八ヶ岳オーレン小屋日誌

八ヶ岳オーレン小屋の小屋番日誌です。
山での感動をお届けします。

消灯9時

2008年06月30日 01時02分50秒 | Weblog
山小屋の夜は早い。
消灯時間になると部屋の電気が消える。
普段、夜更かしをしているとなかなか寝付けない人もいるかもしれないが、
暗闇で耳を澄ますと色々な音が聞こえて来る。
カモシカの声や野鳥の声、樹木のざわめき、せせらぎの流れる音等。

「山の中にいるんだなあ」と感じるひと時だ。
あ!もうこんな時間だ。また明日、頑張ろう!

それでは、おやすみなさい。




水切り

2008年06月25日 07時51分45秒 | Weblog
今日は、この前の雨で登山道が傷んだ赤岩ルートの道直しに出かけた。
小屋では、周辺の登山道が荒れると翌日には整備に出かける。
特に、梅雨時は多い。赤岩や箕冠ルートは大雨の時は登山道が川のようになる。

小屋番は、登山道が流されないように普段のボッカの時に「水切り」を欠かさない。
「背負子(しょいこ)」、「長靴」、「ジョレン」は、小屋番の3大道具の一つだ。
ジョレンで登山道を横断した溝を作り、山からの水の流れをうまく逃がすようになっている。それをしないとえらいことになる。

登山道の荒れ方は、それをどのくらい定期的にやっているかで別れるところだ。
これは、おやっさんに教わる山の知識の一つ。山に生きるということは様々なところで知識がある。
登山道を歩くときに、水切りしてある場所は踏まずになるべく跨いで通行してください。

キバナシャクナゲは、赤岩~硫黄岳付近に咲いている。群生地が天然記念物に指定されている花です。


ミツバオウレン開花

2008年06月24日 07時57分01秒 | Weblog
今日は昨夜の大雨がウソのような快晴になった。
昨晩の雨のお蔭で樹林帯の日陰の残雪もほとんど流れたようだ。

ミツバオウレンは、小屋の名前の由来の花の一つだ。
おやっさんは、セリバオウレンがそうだというがミツバも清楚で可愛らしい。
八ヶ岳のほぼ全域で見ることが出来き割と花期も長い。

オサバグサ開花中

2008年06月23日 09時21分31秒 | Weblog
雨上がりの森は、植物の緑がキラキラしてとても綺麗だ。
夏沢峠は丁度、南北八ヶ岳の中心地なので小屋の周辺は北八ヶ岳の雰囲気に近い。
原生林に苔むした森は、植物の聖域のようだ。
若い子たちは、宮崎アニメ「もののけ姫」の森のようだと言う。
その中にカモシカが出てきたりすると本当にそんな雰囲気だ。

北八ヶ岳ではこれを黒い森と呼ぶらしいがオーレン小屋周辺の森は幾分違うように感じる。沢や稜線が近い事もありこの森には沢山の花が咲く。
オサバグサはその代表的な花ということもあり心待ちにしているファンも多いだろう。

午後は天気が崩れ雷雨になることもあります。早出早着を心掛けましょう。

薪ストーブの前で

2008年06月22日 13時01分10秒 | Weblog
今日は、一日雨模様。
こういう日は、薪ストーブの周りでまったりするのがいい。
いろいろな話をしたり、本を読む。たまにはそんな時間があるととても癒される。
仕事は好きだが、雨なら仕方がない。今日はゆっくり休もう。

薪が弾ける音が聞こえる。「ぱち、ぱち」
シラビソの木は、火力は弱いがよく燃える。

ストーブの正面に座るのは、おやっさんと決まっている。
おやっさんが、火の管理をするからだ。

たまに、自分も正面に座り、火を起こす時があるがいつもドキドキする。
それは、このストーブが特別な存在だからだ。
何が特別って、それは、言葉にするのは難しいが「生きてるストーブ!?」
うーん、何ていえばいいかな。そう感じる時があるとしかえいない。

そんな馬鹿なって単純に思うかもしれないが、機械であったり物でも存在すべてに
意味があって力を感じる時がある。難しいが、とにかくこのストーブは生きている。

生きている証拠に、性格がある。
時には気難しく、時には躍動感を感じ、時には静かに包み込んでくれる。

薪ストーブと対峙する時は、真剣に向き合わなければいけない。
そう決めている。会話は、言葉でなく薪の燃える音で意志疎通を行う。

はじめは、中の燃えカスを平にして風の通り道をつくる。
その上に薪を置く。新聞紙を間にいれ火をつける。
そして、扉を閉めて静かに待つ。「ボ、ボ、ボー」と音が聞こえる。
風が入りこみ火を煽っている音だ。

