”スローライフ滋賀” 

「近江上布」のカーテンがグッドデザイン賞 洗濯不要、環境への配慮評価される

 滋賀県の湖東地域が誇る伝統的工芸品の麻織物近江上」を生かし、滋賀県麻織物工業協同組合とカーテンの縫製などを担う「インテリアナガオカ」(米原市西山)が連携して作った麻のカーテンが、2023年度のグッドデザイン賞を受賞した。

↑写真:中日新聞より

 室町から江戸時代に湖東で生産され、近江上布の源流とされる「高宮布」の色をイメージし、味わいのある緑や紺色のデザインに仕上げた。
 柔らかく透けるように部屋を彩る麻のカーテン。「近江ちぢみ」に特徴的なしわ加工によって表面に凹凸が生まれ、清涼感のある手触りがある。

 「インテリアナガオカ」が独自開発した、光に当たることで殺菌や防臭効果を促す特許技術「AIRPURIC(エアピュリック)」を採用。洗濯が不要で、環境に配慮されている点が評価された。
 価格は1枚13,000円ほどからで、近江上布伝統産業会館(愛荘町愛知川)などで販売している。

 地域に根づく二つの組織がタッグを組んだきっかけは、共通の知人からの紹介だった。
近江上布伝統産業会館の西川幸子さんによると、「近江上布のカーテンが作りたい」という要望は以前からあったものの、麻の生地の縫製が難しく、作りづらいなどの課題があった。「縫製という弱い部分を補ってもらえたら」と、インテリアナガオカとのコラボレーションが実現した。

↑写真:中日新聞より

 1971年創業の「インテリアナガオカ」では、経験豊富な職人ら30人ほどが手作業で縫製をしている。営業担当の細田誠さんは「ポリエステルのカーテンは類似品が多いが、麻のカーテンはニッチ(隙間)。麻のカーテンで他社と差別化できたらと考えていた」とし、今回の受賞を「会社としても、進む一つの方向性になった」と喜ぶ。

インテリアナガオカ
米原市西山151 

 グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会(東京)が運営。2023年度は5447件の応募があり、書類審査などを経て1548点がグッドデザインに選ばれた。

問い合わせ: 近江上布伝統産業会館
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川32−2
0749-42-3246

<中日新聞より>
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