ワンダリング・リペア！

Escu：deより1月25日発売予定の新作「ワンダリング・リペア！」体験版の感想です。プロローグでも本人も語っていましたが、曖昧＆ファジー、マンセー！な主人公。微妙に恵まれた環境（一応幼馴染もいる）に居ながらも、贅沢な悩みを抱える平凡な学生。気恥ずかしさや安心感もあってか？男友達と通学…かな～り等身大なキャラクターです。しかしそんな平凡日常を謳歌…本人は謳歌している自覚はないでしょうけど…していた主人公に、非日常はトテトテと近寄っているのでありました。しかし主人公が地味な分、変人奇人の多いゲームですなぁ。主人公の友人もアクが強かったけど、とあるお店の店長には驚きました。ある意味、漢（おとこ）の集う場所かも知れませんが…凄い、凄すぎる！この発想は無かった。確かに、ある意味ゴールドを探すようなモノですけどね。勘違いガンマンな姿で、妄想（でなければ脚色）入って無駄に長い自分語りに抱腹絶倒。寝た子を起こす勢いで爆笑してしまいました（怒られたorz）…ただ微妙に伏線？とか思えるシーンがあったのが、ちょっと嫌。妙に含蓄あったりするし、実話じゃないよね？そしてそんな感じで買い物を済ませて、家（亡き祖父の時計店）に帰った主人公の前に現れる謎の美幼女。主人公に故障した時計を見てくれと言います。ココに来るまでにあったアクシデントで、懐中時計の歯車と頭のネジ（記憶）を無くしてしまったようす。これは本編の肝に関する設定でワリと重要事項。ストーリーはただ学生生活を繰り返すだけでは無く、謎とシリアス（加速装置に異常のある009風…我ながら古っ！…でも台無し）もあり、メリハリのある出来となっております。アミリと共同生活（Hも）をする動機付けも納得できるし、描写も好い。伏線の張り方も巧いので、かなり面白い作品に仕上がっています。アミリとアザレットの正体が気になります…う～ん、三原則とか天使とか？それとも巡邏か、剪定者か、そう言えば調律者ってのもあったなぁ。何はともあれ、とても楽しかったので買い！！で御座います。

それからシステムですが、通常のAVGとは違い「アミリの時計を直す」が大前提に入ります。前述の懐中時計の歯車（大５、中４、小３の計１２枚必要）は、アミリが思い出を蓄積する事で手に入れます。思い出は「話題（アミリのサイズにより違う）」を登場人物（主人公の友人など）にふり、情報を貰い（3個集める）メモリ化します。その後メモリ化したイベント（Hシーン込み）をこなすと歯車が手に入ります。そして懐中時計が完成した時、さまざまなENDを向かえると言う事になるのだと思われます。主人公の立ち位置はナビか突っ込み役かな？詳しくは体験版か、OHPの解説でどぞー。タイトル画面のVoiceとか、回る懐中時計の歯車とかも地味に好いです♪

★アミリアス
でっかい懐中時計をぶら下げた本作のメインヒロイン。冒頭で半強制マヨラーの刑にあった、幼女アミリに涙したのは内緒です。可変強襲型萌え娘で、幼女、少女、美女の三形態をランダムにとり、主人公を翻弄します。どうやら懐中時計の動作不良が原因のようで、結果から考察すると航●機や●●そのものの可能性大。某女神漫画とか、ファザータイムとかを連想するヒロインです。ちなみにそのままで居てくれ！…という方には対応してるのかな？まあ、思い出作りの他にも選択肢はある訳だし…言い訳がましいモノローグもあるから大丈夫そうですね。最近ヘッポコな「まきいづみ」さんしか聞いていなかったので、ちょっと新鮮でお得感がありました。大人びたというか、普通に喋ってるというか、そんな口調はあまり聞いた事がないんですよね。

★鹿神 ゆずか（しかがみ ゆずか）
幼馴染失敗作といったキャラ。付け焼刃的発想で理想的幼馴染を演出するも、がさつな地が出てしまいがち…というか出まくり垂れ流しです。姉御肌で豪放磊落、そんな言葉が相応しい。「あの姐さんが！？」とか「くっ、健気な…」と舎弟に驚かれたり、漢泣きされそうな感じ。女傑とか言われる人になりそうな娘さん。アミリには敵愾心剥き出しですが、面倒見が良過ぎるため冷酷になりきれないみたいです。好い娘や…（ ´Д⊂ヽ

★アザレット
あざといからアザレット…という訳では勿論無く（多分）。謎のお姉さんという立ち位置で登場。重要で必須な事は話すけど、残りはパズルピースのごとく。とりあえずアミリの敵では無い様だけど、暗躍しているトコロをみると…？な感じがします。なんだか分からないけどイロイロ溜め込んでいるようす、必死でシリアスな感じのするキャラです。ワリと女王様気質の人で、当たり前のように理不尽キャラ。

★ワスレナ・ミーナット
…なんか、凄い名前だ。軋みによって現れた別の世界の来訪者。本人はいたって温厚だけど、住んでいた世界はエンジョイ＆エキサイティングでバイオレンスなようです。王道勇者なRPG、村人視点。呪いとババ様と来たらシャーマニックなアレでしょうね。巫女さんも同系なんですけど…どちらかと言えば恐山のイタコとか、おどろおどろしいイメージが強いですね。おそらく物凄く苦労している娘さんと思われます。

★その他サブキャラの人達
親娘でうどん屋（人情たっぷし）の菜種さん、ヒグマ（？）のようなお父さんの饂飩は腰がありそうで食べてみたいと思いました。夫婦の馴れ初めは、きっと美女と野獣。学園長と教頭先生も好いコンビでした…かなり御都合な匂いがしますが、話しが早くて好いっす！立ち絵のあるなし関わらず、個性的なキャラがとっても多いです。

ワンダリング・リペア! 価格：￥ 9,240（税込） 発売日：2008-01-25 体験版がとても楽しかったので、期待大！発売日が楽しみです。 OHP通販特典はオリジナルサウンドトラック・B2判ポスター・時計型POP・2008年版カレンダーカードとなっているそうです。