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コツコツ歩き隊!

京急線で行く旅(4) 六浦駅

三線軌条渡り

鉄道のことは基本的には何も分かりません。
どんな仕組みで動いているのか、おそらく初歩的なことも分かっていないと思います。
でも、日本で唯一のもの、と言われたら、たとえ分からなくても見てみたくなるものではないでしょうか。
(そんなことない?)

京急逗子線「六浦」駅には日本で唯一の「三線軌条渡り」があります。

三線軌条とは

鉄道において軌間の異なる車両を運転するために、
通常1対2本の軌条(レール)で敷設される線路について、
片側のレールを共通として残り2本のレールをそれぞれの軌間に応じて敷設したもののこと。
三線軌道あるいは2階建て軌道ともいう。
※軌間…鉄道の線路を構成する左右のレールの間隔
(ウィキペディアより)

三線軌条が敷かれている理由は、「総合車両製作所」で製作された車両運搬のため。
JR東日本の子会社である「総合車両製作所」で製作される車両は、
主に狭軌(レールの間隔が狭い・JRの在来線や関東の私鉄が使用)の車両なのでしょう。
そちらで製作された車両は運搬のためJR横須賀線の逗子駅につながる連絡線に入るため、
京急線の線路を一部利用して進みます。
(京急線は標準軌を使用。)
その際、「六浦」駅だけプラットホームの前を通らなければなりません。
狭軌車両がホームにぶつからないように設けられたのが三線軌条渡り
どなたが考案されたのか分かりませんが、実にナイスなアイデアだと思われます。

三線軌条渡りがなければ、ホームそのものを移動させなければなりませんし、
そうなれば、京急線の車両とホームに大きな隙間できて、乗降に危険が生じます。
理解を深めれば深める程に、感心します。

まず、こちらが三線軌条。レールが3本敷かれています。


続いてこちらが三線軌条渡り。ホームの前後にあります。

もし、六浦駅にお越しの際はぜひ、チェックしてみてください。

参考文献

  • 『京急沿線の不思議と謎』(岡田直・監修 実業之日本社)

「六浦」駅に近い街歩きの記事があるので、良かったら読んでみてください。

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