彦根市に伝わる伝統野菜「大藪(おおやぶ)かぶら」をPRしようと、地元の高校生たちが農家の人と一緒にスーパーで販売に取り組んだ。
「地元伝統の野菜を復活させ、残していかないといけない」と北村幾さんらは十数年前から地域で「大藪かぶら」を栽培開始し取り組んでいる。
昭和初期には、彦根市内で100軒以上の農家が栽培していたが、栽培しやすい種類のカブが出始めるなどしたため、昭和40年代ごろに途絶えたという。
昭和初期には、彦根市内で100軒以上の農家が栽培していたが、栽培しやすい種類のカブが出始めるなどしたため、昭和40年代ごろに途絶えたという。

↑写真:NHK大津より
「大藪かぶら」は彦根市大藪町で作られてきた直径15cmほどで、紫と白のコントラストが美しく、柔らかい肉質が特徴。
今年も収穫の時期を迎え、11月19日に彦根市内のスーパーで採れたてのかぶらの販売会が開かれた。

↑写真:NHK大津より
販売会には大藪かぶらを復活させようと活動している彦根東高校の2年生4人も参加し、農家の人と一緒に販売した。
大藪かぶらは、やわらかな肉質が特徴 で、生徒たちは、高校の料理部の生徒たちと一緒に考えたかぶらを使った餃子のレシピを紹介するなどして、買い物客に売り込んでいた。
そして、およそ2時間で用意した120個のかぶらを全て売り切っていた。
生徒たちにかぶらの作り方を教えている農家の北村善夫さんは「若い人が彦根の伝統野菜を一緒に販売してくれることは最高に嬉しいです」と話していた。
彦根東高校2年生の大石恵里花さんは「買って帰った人に大薮かぶらの話を家でもして貰うことで、かぶらの輪が広がってくれたら嬉しいです」と話していた。
尚、同じ彦根市には別な品種の「小泉かぶら」もある。根部は濃い紅色で、10cm余りのしもぶくれが特徴。茎も紅色、中は白い。
一方、「小藪かぶら」は、一般的な鏑を上下から押しつぶしたような形と首元の紫色が特徴。

「大藪かぶら」の京都新聞記事
「小泉かぶら」と「大藪かぶら」
<NHK大津より>