“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

14座

2012-10-02 | 四方山話

エイト・サウザンダーという言葉をご存知でしょうか?

 

世界には8,000m峰が14座存在しています。

中国やネパール、パキスタンといったアジアの6つの国にまたがる

ヒマラヤ山脈のみに存在しています。

その14座すべてに登頂した人のことを8-thousandersと呼んでいる

んですね。

Toshiのお気に入り K2 

 

 ヒマラヤ8000メートル峰14座一覧 ※山名(標高m)所在国

1. エベレスト(8,848m)ネパール・中国
2. K2(8,611m)パキスタン・中国
3. カンチェンジュンガ(8,586m)ネパール・インド
4. ローツェ(8,516m)ネパール・中国
5. マカルー(8,463m)ネパール・中国
6. チョ・オユー(8,201m)ネパール・中国
7. ダウラギリ1峰(8,167m)ネパール
8. マナスル(8,163m) ネパール
9. ナンガ・パルバット(8,126m)
10. アンナブルナ1峰(8,091m)ネパール
11. ガッシャブルム1峰(8,068m) パキスタン・中国
12. ブロード・ピーク(8,051m)パキスタン・中国
13. ガッシャブルム2峰(8,035m)パキスタン・中国
14. シシャパンマ(8,027m)中国

http://ja.wikipedia.org/wiki/8000%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E5%B3%B0

 

1~14座に世界で最初に登頂したのはラインホルト・メスナー

(イタリア)で、1986年に達成しました。17年を要しての踏破です。

メスナーの凄いところは、14座すべてを無酸素で登り切っているという

ことです。

 

日本人でそれを成し遂げた人としては、今年(2012年)竹内洋岳が

世界で29人目の栄誉を獲得しています。

メスナーから遅れること26年、ダウラギリの頂上を踏むことで達成し

ました。

ですがこの偉業、エベレストは酸素をつけてです。

 

竹内洋岳の凄いところはガッシャーブルム2で雪崩に遭遇し、瀕死の

重症を克服しての達成というところで、日本人としては「よくやってくれ

ました!」と褒め称えたいですね。

 

最近、世界7大陸の最高峰(セブンサミット)を無酸素で登りきるといっ

て頑張っている若者も話題になります。

自己顕示ということでは、なかなか立派なアルピニストであるものの

8,000m峰、14座無酸素登頂のメスナーは、無酸素でのエベレスト

登頂をペアと単独で2回、さらにセブンサミット完登。かてて加えて南極

を徒歩で往復までしているといいますから、

冒険家としては、いささかレベルが違うと言わざるを得ないでしょうね。

ともあれ北海道出身の若者ですから応援はしています!

 

人間は、標高10,000mの環境下ではほぼ体温と同じ温度で血が沸騰

すると言われています。

ですから常人であれば、9,000mに近いエベレストの頂上では、体の

組織が崩壊するギリギリの環境になるということで、

酸素の量は都会の3分の1、

天気、気温、風、気圧、すべてが揃わないと実力だけでは不可能な領域

が8,848mなのです。

 

どうでしょう

これほどの「強運」の持ち主が果たして他にいますかね~

 

※8000m峰では、2011年時点で約10,000人以上の登山家が登頂を果たして
  いるものの、700人
を超える人が死亡している。エベレストだけでも100体以上
  の遺体が
そのまま放置されているという現実を前にして、そうまでして人間
  は「何故、山に登る
ですか?」という素朴な疑問が湧いて出てくるのは至極当然
  と言えましょう

  

(世界8,000メートル峰14座をわかりやすく描いた図は竹内氏が作成。
「子どもたちにも、ポケモンの名前を覚えるように14座の名前を覚えてもらい
たい」と竹内氏)

 富士山より高いぞ“旭岳”北海道一

&北海道日本ハムファイターズパ・リーグ制覇おめでとうございま~す

 


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-12-13 13:24:53
北海道の人には申し訳ないけど


栗城君はうさんくさいというか、登山の記録自体に定義がないんで、拡大解釈というか単独無酸素に見えるように演出している
興行としての登山家
商売がうまい人といわざるえない

