせろ!」
そう、言う事から始めてみるのはいかがなものでしょうか。

(2005-03-13 18:27:13に投稿したものを再録)
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