1973年から1975年の2年間、タイのバンコクに赴任したがこの間、家族で何回もタイ国内の旅行を楽しんだ。
ざっと覚えているだけでもプーケット島、サムイ島、アユタヤ周辺、チェンマイ等の北部、スコタイ、泰緬鉄道、バンコク市内及び周辺など数えきれない。
日本国内でも家族でそんなに頻繁に旅をしてはいなかったが折角、タイ国に来たのだからと積極的に出かけた。当時日本円とタイバーツの交換レートは3分の1以下だったこともあり廉価だった。
旅は家族5人と妻の母親がバンコクに来ていた時は6人だった。その殆どは運転手付きのマイクロバスの貸し切りで英語が話せるドライバーをお願いしていた。大抵は3泊5日位のツアーだった。


その内の1つとして「タイ北部とゴールデントライアングル」ツアーが今回の旅の記録である。
タイの首都バンコクは7-800万人の人口を擁する大都市だが、タイ北部のチェンマイ、チェンライ有名である。特にチェンマイ人口はバンコクと比べるべくもないが(27万人のタイ国第4の都市)がつては第二の都市と言われた「チェンマイ」は文化歴史があり、タイ王室の避暑地の離宮もある。チェンマイと隣の「チェンライ」はタイ、ミャンマー、ラオスを流れる「メコン川」の3カ国が接する地帯を「ゴールデントライアングル」がる。


山岳地帯のタイ北部は南のバンコクと比べて涼しい。この山岳地帯にはカレン、リス、ラフ、アカ、ヤオ、モンなど大別して10種の民族が住んでおり現在では100万人くらいに増えていると言う。各部族は衣装、腕輪、首輪その他の装飾品、編み物、織物など綺麗で独自なものを現在も継承している。
ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)
黄金の三角地帯とは、東南アジアのタイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯で、ミャンマー東部シャン州に属する。
世界最大の麻薬密造地帯であった。別名ゴールデン・トライアングルと呼ばれ、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の「黄金の三日月地帯」と並ぶ密造地帯である。現在では経済成長や取締強化により、タイやラオスでの生産は減少傾向にあるらしい。


自然に囲まれたタイ第二の都市チェンマイ。仏教信仰の篤いタイの古都とあって、標高1080mに建つドイ・ステープ寺院の他、プラシン寺院、チェディルアン寺院、チェンマン寺院、スアンドーク寺院など必見の寺院が多数存在
する。バンコクのナイトバザールも有名だがチェンマイのナイトバザールも賑わう。
タイ北部の山岳地帯に住むメオ族の村へ訪問できるツアーやエレファントトレッキング も楽しんだ。
喧噪で華やかな大都市バンコクとは一味違ったチェンマイやその他の北部地方への旅もまた思い出深いものなった。