「瓢箪小路」を水彩画で再現
東近江市八日市地区の金屋交差点―野々宮神社間(現・県道彦根八日市甲西線)にかつて存在した町並みを再現した作品展「水彩画展 瓢箪小路(ひょうたんこうじ)慕情昭和20年~30年」が、八日市図書館2階ギャラリーで開催されており、道沿いにあった商店や小学校などを描いた水彩画24点が4月16日(水)まで展示されている。
水彩画展: 瓢箪小路(ひょうたんこうじ)慕情昭和20年~30年
開催期間: ~4月16日(水)
場所: 東近江市立八日市図書館・2階ギャラリー(東近江市八日市金屋2丁目6−25)
内容: 瓢箪小路道沿いにあった商店や小学校などを描いた水彩画24点展示
作者: 住民の西澤郁司さんと中嶋俊作さん
電話番号: 0748-24-1515
https://www.city.higashiomi.shiga.jp/lib/about/1007560/1007562.html
「瓢箪小路」は、金屋交差点―野々宮神社間(約100m)にあった小さな通りで、道路拡張工事に伴って昭和40年代初頭に姿を消した。(現在は県道13号線で別名大凧通りの一部、金屋通りから野々宮神社までのく区間だった)
↑昭和20~30年頃の瓢箪小路(西澤さん作成)
↑現在の野々宮神社付近から金屋交差点
道の両側には商店や工房、診療所、宿屋、住居など約30戸が軒を連ね、野々宮神社の向かいには八日市町立小学校(現在は八日市図書館)があった。
名称の由来は、金屋側の道幅が狭いためで、自転車かオート三輪しか通れなかったという。
作品は、住民の西澤郁司さん(85)=金屋2丁目=が、舞台装置制作施工の前職を生かし、昨年春から子どもの頃の記憶をたどって描き、それを同じく住民で同級生の中嶋俊作さん(85)=金屋1丁目=が「こうでもない」「ああでもない」と監修して完成させた。
展示されている作品は24点。金屋側の入口にあった文房具店のほか、活版屋、関西配電、小学校などの建物が、慕情の思いを込めて描かれている。
会場には付近で生まれ育った人が足を運び、作品を鑑賞しながら子どもの頃に遊んだ記憶を懐かしんでいた。
西澤さんと中嶋さんは、「貧しかったが、近所づきあいが親密な良き時代だった。昔のことを思い出して、懐かしみ、楽しんで欲しい」と話していた。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>