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コツコツ歩き隊!

物事のはじまり(1)

葛飾区のお話

最近、私は街歩きをする際には、事前にその街の歴史を調べるようになりました。
それは、できればどこを歩くにも、何かしらの楽しさを感じたいからなのです。

例えば下の写真。

東京都葛飾区立石8丁目にある南蔵院の裏門あたり。
街路樹とベンチが整備された、ちょっといい感じの所。
夏の日差しを遮ってくれる木の下に腰掛ければ、
中川から気持ちの良い風が吹いてくる、休憩には持って来いの場所。

もし、ここには昔、古墳があって人物埴輪の頭部が出土しました、
なんて話になったら、ほら、ちょっと面白くなるでしょ?
(えっ、ならない?そりゃ残念。)
そして、さらに葛飾区の歴史はここから始まるなんてことになったら、
「オドロキ、モモノキ、サンショノキ、ワォ。」ってなことになるじゃありませんか。

ところでアマゾンで「葛飾区の歴史」に関する本を検索した時にヒットするのは
一般に下の本。

この本は図書館にもありまして、
他に足立区や渋谷区などもあってシリーズ化しております。
この本を読むと、葛飾区の歴史に最初に出てくるのは立石の古墳なんです。
だから、南蔵院裏門の木陰に座りながら、
「ここから葛飾区の歴史が始まったのよ。」なんて当時の様子や、
発掘の様子を想像しながら、ベンチに座ったら楽しいと思うのです。

しかし、しかしなのであります!
この「葛飾の歴史」という本。
初版が昭和54年1月。
30年以上も前の本なのです。
30年も経っていれば、そりゃ何か新発見があるかもしれず、
それを確認せずに、「葛飾区、歴史のはじまり」なんて書けないのであります。

そこで訪れたのが「葛飾区郷土と天文の博物館」。
ここには、葛飾区の歴史に関する資料が色々あるということで、
行ってみたら、あるわ、あるわ。
3時間位(それ以上か)、閲覧室で資料を読みふけってしまいました。

葛飾区の歴史については、「郷土を天文の博物館」がよく調査をされていまして、
きちんと本も出されているのであります。
非常に詳細に調べられておりまして、「博物館の学芸員ってすごいなぁ」とつくづく思いました。
(趣味で調べているおばさんとはやっぱ比べものにならないね。当たり前だけど。)
尊敬なのであります!!

さて、こちらの資料によりますと、
残念ながら南蔵院の古墳は葛飾区の歴史の始まりとは言えません。
(ホント、調べて良かったわぁ。)
えっ、どこが始まりって?
まぁ、それはいつかのお話。(笑)

つくづく、情報や知識というものは、アップデートしなければならないなぁ、
と思うのであります。

「葛飾区の歴史」

入本英太郎・文  東京にふる里をつくる会・編(名著出版)

初版が30年以上も前のものとは言え、やはり一読したい本。
「立石様」について、以前「移動説」と「非移動説」で論争があったことや、
当時の葛飾区の様子などを知ることができます。
(これがまた面白い。)
これを読むと古くなってしまった情報や知識も粗末にはできません。

「葛飾区郷土と天文の博物館」発行のブックレット

「ブックレット」と称していますが、内容の濃さと言ったら!
葛飾区の歴史に関するものとしては、これ以上のものはないのではないでしょうか。
しかも1冊500~600円。
(ビックリの値段!)
私、すっかり「郷土と天文の博物館」のファンになってしまったのでありました。

南蔵院古墳の埴輪の頭部は?

レプリカが、「葛飾区郷土と天文の博物館」に展示されています。

今回は文章ばかりで、読むのが大変だったのではないでしょうか。
  最後まで読んで下さってありがとうございました。

     

 
葛飾区盛り上げ隊 


どなたが投票して下さっているのか分かりませんが、本当にありがとうございます。これからも頑張ります!

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