「鉄道」というテーマでウォーキングしてみる(1)
神田神保町にある「書泉グランデ」の6Fには、「鉄道」に関する書籍が、それはそれはたくさん並んでいます。
フロアをぐるぐる回って見ているうちに、興味が湧いてしまったのが「駅」です。
どうも駅(鉄道)と街は密接につながっているようでして、細かく調べたら、何か面白い発見があるかもしれません。
そんな訳で、1冊の本を購入しました。
『図説 街場の鉄道遺産 東京23区編』(セブン&アイ出版)です。
ページをめくると、ウォーキングの時に、何度も通った場所が出てきます。
外神田の松住街橋梁や浅草駅、東京駅などなど。
気にも留めずに通り過ぎていた所に歴史的価値のあるものが存在することを知って、大変驚きました。
それに、自宅の近くである、北千住にも鉄道遺産があるではありませんか!
「千住貨物駅跡」(東京都足立区千住関屋)であります。
千住貨物駅とは
東武伊勢崎・日光線沿線から貨物列車で運んできた物資(生糸、青果、石材など)を、
隅田川を利用して都心へ向かう船に積み替えるための駅であった。
昭和10年(1935)11月1日開業、昭和62年(1987)5月1日廃止。
写真左:墨堤通り沿いにあります。遺産が眠る、この場所はちょっと目立たない所にあります。
写真右:レールがここに駅があったことを示しています。
古地図を見ると、このレールは近くの東武線の線路につながっていたことが分かります。
(古地図を載せられなくて残念。)
写真左:駅跡の上には京成線が通っています。
写真右:駅跡前には「東武デリバリー株式会社」という集配金サービス、物流サービスなどを展開する会社があります。
主な輸送手段が船・鉄道からトラックへ代わったことをまるで語っているかのようです。
写真左:関屋公園。ここも貨物駅の敷地でした。
写真右:隅田川。古地図を見ると、船が貨物駅に入れるように、水路が駅の中まで通っていました。
航空写真で見ると、貨物駅と東武線の位置関係がよく分かるのではないかと思います。
「東武デリバリー」との位置関係もチェックしてみてください。
墨堤通りをウォーキング中に偶然見つけた「千住貨物駅跡」。
というのも本には、ここだけ所在地が明記されていなかったのです。
駅跡の写真を覚えていたのが幸いしました。
「えぇぇぇぇ、ここに鉄道遺産があるのぉ?」というような所にあります。
(記念碑など建てられていませんし。)
色々な本を読んでみるものですね。
「鉄道」を通して街を調べてみると、街歩きがさらに面白くなりそうです。
(それにしても「東京」に関する資料はたくさん出ていますね。)