食とくらし~王子光照苑栄養課のメモ帳~

王子光照苑広報誌「ふれあい通信」と連動して、食とくらしにまつわるお話をお届けします

土用の丑はうなぎ・・・

2011-07-22 09:17:37 | 夏の食材

 お久しぶりです。王子光照苑 栄養課の平田です。

 さて、先日7月21日は土用の丑の日でした。土用の丑と言えば「うなぎ」を真っ先に思い浮かべる人が多いことと思います。さてさて、なんで土用の丑にうなぎなんでしょう?

 夏バテ防止の為にウナギを食べるという習慣が定着したのは、江戸時代中後期になってからのようです。

 売り上げ不振に悩んだウナギ屋から相談を受けた平賀源内が「今日は土用の丑の日」と書いた張り紙を出し精のつく食べ物として「うなぎ」を宣伝したところ繁盛したそうです。・・・と、この話は非常に有名なお話なので知っている方も多いでしょう。

 夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期ですから、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、「土用蜆(しじみ)」、「土用餅」、「土用卵」などの言葉が今も残っています。

 また精の付くものとしては「うなぎ」も奈良時代頃から有名だったようで、「土用うなぎ」という風に結びついたのではないかと思われます。

 別の説では、十二支のうち「丑辰未戌」の4つが五行説の「土」に配当されています。

 また、丑の日に「う」のつく物(うどん・うり・梅干など)食べると体に良いとの言い伝えがあり、そんなことも踏まえて、平賀源内の中で「うなぎ」が合致したのではないかともいわれています