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日傘

2022-12-14 22:46:15 | 私の青年時代
縁あって、ほぼ毎日、父のなくなった病院に来てる
亡くなる数日前、「おまえも相当ボンクラだよな」
「何でえ?」
「アハハハハ」

なんでZARDが好きだったか今になってやっと気がついた
たしかに似ていた

大学四年の夏休み
突然ある日、日傘の彼女が田舎の我が家に訪れた
母ちゃんは笑ってたけど、父ちゃんは転げ落ちた

その日以来 近所の伝説がまた復活した
「やっぱ、あそこのやっちゃんはかわってる」

学校でも人気の彼女、同じ部活に入ってきて
親切にしてはやったものの
東京山の手の生まれ、育ちじゃ
まったく世界が違う

卒業したとき、電話がかかってきて、「話があるんです」

約束の銀座の喫茶店で待ってたけれど
あとになってわかった
同級生の男と結婚したとさ

今になってわかった真実が
まだまだある 

でもボンクラでもいいじゃないか、父ちゃんよ

yatcha john s. 「Oh !I remembered you 」


僕の若き日のMission Impossible

2022-12-14 22:43:08 | 私の青年時代
ある日 テレビの旅番組を見ていたら綺麗な中年の女将 飛騨の温泉 名物女将
思わず食べてる料理を溢した
見覚えのある容貌 聞いたことのある声とイントネーション
「あれっ、カヨ!」

青年の船 計画頓挫のあと
ある日 会長 僕を呼び出して
「おめえの企画乗ることにした
失敗したら俺が弁償すっから
おめえにやって貰いたいことがある
なにしろ とりあえずおめげとおれげは天狗党だ」

紹介されたのは綺麗な二人の女性
年上みたいのと小さくて若い子
「こんな美人となら やらしてもらうよ手弁当で」

「いいや 大きい方は茨城放送のトップ・アナウンサー
小さい方が各地を取材する
その時 人集めしてくれ 運転頼むよ」

結局 事前調査は三人
グアム・サイパン 中型客船の長旅
サイパンで初めて海外ドライブ
同じ車線からスピードあげてくる現地の車
「おめえ ダメだっぺ ここはとりあえずアメリカだっぺし」
グアムでは、僕の知り合いのところで歓迎会
拙い英語でスピーチ ギターで一曲
彼女 「運転は最低だけんども とりあえず英語とギターはうめえんだっぺし」
「なあに おめえの茨城弁よりは下手だっぺし」

数ヵ月が過ぎ 企画は成功
もう一度 船に乗ったが
彼女は乗らなかった
なぜか 彼女は突然いなくなった

成功したあと 家に電話で聞いてみた
姉さん 「妹は岐阜に嫁ぎました なにか茨城が嫌いだからと」

変わった女もいるもんだ その時そう思った
それとも僕の方が変わっているのかも

 これらの言動は一切公式文書には記載されず「ファウンデーションの夢」の「記録消去」と同じように

yatcha john s. 「僕のmission impossible : 最高の気分、とりあえずグアム・サイパンかそれとも飛騨の温泉か」


ミーターの大冒険 第五部 オーロラ 第10話 Green  夢に向かって

2022-12-14 22:37:41 | オーロラ
137第10話Green 夢に向かって
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラ 
第10話 

Green 夢に向かって

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ガイアの軌道上で長老ドムとの交信で、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを知る。

 人類の歴史消滅がこの時点で歴史復活のフェーズに転換した、瞬間でもあった。
 
 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。
 
 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

 イルミナの検索機能で、手がかりを抽出する。それが、アンテンニン庭園であった。その絵画のルピナスの花園が手がかりとなった。
 それとドース・ヴェナビリの出身星のシンナ大学講堂に掲げてあったの絵画、パウロ・ヴェロネーゼの『カナの婚礼』。
 そのアンテンニンとカナとの繋がりは何であったのであろうか?

