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ミーターの大冒険  第六部  地球へ  第3話  両性具有の人間

2022-12-20 22:07:25 | 地球へ
143第3話両性具有の人間
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第3話 

両性具有の人間

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指して、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのシリウス星界近くでの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。

 そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。

 それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポエニッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。

 4年が過ぎ、ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。その時、ファー・スター2世号はシンナ星の軌道上にあった。

 ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星経由でコンポレロンに着く。

 コンポレロンでは、地上ではこれといった手がかりは見つけられなかったが、イルミナにある異変(フィードフォワード症候群)が生じ、不死の従僕の気配を感じる、という。

 イルミナの特殊能力で、ヴァジル・テニアドールという懐疑主義の歴史学者の頭脳から二つの情報を手に入れる。
 一つは約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標と、二つ目は故郷の星系カビレの異常さ、つまり、他には珍しい、ガス惑星を取り囲む巨大リングのある惑星と、他の岩石惑星を回る巨大衛星があること。

 その航海日誌の座標にはない恒星系が前方に存在していて、彼らは突如として、反ミュールで知られていたガイアを発見する。
 
 ガイアの長老ドムとの通信で地球とミュールに纏わる真実を知った。

 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。

 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

  オーロラでジスカルド・レヴェントトロフの機能停止の頭部を発見し、銀河歴史消滅以前の全体像を垣間見た。

 ファー・スター2世号に戻った二人は、オーロラの次の探索星をソラリアに定める。

 ミーターは、例のデニアドールの航海日誌にあった座標を現在時点の時差を考慮して修正して方向をロックした。おそらく例のソラリアであった。
 ミーターは日誌にあった、他の二つのスペーサーの星も、その座標には間違わないと確信した。
 
 ついにファー・スター2世号はかつてグレディアがいたと言われていたソラリアの軌道に着く。そこで、イルミナのリサーチによって、伝説通りに、大量のロボットがいることを確認する。そして両性具有の人間の存在も。

143
イルミナ ミーターさん、感じたわ、地下深くの地下坑に1個体または2個体の人間のような生体反応。

ミーター イルミナ、さっきは感じないで、今はじめて感じられたというのか?

イルミナ そうですけど、明らかにロボットが動く金属反応とは、違うわ。オーロラでは、地下坑道にいた機能停止状態のジスカルド・レヴェントロフ様を感じられなくて、悔しい思いをしたので、今度は失敗しちゃいけないと思ってね、サーヴェイ能力を別な波長に切り替えたんです。

ミーター 別な波長で?どこまでお前の能力は凄いんだ!
 ところで、その「人間のような」というのは、どういう意味なんだ?

イルミナ そうね、なんキロも離れたテリトリーに分散されてはいるものの、同じ反応なのです。
 性染色体が通常の人間の染色体と違うのよ。
 いうなれば、XXY という異形染色体ね。「反陰陽」と呼ぶことも可能ですね。

ミーター なんだって、人間もある生物のように「両性具有」ってあるのか?

イルミナ そうとしか考えられない反応なんです、ミーターさん。「宇宙は広い、神秘で溢れてる!」ってことでしょうか?

ミーター なにギャグ、言ってんだか!そんな場合じゃ、ないぞ、イルミナ。

イルミナ そうでした。ごめんなさい。

 そうね、明らかに両性具有って、性分化疾患では、ないわね。雌雄同体と同じことなんですから。ある種の植物や動物にみられる進化変化ということですね。
 ところで、どうされるんです、ボス?この惑星に降りられんですか?
 おそらく、ガール・ドーニックは降りて、彼らと直面したんだわ。勇気があったんですね!

ミーター 今考えている最中だ。
 それにしても、お前のその表現、気に食わないなあ。俺が勇気がないとバカにしているようにしか聴こえないけど。

イルミナ ごめんなさい。誤解しないでください。それはあくまでもガール・ドーニックの判断・行動への評価にしか過ぎない言い方で...

ミーター まあ、いい。イルミナ、その彼らに会ったら、地球についての情報が得られるか、どうか思案しているんだ。哲学的に。

イルミナ 心理歴史学的に、ですね!素晴らしい発想ですわ。そう来なくちゃ!

ミーター 今、ミュールのことを考えていた。ミュールとの相違と言ってもいい。

イルミナ なるほどね、ミーター教授。ミュータントの意味のことですね。ガールが追時した微細心理歴史学ですね!宇宙の神秘には、宇宙自体の構造的発展、単にプラス・マイナスを超えた視野から、もう一歩先の観点から見ないといけない、という、あれね!「宇宙潮流の地政学」!