単独無酸素ならば、メスナーの示したようにルート工作、荷揚げ、キャンプ設営などん他人 (シェルパ等)によらず独力でのぼるのが一つの指針ではあるが

栗城はあきらかにシェルパが関与している。


ポーランドの2012年ローツェ登山隊のアルトゥール・ハイゼルは登山記録をなせてるブログでエベレスト登山の栗城隊のシェルパ8人(ハイゼル隊2人)とルート工作(ラッセルて道をつくったり梯子やフィックスロープなどを設置して登山ルートを作る)をしたことを書いているし(ローツェとエベレストは隣同士の連峰なため登山ルートがかぶる)
アメリカのエリック・ラーセンも2010年エベレスト登山で他隊(栗城隊、韓国隊)と合同でやったフェイスブックに書いているし

マナスルのときは、ベースキャンプマネージャーを勤めた山岳スキーヤーの藤川氏がブログで、HIMEXに金はらってルートを遣わせてもらったととれる文がある。
他隊が設置したキャンプを賃借させてもらっているのが栗城君本人のブログにかかれていた。

山雑誌のヤマケイでも批判されたし


ほかにも国立登山研修所の研修、登頂とはなにか?でも批判された、マナスルの登頂未認定問題(栗城君は頂上手前にあるコブで引き返して認定ピークとして登頂を主張しているため、山岳協会やネパールのヒマラヤンデーターベースは認定していない)
などきな臭いことがいろいろある人物である



まあメスナーもかなりあれな人物だったから。栗城君は嫌いではない

むしろネタ的に笑わせてくれるから好きな部類
彼の登山メソッドは、素人の人間でもそりゃ失敗するわ!(笑 と突っ込みたくなるほど、無謀でおもしろいからね
返信する
Unknown (Toshi)
2012-12-13 23:07:18
栗城氏の挑戦をメディアも多少お金になるとして、特集番組を過去数度組んだものは、とにかく面白おかしく作っていますから、素人さんが喜ぶわけですね。
かく言う私しも素人に毛が生えた登山愛好家ですから、面白可笑ている程度です(^^)。

エヴェレストで山カラスに荷物を荒されて登頂を断念するるなんていうのも、(笑)を取るためにカラスを仕込んだのでは?と穿って観てしまうくらい笑えますよねえ実際のところ・・・
北海道の人間も(笑)のセンスは多少持ち合わせていますよ(^^)
1987年にラインホルトメスナーがペーターハーベラーとともに達成したエヴェレスト無酸素登頂は、当時の精度のまだ低い気象情報や装備の違いを考えれば、栗城氏が行う単独・・なんて言っている今日的アプローチとは比ぶるべくもない次元のものと思いますよね。
素人考えでも彼我の格差は歴然としてしているわけです。
ですから、面白い、面白くないだけでTVやYouTubeを見入る若い山ガールがけっこう居るんだということは、商業ベース以外で観察することもありません。

つまり多少脚色があったとしても、観る人も割り引いてみているだろうなぁ~「めそめそ泣きながらコメント居れているのも」恥ずかしいと思わずに素直に自己顕示しているのは偉いよねぇ~・・・なんて呑気に見ている人がほとんどではないかと思う訳です(^^)

あのメスナーでさえ「フェアな登山」を標榜しておきながら、うさんくさい部分を挙げれば枚挙に暇がないように、彼は国際ルールもよくわかっているかどうか?
まして、旧ソ連の登山家のように、能力は高いのに国がスポンサーを見放した瞬間から、死と隣り合わせのエヴェレストツアーを含む14座アルバイトをやりたくもないのにやっている環境とは明らかに違う恵まれた環境をわかって営業しているところは見習わないとイカンと思っています。

私のように営業なんていう職種の人間から見れば、栗城氏のあの営業活動は十分立派なものであって、泣きべそかいてもでも「集めるものを集められている」という自己PR策は、端倪すべからざるものがあるなと感心するとともに、部下に「やれるものならやってみろ」と発破をかける材料にしているほどであります。

好きか嫌いかだけで言うと、それほど好きではない営業スタイルですが、スポンサーが無ければ何一つできないという意味では、集められないで「たら・れば」言っている登山家に比べればよっぽど立派です。

ともあれ・・同じ北海道人としては、まあ頑張ってと言ってやるべくなんだろうなと・・・(笑)

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