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”スローライフ滋賀” 

東近江市・生産者数や栽培面積など滋賀県内トップのイチゴ産地

 贈答用や摘み立てが食べられるイチゴ狩りのほか、滋賀県でも新品種が開発されるなど注目を集めているイチゴ。
生産や作業の効率性を上げる少量土壌培地耕の普及もあり、農園を開業する就農者も増加傾向にある。代々引き継がれてきた農園もあれば、新規就農で開園する就農者も多い。
 東近江市では現在、滋賀県内最多となる32のイチゴ農園があり、それぞれ差別化を図ったこだわりのイチゴを目指し、生産経営に励んでいる。イチゴ狩りに特化した農園や、様々な品種が食べ比べできる農園、先端技術を取り込んだスマート農業を進める農園など、各農園の特徴が光る。



小泉ベリー園の小泉さん(東近江市建部下野町)

 今年のシーズンには2人の新規就農者が東近江市内で開業した。農園をリニューアルし、小泉ベリー園(建部下野町)として新たに出発したのは小泉雅行さん。
関西圏での生産は珍しい濃厚な味わいのイチゴ「とちおとめ」が看板品種で、それを目当てに足を運ぶ人も多い。
「父のつくるイチゴがとてもおいしかった」と話す小泉さんは、父がけがをしたのを機に、26年間勤めたガス会社を辞め、もともと引き継ぐ予定だった農園のリニューアルを決意した。一から農業を学ぶために県農業大学校に通い、卒業後は直売所を設けるなどハウスを増築して家族で経営している。
 小泉さんのこだわりは、イチゴの成育にかかせない土と水。選び抜いた土と新鮮な水でゆっくり丁寧に育て、イチゴの甘さを引き立てる。小泉さんが栽培する濃厚な味わいが特徴のとちおとめは評判も良い。「自慢のイチゴをいっぱい食べてもらいたい」と丹精を込める。

湖東こぐま農園の小林さん(東近江市小田苅町)

 小田苅町で湖東こぐま農園をオープンさせた小林佳紫(かれん)さんは、3年間勤めた出版社から転身し、イチゴ農家に就農した。
美術系大学を卒業後、出版社で広告のデザインを手がけるなどデザイナーとして生活を送っていた小林さんは「やりがいを持って働いていたが、自身ができることに限界を感じて模索していた。一からものづくりをしたいとの思いが強くあり、6次産業の就農に興味があった」と一念発起。
 その後、滋賀県農業大学校に進学し、同じ志しを持つ同期たちの影響もあってイチゴ農家の道へ。地元農家の身内の協力で広さ27アールの農地にハウス4棟を建設した。ハウスでは先端の環境制御システムや減農薬を取り入れ、「紅ほっぺ」「章姫」「かおり野」3品種を育てている。直売のほか地元カフェとのコラボイベントなども好評で、イチゴ狩りや量り売りも計画中。前職の経験を生かしてSNSを通じた情報発信にも力を入れるなど、「親しみあるイチゴ」を掲げ奮闘中だ。

 東近江市農林水産部農業水産課の担当職員は「東近江市内各地で完熟で甘いイチゴが旬を迎えている。東近江のイチゴは品質も良く、東近江市県外からの反響も大きい。ぜひ地元の人たちにも味わって欲しい」と話す。

問い合わせ:
小泉ベリー園(TEL 090―1679―0632)
湖東こぐま農園(TEL 070―1477―8486)

滋賀報知新聞より
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