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ミーターの大冒険 第五部 オーロラへ 第8話 セーシェル

2022-12-08 18:42:02 | オーロラへ
127第8話セーシェル
ミーターの大冒険 
第五部 
オーロラへ 
第8話 

セーシェル

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない謎の天体に遭遇する。
 そのとき、突如その天体から通信応答を求めて来た。
 それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。イルミナもその会話に加わるが、イルミナの質問はどういう訳か面白い。
 
 なおも、ファー・スター2世号とガイア地表の通信のやり取りが三人(?)の間で続けられる。
 ミーターは、ドムの「時間を超えた」という説明に聞いて知ってた推測を陳述する。このガイアは、ダニール・オリヴォーによって、「ある過去の時点で」銀河系外から導いて来た、というのである。
 加えてドムは人類の故郷の星のもともとの名前をミーターたちに教える。
 (人類の歴史消滅がこの時点から歴史復活のフェーズに転換した、と理解してもよい。)
 さらにドムは、ガイア人の生い立ちの、「ニフ」の数ある由来譚を披露しようとするのであったが、ミーターにはほかにもっと聞き出したいことがあったようだ。

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ミーター ドムさん、それにしてもガイアの存在が長い期間、隠されて来たという事実が、いったいどのように可能だったのでしょうね?そして最近になって、庭かに反ミュールの動きとして顕著になって来たということが、なんとも不思議ですね? まず、長い間、どのようにガイアは周りの世界と隔絶して、銀河帝国に知られずに今日に至ったのでしょうか?

ドム まず、わたしの三代前あたりから、トランターの銀河帝国は衰退して来たという事実があります。その時点で、帝国は、銀河内のデータを隈無く収集することはできなくなって来たと言えます。その頃、ミュールが誕生し、ここから去って行きました。同時にその頃から「わたし/わたしたち/ガイア」は銀河復興のために銀河に触手を伸ばして行きました。
 それ以前は、「わたし/わたしたち/ガイア」は周りの世界と隔絶して潜伏することに努めて来たということです。それには隣のセーシェルと深い関係があります。

ミーター というと?

ドム ご存知のように86惑星からなるセーシェル同盟は、第1ファウンデーションとの友好は保ってはおりますが、ファウンデーション・グループには入ってはおりません。他の銀河と隔絶しているのです。そして我がガイアはセーシェル星系の端に位置しているものの、セーシェル同盟とは相互交流は一切ないのです。二度ほどセーシェルの政府はガイア征服を企てて、軍隊を派遣しましたが、二度ともセーシェルは敗北しました。
 セーシェルがトランター帝国との絆を絶ってからも全銀河から隔絶し、ファウンデーションとも一線を画してきたのも我々ガイアにとっては都合のよいことでした。

ミーター そこまであなた方ガイアは、ある計画に沿って、隠れた存在であり続け、一切外部世界と交渉をもたなかったというのは、ここ数年の突然に見える外部干渉の時期を見定めていた、ということなんですね?

ドム 左様。それでは、ミーターさん、次のご質問に答えてよろしいかな?
https://youtu.be/t7CV-gVL5gM

Photo セーシェル星は地球のセーシェルと同じように青々とした大海が広がる世界であった。


心のなかでは遠くて近い街 ティファナ

2022-12-08 18:33:10 | 私の青年時代
遠い昔 異国を車とばした
Ocean side city 抜けて
国境の外 テイワナ
丘の街で 少年と出会った
いまでも思い出すその瞳の深さ
遥か遠く 埃まみれの街
海辺の街 テイワナ
カーニバルの中で車止めた
何時間待っただろう
いまでも思い出すその匂いと海の青さと

yatcha john s. 「Even now a distance」


ミーターの大冒険 第五部 オーロラへ 第7話 地球 The Earth

2022-12-08 05:45:21 | オーロラへ
126第7話地球The Earth
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第7話 

