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コツコツ歩き隊!

散策!札幌(20) 大通公園を歩き、イサム・ノグチのすべり台を見る

札幌市大通公園~狸小路周辺散策(平成30年8月28日実施) その3

ウォーキング地図

 

ウォーキング開始!

5.大通公園

フォトサロンでの見学を終えると、再び大通公園に戻りウォーキングをしました。

西8丁目には世界的な芸術家、イサム・ノグチの作品があります。

作品名「ブラック・スライド・マントラ」。
札幌郊外にあるモエレ沼公園を設計することになったノグチは、
札幌の子供達へのプレゼントとして大通公園に彫刻を置くことを提案しました。
提案した場所は8丁目と9丁目の間にあった道路上。
当初、その位置の設置は難しく、8丁目に設置されましたが、ノグチの遺志を尊重し、8丁目と9丁目をつなげ、
現在の場所に移されました。(故に8丁目と9丁目だけは一続きの空間になっています。)

ノグチ曰く、「この彫刻は子供たちのおしりで磨かれて完成する」。

子供達に日々磨かれ、「ブラック・スライド・マントラ」はピカピカなんであります。


こちらは西9丁目にあるプレイスロープ(すべり台)。通称「クジラ山」であります。
昔、9丁目辺りは原生林に囲まれ、湧水がある自然の森でした。
遠くから見ると、小高い森がクジラのような形に見えたことから「クジラの森」と呼ばれていたそうです。

8丁目と9丁目は色々な遊具が設置され、子供たちが元気いっぱいに遊べる公園となっています。


西1丁目から13丁目まである大通公園は5ブロックに分かれており、各ブロックにはそれぞれテーマが設けられ、
そのテーマに基づいて設計されています。
1~2丁目が「交流」、2丁目~5丁目が「オアシス」、6丁目~9丁目が「つどい」、
10丁目~11丁目が「フロンティア」、12丁目が「花」となっています。
(ちなみに13丁目は札幌市資料館があります。)

上写真のケプロン像と黒田清隆像は「フロンティア」がテーマの10丁目に設置されています。

ホーレス・ケプロン(1804-1885)は、開拓使の教師頭取兼顧問として多くの外国人技師を指導し、
北海道開拓の基本方針を示した人物です。
開拓次官であった黒田清隆に招かれ、明治4年(1871)に日本に渡りました。
部下の意見を取り入れ、北海道の気候に合った農業の導入や道路・鉄道の建設、石炭の採掘、
農学校の開設などを黒田に進言しました。

黒田清隆(1840-1900)は開拓使の次官、後に長官となり、北海道開拓の基礎を築きました。
ケプロンをはじめ、札幌農学校初代教頭のクラーク、鉱山技師のライマン、牧畜専門家ダンなどの外国人を登用して、
新しい技術を積極的に導入しました。
明治21年(1888)には第2代内閣総理大臣となりました。

どの街にも街ゆかりの偉人がおり、銅像や碑があったりしますが、札幌はずば抜けて多い気がします。


西11丁目には札幌と姉妹都市であるドイツのミュンヘン市から贈られたモニュメントがあります。
上写真の手前に写っている鉄塔は「マイバウム」。ドイツ語で「5月の木」を意味し、春を迎える喜びを象徴しています。
初め、この塔の支柱は樹齢130年のエゾマツを切り出して作られましたが、昭和56年(1982)の台風で折れてしまい、
鉄製に替えられました。

こちらの噴水も素敵です。

「花」がテーマの12丁目は「サンクガーデン」という西洋式庭園が広がります。
奥の建物は国の登録有形文化財の「札幌市資料館」。

約30品種・1300株以上のバラが咲き誇る園内。夏も楽しめます。
(札幌って、春バラとか秋バラという概念ってあるのでしょうか…)

参考資料

  • ウィキペディア「大通公園」
  • 札幌市資料館配布の資料「大通公園」西1丁目~13丁目

つづく≫

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