 ミーターは、オーロラ地表に降り立ち、アンテンニン庭園を探し当てた。そこには洞窟があって、横穴がずっと奥まで続いていた。洞窟のホールの入り口には鳥居があって、3行文らしい文言が記されてあったが、軌道上にいるファー・スター2世号にいるイルミナにその文言の解読を頼んだ。その文言は、銀河聖語による「ロボット三原則」であった。ミーターはなにやら気がづいて、第1日目の探索を中止した。

 ミーターの推測は、『児童のための手引き書』にある不死の従僕の先輩ロボット、ジスカルド・レヴェントロフのことであった。

 ミーターは、ジスカルドについての情報をイルミナから聞き取るほかに、以前ジスカルド・ハニスとの会話を思いだし、これから機能停止状態にあるジスカルド・レヴェントロフをハニスに見せたかったと思った。

137

ミーター イルミナ、そろそろ、この神殿の中央部分に着く頃だと思う。

イルミナ それにしてもミーターさん、小刻みに震えるあなた様の動きはなんとかなりませんこと?

ミーター 武者震ってことだわ。畏れ多い、銀河古代の超英雄をこれから拝めるわけだからな。

イルミナ この神社というか神殿というか、『児童のための知識の書』に出てくる古代のパルテノン神殿とそっくりだわ。こんな手の込んだ造り、ターミナスにもないわよ。

 さあて、ございました。
 ジスカルド・レヴェントロフ様
 案外、ヒューマンタイプではないけれど、ハンサムだわ!活きているようにしか見えませんね!

ミーター これがジスカルド・レヴェントロフか!

 みごとだ!それに黄金というか、緑色に輝いてる!

イルミナ それもそのはずだわ!彼の手に陽電子が浮かび上がってる。

 生命と宇宙の象徴だわ!
 生命と宇宙との根源にまで遡れるという。

ミーター その通りだ。かつてハニスさんに話したことがあった。

 「どんな素粒子にも、反物質は存在します。特に誰でも知っている雷の中にも対消滅が発生し、ある種のガンマ線が発生するのです。

 陽電子とは、電子の『反物質』です。反物質とは、既存の粒子とはほとんど同じ性質を持っているにも関わらず、電気的な性質が逆になっている粒子です。

 そして実は、こういった反物質は、通常の物質の時間逆行粒子だと考えられています。つまり、陽電子は、時間をさかのぼっている電子なのです。

 エントロピーを増大させることが退廃であり、時間順行だとすれば、反粒子の陽電子によっては時間逆行つまりエントロピーの減少作用を惹き起せます。

 つまり陽電子頭脳から過去追慕のメカニズムが働くと思って間違いはないのです。

 陽電子から必然的に無機と人間との同調・感応をはじめて見いだしたのは、ジスカルド・レヴェントロフだったのですから」とね。

イルミナ まあ、初耳だわ!ミーター教授、尊敬いたします!

ミーター そんなことより、その台座に書かれてある文を読んでくれるか!

イルミナ 第一文が
第零法則 ロボットは人類に危害を加えてはならない。 またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二文が
直感、感応、触れ合い、溶け込み、融合、歓喜、充満、そしてその後の再生。

ミーター なんだと! 第二文は
 アルカディア家の呪文じゃないか!!