静かに耳を澄ませながらじーーーっと待つ。
そのうち「パチ!・・・パチ、パチ、パチ」と威勢よく弾ける音がすると、
今日は、調子が良いなと感じる。でもまだ気は抜けない。。。

長くなりそうだから、この先は、また今度。それにコツは秘密にしておきたい。

薪ストーブの燃やし方に、取扱説明書は無い。
オーレンでは、何にしても自分で覚えるのが基本だと教えられた。
特に、身内には厳しい。おやっさんも何も教えない。話さない。それが決まり。
「見て体で覚えろ!」昔は、よく反発した。怒鳴りあった事もしょっちゅうあった。
そんなある時、薪ストーブはおやっさんに似ていると、いや親爺そのものだと気がついた。
そこらじゅう傷だらけで穴も開いているし、錆びだらけで中も熱で凸凹だ。
でも、毎日、そこにいて登山者の寒い体を温めてくれる存在。
時には、ストーブの前に座って登山者を温かく見守る姿は一心同体にも見える。
何も言わず、何も話さない。そんな薪ストーブに親爺を見た気がする。

何だか今まで反発していた気持ちが、スーっと消えた。
何も語らないその奥に、親爺の深さを知った瞬間だった。

「このストーブは生きている。特別な存在。」

今日も、薪ストーブを焚いた周りでたくさんの登山者が寛いでいる。

そんな場所をいつまでも大切にしたいと思う。




開山記念バッジ

2008年06月21日 08時25分45秒 | Weblog
毎年、八ヶ岳では開山祭に花をモチーフにした記念バッジを参加者に配布します。
今年は「サラサドウダン」今桜平に咲いています。
オーレン小屋では前夜祭参加者に配布していますが、只今、小屋でも限定販売中です。
1個500円(早い者勝ちです)
今年は、第54回ですが、うちでは3世代で集めて現在、第10回からの開山バッジを全部持っています。

どなたか10回以前のバッジがあれば譲ってくださいとはいいませんが写真を送ってください。昔のバッジは本七宝の物もあって味わい深いです。

実は、ある理由から山バッジの収集家になってしまいました。
コレクションは200以上あります。
山バッジってそれぞれ個性があって「いい味」なんですよね。思い出も残るしね。

みなさんの思い出の逸品はありますか?

見たらラッキー

2008年06月20日 09時16分28秒 | Weblog
写真がたまってきたのでどんどん放出しますよ。
八ヶ岳は色々なスミレがある。黄・白・紫・ムシクイ等。
スタッフの間では白いスミレを見ると幸運になると勝手に決めています。
咲く時期と場所が限られているので見る機会が少ないので見た方は、幸運になる!かも。
でも内緒にしてください効力が薄れますから。

八ヶ岳は、高山植物の宝庫と言われる程、たくさんの種類の花が咲きます。
でも、その多くを見ることは不可能です。
山にいる小屋番でさえなかなか出合えない花も数多く存在しています。
特に、そういう花は絶滅危惧種に指定されていることが多いので見たらラッキーで、あまり特定の場所を教えないようにしてください。
現実、そこに咲いていた花が翌年には株ごと無いという事もたくさん見てきました。

【お願い】高山植物の保護にご協力ください。

梅雨時の高山植物

2008年06月20日 08時55分06秒 | Weblog
昨日からの雨もあがり森にはやさしい花達が咲き始めた。
キバナノコマノツメ、群落してると見応えがある。
明るく元気な花だ。

高山植物の名前は、覚えやすいと思う。
名前だけみたら長くて呪文のようだという人ももいるが、
名前から推測して考えたり、漢字で覚えると記憶しやすい。
「キバナノ」=黄色い花、「コマノツメ」=駒の爪(馬の蹄の形)
そう考えると、ああなるほどと思えてくる。
一番は、写真をとって後で植物図鑑とにらめっこするのがよい。
癖付けすると楽しんで覚えられ、次に山に行くのが楽しみになります。

この時期は特に、朝、晴れていても午後崩れることがあるので、
雨具は、忘れずにもってきましょう。