長野県の八ヶ岳山麓をコトコト走る高原列車のJR小海線に岩村田という駅があります。昭和20年頃この駅の駅長さんをされていた五十嵐金次郎さんが自費で駅前広場に設置したものが壊れてしまったのだそうです。筆者はこんな逸話を持つ金次郎像を2008年4月に青木近戸さんのご自宅の庭に見つけました。
昭和の初めのころ国策で埼玉県日高市に日本全国から入植者が集められ開墾が始まった。住民は生活の苦しさから昭和9年に二宮尊徳の報徳仕法を実践するために「日高報徳神社」を設立した。しかし、折角開墾したこの土地はその後の太平洋戦争において陸軍の飛行場に没収され、住民は高萩地区と高麗川地区に分けられてしまった。
戦後、飛行場は解体されたが元の高萩新宿区と高麗川新宿区に分断されたままであった。そこにあった報徳神社も別々に高萩報徳神社と高麗川報徳神社の二つに分社した。
その後、夫々の社殿は地元民に大切にされてきたが昭和49年(西暦1974年)に報徳神社建立40周年記念誌を出版するに当たり苦労した長老たちの生きてる間に二宮金次郎像を作ろうという話が持ち上がった。紆余曲折しながらも神社とは切り離して「ふるさとづくり委員会」として住民有志と区内の企業様の協力と寄付で手作りしてしまいました。思えばこの金次郎さんも今年は齢50歳になるんですね。
読売新聞オンラインより
栃木県警真岡署は24日、真岡市砂ヶ原の旧二宮町立長沼北小学校で、校庭に設置されていた二宮金次郎(尊徳)の銅像が盗まれたと発表した。
栃木・真岡市内に26個、「郷土の誇る金次郎の像」また盗まれる.
2023/02/25 07:44
二宮金次郎像が盗まれた後の台座(24日、真岡市砂ヶ原で)
栃木県警真岡署は24日、真岡市砂ヶ原の旧二宮町立長沼北小学校で、校庭に設置されていた二宮金次郎(尊徳)の銅像が盗まれたと発表した。
発表によると、同校は現在、障害者福祉施設として活用されており、24日午前8時半頃に出勤した施設職員が、銅像がなくなっていることに気づいた。
金次郎像は1990年に設置され、銅製で高さ約1メートル。石の台座に据えられており、何らかの道具で無理やり取り外された形跡があるという。同署管内で昨年から金属窃盗が相次いでおり、同署は換金目的で盗まれたとみて捜査している。
二宮は市とゆかりの深い江戸時代の農政家。市教育委員会によると、昨年3月現在で市内に26個の像がある。一昨年も市内で金次郎像の盗難事件が起きており、近くの60歳代の女性は「郷土の誇る金次郎の像を盗むなんて許せない」と憤っていた。