https://youtu.be/Z455MeSs7A8

yactha john s. 『ミーターの大冒険』オーロラ10 「 Green 夢に向かって 」

ミーターの大冒険  エピローグ  第14話  反ミュール

2022-12-14 21:55:14 | エピローグ
82第14話反ミュール
ミーターの大冒険 
エピローグ 
第14話

反ミュール


あらすじ

 アルカディアが81歳で亡くなった。
 
 ハニスの直感とミーターの柔軟性のある論理思考が冴え渡る。「心理歴史学」の権威のハリ・セルダンを唸らせた、地球探査の報告書を携え戻ったガールの真実発見とはなんだったのか?「微細心理歴史学」という真理なのか?ベイタ・ダレルが、ガール・ドーニックの見解を正確に踏襲していた、ということなのか?ミュールの必然性とは?ますます展開が際立って来たようだ。
 そしてその究極的謎の究明には、「極素輻射体」、「ロボット第零法則」の理解までも到達した。
 ジスカルド・ハニスはミーターの巧みな誘導によって、ジスカルド・ハニスがジスカルド・レベントルフ由来の命名であることに気付かされ、オリンサスが今の携わっている図書館改造に真摯に向き合う決心をする。ハニスの外遊が始まろうとしている。が、第2ファウンデーション及びまだ隠されているもうひとつのグループに会合できるかは、未知数であった。
 彼のジャーナリストとしての直感は、まずイオス星のドース・ヴェナビリに焦点が当てられた。
 ドースはハニスを快く歓迎して再会に際してハニスがとるべき次の一手を教授する。ドースに会ったハニスは、「反ミュール」という不思議なグループがトランターのヘイム人の中に入り込んで、第2ファウンデーションの動きにある一定の干渉作用を及ぼして来ていることを明かす。
 ハニスはそれを聞いて、いよいよ銀河復興への第一歩が胎動して来たとの予感を感じるのであった。
 それはドースの盟主の思惑なのであろうか、ハニスに戦慄がはしる。

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ドース 先ほどお話いたしましたように、我が盟主 からは、あなたの将来いたすであろう尊いご行為のゆえに、あなたには肝心な真理は残さずお話しするように承っております。

 まず第二ファウンデーションについては、あなたの第一ファウンデーション(ハニスは、その政府から敵対分子と目され始めている)と期を一にして、以前の第一発言者プリーム・パルヴァーの最も安定期からの逸脱の時代を経験して来ています。 それというのは、

 あなたがご記憶されておりますように、Rミーター・ダリルの記憶装置から、アルカディア・ダリルの記憶を掘り出して下されば、現在のトランターのヘイム人の中に、「反ミュール」というグループが、徐々に活動をし始め、言うなれば、第二ファウンデーションとの融合に関わって来ているという事実です。

ハニス 反ミュール?

ドース そうです。現在の第25代第一発言者クィンダー・シャンデスは強く意識し始めています。彼は、安楽の世紀が終わりを告げ、最終的逸脱の時代が訪れ、その後、「銀河の大復興期」が突如として到来することを感じ始めているようですよ。しかも、今までのような「心理歴史学」を発展させ、その深化型の「微細心理歴史学」という形という点が重要です。
 彼はセルダン由来の極素輻射体を駆使して、「最終的逸脱の青の時代」が近づいていることを見いだしのです。
 「反ミュール」とは、いい得て妙です。
 あのミュールの「セルダン・プラン」を崩壊させる、その逆の動機で、「セルダン・プラン」を「完成」させるためのグループです。今、やっとこの銀河の表舞台に踊り出て来たということです。
 これを最初から気がついていたのが、ガール・ドーニックであり、ベイタ・ダリルだったのですよ。
 いよいよ、最終的段階に差し掛かっています。
 あなたのお仕事は、ミーターを助けて、この舞台の土台をつくりあげることなのです。
 あなたの政府も、苛立ち始めたのも、同じような理由からです。
 アルカディア・ダリルは、周到にこの準備を用意してくれましたわ。偉大な業績ですね!

 そして、さてさて、彼ら、ガイアの活躍が見ものですね!
 さらに言うなら、「紫色が、黄色とともに輝き出す」時期がいよいよ到来するんだわ!

※ラカーユによって新たに命名されたReticuli 座は、旧来の神話による裏付けがありません。それゆえ、新しい神話は、今を生きる私たち一人一人が、つくる必要があります。

https://youtu.be/G0CRPNRwWU0

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』エピローグ 14 「 反ミュール 」




ミーターの大冒険 第五部 オーロラ 第9話 アルティメット宇宙空港の怪

2022-12-14 05:26:19 | オーロラ
136第9話回想 アルティメット宇宙空港の怪
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラ 
第9話 

回想 アルティメット宇宙空港の怪

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ガイアの軌道上で長老ドムとの交信で、二人が求めている故郷の星の正確な名前が「地球」であることを知る。

