名誉教授のじいちゃんの授業はおもしろい。(断っておくと、さすがに本人に向かってじいちゃんとは呼べない)
多分、全部の授業の中でも1、2のおもしろさだ。
最初はじいちゃんのエキセントリックなキャラについていけなかったものの、最近では慣れてしまった。
慣れとは恐ろしいものだ。
じいちゃんとの出会いは5月の講演会まで遡る。
僕は何の縁があってか2回もじいちゃんの講演を聴いた。(そのうち1回は寝ていたが・・・)
あれから半年が過ぎ、この前、僕は衝撃的な事実を知ってしまった。
実はじいちゃんは、片目が見えないらしい・・・。
じいちゃんは笑って僕らに話してくれたが、さすがに教室はシーンとなってしまった。
無理も無い。
じいちゃんのキャラ(?)からそんな深刻なことを想像できるはずがなかった。
「戦争でやられた」とじいちゃんは語ってくれた。
その授業の最後に、暗くなってしまった雰囲気を盛り上げるようにじいちゃんが言った。
「もし携帯でメールを送りたかったら左の前の席に座りなさい。そこが私の死角である」
これはおもしろかった。クラスに笑いが戻った。
「それでは諸君、アディオス!」
いつものあいさつ。
最近、少し変わったことがある。
何人かの学生が冗談のように「アディオス」と小声であいさつを返すようになったのだ。
じいちゃん、これからも未熟な僕らを指導してください。
本気でそう思う。
多分、全部の授業の中でも1、2のおもしろさだ。
最初はじいちゃんのエキセントリックなキャラについていけなかったものの、最近では慣れてしまった。
慣れとは恐ろしいものだ。
じいちゃんとの出会いは5月の講演会まで遡る。
僕は何の縁があってか2回もじいちゃんの講演を聴いた。(そのうち1回は寝ていたが・・・)
あれから半年が過ぎ、この前、僕は衝撃的な事実を知ってしまった。
実はじいちゃんは、片目が見えないらしい・・・。
じいちゃんは笑って僕らに話してくれたが、さすがに教室はシーンとなってしまった。
無理も無い。
じいちゃんのキャラ(?)からそんな深刻なことを想像できるはずがなかった。
「戦争でやられた」とじいちゃんは語ってくれた。
その授業の最後に、暗くなってしまった雰囲気を盛り上げるようにじいちゃんが言った。
「もし携帯でメールを送りたかったら左の前の席に座りなさい。そこが私の死角である」
これはおもしろかった。クラスに笑いが戻った。
「それでは諸君、アディオス!」
いつものあいさつ。
最近、少し変わったことがある。
何人かの学生が冗談のように「アディオス」と小声であいさつを返すようになったのだ。
じいちゃん、これからも未熟な僕らを指導してください。
本気でそう思う。