地球 The Earth


あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、まずルート通りにコンポレロンに到達した。次にオーロラへ目指していた。
 ところが、コンポレロンから禁断の星オーロラへのルートがわからない。困難に直面した二人(?)であったが、そのとき、突如としてイルミナが「フィードフォアード症候群」に襲われた。ある感応者の精神と繋がる。例の「アール(R)」いわゆる「不死の従僕」の感応の響きであろうか。
 イルミナは彼女の精神感応力を稼働して、ヴァジル・デニアドールという人物の心理に入り込めた。そこでオーロラについての情報と故郷星の恒星系の特異性を知る。
 しかし、その「航海日誌」は、果たして信用できるのであろうか?
 ファー・スター2世号はさらに深宇宙に、銀河潮流に沿って進むが、データの不一致が判明する。ターミナスの図書館と18000年前の航海日誌にない天体が進行方向に存在したのであった。 
 そのとき、その天体から通信応答を求めて来た。
 それは、ガイアの長老ドムからであった。彼の自己紹介は「わたし/わたしたち/ガイア」であった。ミーターはあらかじめおおよそのことは了解していたように質問していった。イルミナの質問がどういう訳か面白い。

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ミーター ドムさん、その長、つまり不死の従僕さんが、ある過去の時点で、銀河系外恒星系の一つをこの星系に出現させたということでしょう。宇宙の中の銀河系同士は網目状に繋がっていると聞いております。そしてそれが宇宙をこの流れる「宇宙潮流」だとアルカディアから教わりました。俺の推測では、おそらく不死の従僕さんが、ある過去の時点で、アタカナの再発見に関係があるんじゃないでしょうか?

イルミナ まあ、ミーターさんたら、いつ、どうしてそんな宇宙物理学者になっちゃんですか?
 ミーターさん、あなたが「ある過去の時点」とおっしゃたことが気になりますね。

ドム ミーターさん、イルミナさん、我が首領の長、ダニール・オリヴォーは、ハリ・セルダンの二つのファウンデーション計画の目的達成のために二つの追加措置の構築を企てました。その一つがガール・ドーニックに担わせた「微細心理歴史学」の構築。そしてガイア計画です。そのガイアを生み出すきっかけとなったのが「地球探索」でした。

ミーター ドムさん、「地球探索」ですって?

ドム そうです。あなた方が「アタカナ」と呼んでいます故郷星の正確な名前が「地球」Earth なのです。そしてそこの恒星Solar は「太陽」Sunと言います。不死の従僕ダニール・オリヴォーは地球に到達し、短い時間で放射能除去を行い、彼の超強力感応でバリアーフィールドを造り、その地点に降り立ち、地球のニフがあった場所の超古代の歴史に焦点を合わせました。

ミーター 「地球」ですか?
 その地球の「ニフ」ですか?その場所の土地の名前ですね。

ドム そのように聞いております。

ミーター その言葉の由来はわかりますか?

ドム 伝説でよろしかったら、お伝えいたします。例えば、言い伝えの「ニフ」の由来の一つは、「フニ」の語順を変えたと言われるものです。本来ニフ語は一つの子音と母音の組み合わせで出来ています。或いは母音が一つの場合もあって、文字がおおよそ五十あったそうです。
そしてその2文字を転倒して言葉遊びをする習慣があったそうです。
 ですから、「ニフ」は「フニ」から来ているという説です。

イルミナ 大変ややこしい遊びですね!相当文化程度が高度じゃないと、そのような遊びはできませんね。ところで、ドムさん、その「フニ」とはどういう意味ですか?要するに。

ドム ニフのある場所にある一番高い、形の良い山の名前だったそうです。本来の意味は「二つと無い」、或いは「唯一」という意味だとか。ニフの由来についてはまだまだあります。続けましょうか?

ミーター いいえ、結構です。そのデータベースを、ファー・スター2世号に転送してくださればいいです。

イルミナ まあ、ミーターさんったら!