12月25日夜、突然14MhzのFT8で「VK0AI」局が出て来た。
ローカル局は交信に成功したが当方は信号をデコード出来ずコールできず仕舞だった。
VK0AI局は過去、2018-2019年に同じ「VK0AI」でオーストラリア領の「マッコーリー島(Macquarie Island)」か運用している。
突然の「VK0AI」局の出現で各局スワ「マッコーリー島」からの運用かと一斉にコールし、猛烈なパイルアップになっていた。
当局はデジタルモードではまだ「マッコーリー島」と交信できていないのでコールしたかった。後から分かったのだが、「VK0AI」局は南極大陸領オーストラリアの「Casey Station」から運用だったのである。お騒がせの出来事であった。
過去のマッコーリー島との交信
VK0WW 1973年8月16日付けで14Mhz/SSB
VK0AN 1983年10月13日付けで14Mhz/CW
マッコーリー島
マッコリー島(マッコーリーとう、Macquarie island)はオーストラリア領の無人島で、タスマニア州に属する。1997年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。
タスマニア島の南東約1400km、オークランド諸島の南西約630kmに位置し、本土のオーストラリア大陸及びタスマニア島よりも、ニュージーランドに近く位置する。
全長約34km、幅は最大5kmという細長い島である。狂う50度の暴風にさらされているため木が生えず、島には草原が広がっている。
プレートの動きによって作られた細長い島で、泥炭地、湖、池が点在する人を寄せ付けない絶海の孤島である。地殻のマントルの噴気孔が直接海面にまで達し、海底約6 kmの深さにあるマントル由来の岩石が海面上に露頭がある地球上で唯一の場所で、主要の海盆内で形成された唯一のオフィオライトでもある。
一方でペンギンの大規模繁殖地であり、島内ではロイヤルペンギン、オウサマペンギンなど数種類のペンギンを抱える。また4種のアホウドリ類は絶壁に営巣し、アザラシもミナミゾウアザラシなどの数種抱える。
これらのペンギンやアザラシは20世紀初頭までに乱獲が行われ、その数が激減したが近年の保護活動によりある程度回復した。また、外来種のネコ、ニュージーランドクイナ、ウサギ、クマネズミ、ネズミなどは在来種の生存を脅かすため、現在は一部が除去された。
現在では一般人の観光目的での立ち入りは固く禁じられている。
また、12月26日夜、南極大陸のオーストラリア・デービス局の「VK0DS」も14Mhz/FT8で入感した。コールしたが交信は出来なかった。
12月27日夜も14Mhz/FT8でON AIRしていたが信号が弱く尻切れで交信出来なかった。
この局は2023年12月~2024年11月まで運用予定である。