葛飾区のお話
今年の夏は葛飾区をたくさんウォーキングし、
自分としては葛飾の記事をいっぱいupできたと思うのだけど、
(葛飾区の一部に集中しちゃっているけど。)
記事を書くにあたって大変お世話になったのが、
「葛飾区郷土と天文の博物館」(東京都)。
こちらは、葛飾区の歴史や民俗に関する展示と
プラネタリウムの両方が見られる素晴らしい博物館です。
(いくらなんでも遠いかな。ドーム状の屋根が博物館。)
葛飾区の歴史については、こちらで調べるのが一番。
博物館で発行しているブックレットもさることながら、
常設展示もわかりやすく、楽しく学べるように工夫が凝らされています。
その常設展示の一つ、「自然のなりたち」は葛飾区がどのように形成されたか、
映像と音声で学べるようになっており、非常によくできた展示物と言えるでしょう。
さて、「自然のなりたち」。
海の底だったり、陸地だったりした葛飾区を説明するため、
地球の起源から語り始めるのですが、人類の起源についても言及しています。
ちなみに人類の起源は「200万年前」と語っているのであります。
「200万年前」。
私、最初これを聞いた時、ビックリして自分の耳を疑ってしまいました。
それでもう一回聞いて確認したのですが、やっぱり「200万年前」。
実は、私、人類の起源については昔から興味がありまして、
それに関する本を読んだりするのであります。
(詳しくは知らないけど好きなんです。)
すると、人類の起源がいつなのか諸説ありまして、
個人的には「勘弁して。」と言いたいところなのであります。
ちなみに人類の起源について
- 山川出版「詳説世界史」は、「400万年前(旧版)」、「450万年前(2006年度版)」、「500万年前(2007年度~)」
- 分子人類学(または分子生物学)は「500万年前」
- ある学者は「700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスが最古の人類」
そもそも「人類」の定義って何なのか。
ここら辺からして、もうゴチャゴチャしていて、
「おばさん、わっかんねーよ」って言いたくなる位。
そこへ来て、郷土と天文の博物館で「200万年前」説が出てきたから、
「えーっ、うっそでしょー」と困惑してしまったのであります。
一体この「200万年前」説は、何を根拠としているのか、
どうしても知りたくて博物館の学芸員さんに質問しちゃった。
(いつもすみません。)
答えは「25年くらい前に『自然のなりたち』は作られたものであり、
当時作成された方々は他界されているのでわからない。」とのこと。
25年位前ということは、私が高校生の時か。
そう言えば、人類の起源って200万年前と教わったような気がする。
そうか、25年位前からアップデートされていないのね。
でも私、それを「けしからん」なんて思いませんわ!
だって人類の起源、何百万年前にすればいいの?
古人類学だって、論争は続いているのだもの。
知識や情報ってアップデートしなくちゃいけないと思うけど、
簡単にできないことの良い例だと思います。
そして、「物事のはじまり」って簡単に説明できないことの例でもあると思います。
願わくば、私がこの世を去る前に、決着をつけてくれるといいんだけどな。
そして決着がついた時は、メディアで大々的に取り上げてくださいね。
とりあえず、毎月科学誌でチェックするようにしますから。
(アップデートそのものも大変だわよ。ホント。ふぅ。)
お世話になったサイト・本
「われら以外の人類」 内村直之 著 (朝日選書)
「世界史の窓」 http://wh-win.blog.so-net.ne.jp/wh0100-00
今回も文章ばかりで、読むのが大変だったでしょう。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
葛飾区盛り上げ隊