 人類の歴史消滅がこの時点で歴史復活のフェーズに転換した、瞬間でもあった。
 
 ガイアの誘導で、ファー・スター2世号はオーロラの恒星系に無事にたどり着く。
 
 二人の目の前には、オーロラの揺らめく極光が怪しく波打っていた。

 イルミナは、膨大なデータを何億回も検索して、様々な手法を試し、ミーターとの会話からもヒントを得て、手がかりを抽出する。それが、アンテンニン庭園であった。

 話はドースの出身星のシンナに及び、アンテンニン庭園ともうひとつの絵画、パウロ・ヴェロネーゼの『カナの婚礼』もシンナ大学の講堂に掲げてあったという。そのアンテンニンとカナとの繋がりは何であったのであろうか?

 ミーターは、オーロラ地表に降り立ち、アンテンニン庭園を探し当てた。そこには洞窟があって、横穴がずっと奥まで続いていた。洞窟のホールの入り口には鳥居があって、3行文らしい文言が記されてあったが、軌道上にいるファー・スター2世号にいるイルミナにその文言の解読を頼んだ。その文言は、銀河聖語による「ロボット三原則」であった。ミーターはなにやら気がづいて、第1日目の探索を中止した。

 ミーターの推測は、『児童のための手引き書』にある不死の従僕の先輩ロボット、ジスカルド・レヴェントロフのことであった。

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ミーター 今から考えると、ちょっと気になることがあった。アルカディアと俺がホバーおじさんの航宙船に密航しようとした時だった。
 忘れものを届けに来た、と言ったら、アルティメット宇宙空港のその警備員は親指を上にしてニヤッとして無言で入らせてくれたんだ。

 そのとき、アルカディアのバッグの中にいた俺は、その警備員の親指から妙なエネルギーを感じたんだ。
 そのときの警備員とは、もしや、不死の従僕?

イルミナ ミーターさん、不死の従僕さんは神出鬼没。銀河中、何処にでも必要な時、出没するんだわ。逆に考えれば、その瞬間って、銀河史の中でも極めて重要な瞬間なんだわ。
 このオーロラにも、わたしたちを出迎えてくださるために待機しておられるっていうことはないですよねぇ?

ミーター イルミナ、そんな都合がいいんだったら、今までの俺らの苦労なんて、なんだったンだか、わからなくなっちゃうんじゃないか!
 待てよ。不死の従僕さんはいなくても、その代わり、それ以上の収穫があるかもしれないな。

 俺の予感では、機能停止しているGR(ジスカルド・レヴェントロフ)が安置されていると思う。
 彼自身、ヒューマンタイプロボットではなかったが、彼から、今に繋がる第零法則のヒューマンタイプロボットが生まれた。
 ちょっと彼に敬意を払ってもう一回、言っておきたいことがある。

 ついこの前までは、銀河全域では、ロボットの存在は隠れた秘密として人々の記憶から消されていた。

 ハーラ・ブラノ市長がわざわざアルカディア館に来て、俺をまじまじと観察したことがあった。彼女はその後アルカディアに似せたチクタク(自動ロボット)を2万体もつくらせてターミナス全域に行進させ、彼女の党、ターミナス第一党を9割に躍進させた。それ以来、表面的にはロボットの存在は合法化されたように見えたが、その内実は、ますます社会統制を強めて、従来の自由なターミナスは変貌していった。

 アルカディアは、そういうターミナスの政治には内心忸怩たる気持ちを抱いていたものの、表面は穏やかに繕っていたと思うよ。

 イルミナ、ジスカルドの面前では、お前も連れていかなくては、と考えた。どうにか、同伴できる工夫はないものだろうか?

イルミナ そんなもの簡単よ。被電ピン一本あればいいわよ。

 ミーターさんも立派な彼らの一員なんですね。そりゃ、襟を正してジスカルドさんの体を拝まないといけませんね。我らが地球到着を祈願して!

ミーター うん。まさに!

Photo 陽電子を光らせるジスカルド・レヴェントロフ