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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

Sometime,Somewhere.

2021-12-02 05:53:45 | Essay
 
お店にいらしていただいた、あの女性。
カメラを手に取られ、
「お写真、とらせていただいてよろしいですか?」
とお尋ねになった、あの日。


各地を小旅行され、その時々の思いを綴る、gooブログを書かれているとおっしゃった。
私も実は、同じgooブログを書いていた、そんな若気の至りもございました――、とはお伝え出来なかったあの日。
( なんと言っても、書いていた内容が、内容だったもので・・・。
  友人から、別人格を疑われたのも、なつかしや。)


「すてきなお店ですね」、「おいしいです」
ただ、その言葉をいただけるだけで、カッフェやレストラン、飲食店の者ならば。
その日、一日中、でらはっぴぃな気持ちになるでしょう。


自戒も込め、「恐縮です」とはお応えしたけれども。
気に入っていただけたのだろう。
その後も、いらしていただけた。
お母さまとも、いらしていただけた。
(社交辞令ではない、ほんとうのリピーターのお客さまは、
 接客業なら、ほんとうに嬉しいもの)


車椅子でスッと入っていただける座席や、
時には角部屋や、奥の大部屋と、定番の場所が無く、恐縮でした。
ランチ、さっぱりとした、大根おろしや大葉をのせた、和風ハンバーグの日ではなく、
オイリーな鶏肉ソテーの日だったため、
お好みに合っただらうかと、胸ヒヤリだった。


古代蓮を、期間ギリギリで見に行かれた帰りだったという、あの日。
私は、うっかり見に行けれてなかったので、
「う、うらやましくなんか、ないんだからねっ!」
そう思ったのは、秘めた思い・・・。
(ぜんぜん秘めれていない。)


その折々で、出来るだけのお客さまへのおもてなしを。
そう考えて、お客さまをお迎えするのは、接客業なら当然のこと。


至らぬ点も、多々あり。
お叱りでなく、やんわりと伝えていただいた。
(それはまるで、上皇后美智子さまのように・・・)


店を去るにあたり、直近でいらした方々には、お別れのご挨拶をさせていただくことができた。
それでも、お会いできずのままの方も多く、心はのこる。
カメラの女性には、ご挨拶できぬままだったのが、心がのこる。


ブログを読むと、先の月、お母さまの誕生日で、お二人とお出かけされた様子が綴られていた。
お母さま、やや体調を持ち崩されたご様子。
日々、寒気が強まり、冬らしくなっていくところ、お風邪など召されぬよう思うばかり。


コロナ禍からの回復基調といっても、ヒト、物、金が、よりいっそう動かなければ、地場の経済は回らぬばかり。
そういった中で、コロナへの対策をされた上での、各地を回られ、各地の紹介を、ブログで続けてこられた。
カメラの女性のような方たちには、サービス業の者からすれば、心強い援護射撃をいただけたようにも感じておりました。
いつかの、麻生 前財務相の言葉ではないですが、「金を回さないと、何も回らない」のですから。


いちスタッフとしても、
いち飲食業従事者としても、
まことにありがたいことでした。


もう、お店でお会いすることはかなわないけれど、
いつか、スーパーの売り場でお買い物のときにでも、お顔を合わすこともあるのだらうか。


  井筒にかけし
  まろがたけ
  見ればなつかしや
  我ながらなつかしや


お母さまと、おふたり。
いついつまでもご健勝でいらっしゃいますよう。
ブログの場を使って、想いのほどを、したためるばかり。

(更新、じつに5年ぶり)

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