ミーター まさしく、流石、学習するイルミショナー!


そうだ、蒲公英になろう

2022-12-20 21:57:50 | 日記
こんな寒いなかでも草取りは必要
孫がまた一人産まれる
家族が増える
花壇を綺麗にするため

蒲公英の根は地中深くに
それも太く
春を辛坊強く待つように

こんな時期だからこそ

僕の頭の白髪も薄くなり
みんな飛んで行きつつある
蒲公英のように

そうだ
蒲公英の心意気に倣おう
飛んで行ってしまうのは
拡がる為だ

こんな時期に産まれる
孫に負けないような
心からの敬意をもって

少しでも爺さんとしての誇りをもつ為に
孫は「花壇」という名前の男の子

yatcha john s . 「 そうだ蒲公英になろう」


ミーターの大冒険 第六部 地球へ 第2話 ロボットと変異体

2022-12-20 05:09:29 | 地球へ
142第2話ロボットと変異体
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第2話
 
ロボットと変異体

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指して、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのシリウス星界近くでの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。

 そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。

 それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポエニッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。

 4年が過ぎ、ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。その時、ファー・スター2世号はシンナ星の軌道上にあった。

 ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星経由でコンポレロンに着く。

 コンポレロンでは、地上ではこれといった手がかりは見つけられなかったが、イルミナにある異変(フィードフォワード症候群)が生じ、不死の従僕の気配を感じる、という。

 イルミナの特殊能力で、ヴァジル・テニアドールという懐疑主義の歴史学者の頭脳から二つの情報を手に入れる。
 一つは約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標と、二つ目は故郷の星系カビレの異常さ、つまり、他には珍しい、ガス惑星を取り囲む巨大リングのある惑星と、他の岩石惑星を回る巨大衛星があること。

 その航海日誌の座標にはない恒星系が前方に存在していて、彼らは突如として、反ミュールで知られていたガイアを発見する。
 
 ガイアの長老ドムとの通信で地球とミュールに纏わる真実を知った。

 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。

 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

  オーロラでジスカルド・レヴェントトロフの機能停止の頭部を発見し、銀河歴史消滅以前の全体像を垣間見た。

  ファー・スター2世号に戻った二人は、オーロラの次の探索星をソラリアに定める。

 ミーターは、例のデニアドールの航海日誌にあった座標を現在時点の時差を考慮して修正して方向をロックした。おそらく例のソラリアであった。
 ミーターは日誌にあった、他の二つのスペーサーの星も、その座標には間違わないと確信した。

142
イルミナ ミーターさん、ガール・ドーニックの『故郷星探索調査報告書』には地球についての他に何が書いてあったんですか?

ミーター ガールは、第一回目の地球探索の後、自分の「証古学」の手法をもう一度、再検討して、自分のカオス理論とハリ・セルダンの「心理歴史学」と比較して、微妙な違いがあったことに気がついた。後に、それは第2ファウンデーションの理論の中に採り入れられることとなる。それは「微細心理歴史学」といわれるようになる。
 その根拠となるのが、歴史消滅以前における、ロボットの存在と、スペーサー(宇宙国家連合)の異常な退化的とも言うべき実態なんだ。
 実際、300年後にミュールが現れて、ガール理論の正しさが認められる。
 と言っても、それを理解できたのは、ベイタ・ダレルと第2ファウンデーションの第1発言者だったがな。それも第2ファウンデーションはベイタが見抜いたずっと後になってだ。
 後にその真実性は、第2ファウンデーションが採り入れ、ミュールを完全に封じ込めたんだ。

イルミナ 込み入ってるわね!
 そそういう理由で、第2回目の地球探索が必要だったということね!

ミーター そうなんだ。ガールは、進んでターミナスから地球探索にくりだした。そして、めぼしをつけていたスペーサーの星々を調査した。特にソラリアだ!ロボットと人類の変異体を探して、な。
 そしてそれから地球にも行った。

イルミナ わかったわ、先生!
 進んで、探させてもらいます。

 そう思うと、なんか感じてきたみたい。
 ....

 ウジャウジャとロボットたちだわ!
 完全な陽電子頭脳にまで完成されていない形態のロボットたちね!

 それに!

ミーター イ..、イルミナ、なにか、感知できたのか?